文字セットとAdobe Japan | フォント製品 | 株式会社モリサワ

文字セットとAdobe Japan

Adobe Japan Character Collection for CID-Keyed Fonts(以下 Adobe-Japan1-x と表記)は、アドビシステムズ社 が日本語フォント製品用に定めた規格で、モリサワのPostScript フォント製品は、この規格に準拠しています。DTP 市場での他社PostScript フォント製品もこの規格に準拠していますので、業界標準、つまりデファクトスタンダードとなっています。

※ Adobe-Japan1-X とはPS フォントの規格を作ったアドビ社が規定した文字セットのことを指し、マイクロソフトと共同開発したOTF でもサポートされています。

OpenTypeフォントの種類

図1 に見られるように、OpenType フォント製品は、Adobe-Japan1-3 以降の規格に準拠しています。
モリサワのOpenTypeフォントは、Adobe-Japan1のどの規格に準拠しているかによって、Std,Pro,Pr5,Pr6とフォント名が変わります。
Std(スタンダード)仕様が準拠するAdobe-Japan1-3 は、基本的にはAdobe-Japan1-2 と同じ文字セットで、プロポーショナルと半角の文字を縦組用に予め90 度回転させた文字が追加されたものです。またCID フォントはJIS83 の字体がベースであるのに対し、OpenType フォントではJIS90 をベースとしています。Pro仕様が準拠するAdobe-Japan1-4 は、主に商業印刷で必要と考えられる漢字,異体字,記号類,ルビ専用文字,プロポーショナルかなの文字を追加しています。
Pr5仕様が準拠するAdobe-Japana1-5 は、JIS X 0213(第3、4水準漢字)をサポートしており、Pro 仕様から4873 文字が追加されました。ちなみにこの仕様をPro 仕様と呼ぶフォントメーカーもあります。さらに、Adobe-Japan1-6 に準拠し、23,057文字を有するフォントも登場しました。

JIS2004への対応とWindows Vistaの文字環境

平成16 年(2004 年)2 月20 日に発表された、JIS X 0213:2004 では、平成12 年12 月の国語審議会による「表外漢字字体表」答申に対応するため、図2 のような文字改正(168 文字)が行われました。改正は主に、JIS の例示字体(規格票に印刷している漢字の形)を表外漢字字体表が定めた印刷標準字体に改めるもので、JIS を国語施策と整合させるものです。また新たに10 文字が追加されています。モリサワではAdobe-Japan1-6に準拠したPr6Nフォントがこの規格に対応しています。
また、平成16 年(2004 年)9 月27 日には、人名漢字表が改正され、488 字の人名漢字が追加されて、合計983 字となりました。これに対しては、Adobe-Japan1-4 が980 字、Adobe-Japan1-5 が982 字までをカバーし、Adobe-Japan1-6 が983 字全てをカバーしています。
JIS X 0213:2004 対応のフォントを搭載したMicrosoft 社のOS WindowsVista では、Vista 以前のOS で作成された文書を開くと、字体が異なることがあります。また、MacOSX に搭載されているフォントや、OpenType フォントの内部に持っている、文字コードテーブルのJIS X 0213:2004 への対応方法によっては、Vista 同様に従来との互換性に問題が発生する可能性があるので注意が必要です。 詳しくは、冊子「Windows Vistaで変わる文字環境」をご参照ください。

JIS2004への対応とWindows Vistaの文字環境

Adobe-Japan1-6の2つのフォント

Adobe-Japan1-6フォントは、JIS X 0213:2004はもちろん、その他にJIS X 0212:1990 (補助漢字)、共同通信社のU-PRESS文字セットをサポートします。
Adobe-Japan1-6フォントには、同じ書体で、従来のJIS90字形のPr6フォントとJIS2004字形に対応したPr6Nフォントの2種類が用意されています。
Pr6フォントとPr6Nフォントは、同じ文字セットを持ち、CID No.についても同じ内容ですが、対応テーブルを変更することによって、JIS90字形対応、JIS2004字形対応を可能にしています。この対応テーブルをcMapテーブルといい、フォント内部に付属して、OSがフォントにアクセスする際に参照されるUnicodeとCID No.の対応関係を定義しています。Pr6、Pr6Nフォントは、フォント名が異なりますので、一台のマシンに同じ書体のPr6フォントとPr6Nフォントの両方をインストールすることが可能です。  
このフォントは、今後増えるであろうJIS2004字形に対応したドキュメントを作成する場合でも、Pr6Nフォントを使うことで、特に意識することなく使用して頂けます。 詳細PDFはこちら

Adobe-Japan1-6の2つのフォント

U-PRESSとは

U-PRESSは、社団法人共同通信社が全国の新聞社などに国内外の記事を配信するために定めた文字コードです。U-PRESSのコード体系は、JIS X 0221:2001に準拠しており、共同通信社が独自に策定し割り当てた、新聞独特のコード体系です。
モリサワのU-PRESS対応版書体では、「U-PRESSコードブック2002年版」に準拠したコードを割り当てることで、合計15,257文字を利用可能にしています。モリサワフォントでは、フォントメニュー名を従来の[Pr6]フォントなどと区分するため、「U-OTF 〜 Upr」としています。たとえば毎日新聞明朝 Lの場合、フォントメニュー名は「U-OTF 毎日新聞明朝 Upr L」となります。 詳細PDFはこちら

ミニセットについて

ミニセットは、日常的に使用する、かな・欧文・記号類をはじめ、常用漢字(1,945字)、人名漢字(983字)、その他の漢字(98字)を加えた、モリサワ独自の文字セットです。Adobe-Japan1 に準拠したサブセットとして、使用頻度の高い3,823字を収録しています。 詳細PDFはこちら