NewCIDフォント | フォント製品 | 株式会社モリサワ

NewCIDフォント

モリサワフォントの場合、アウトライン化とエンベットができるCIDフォントはNewCIDフォントと呼ばれ、初期のCIDフォントと区別されています。

CIDフォント

1996年にアドビ システムズ社が開発した2バイトの日本語PostScriptフォントです。1バイトのType1フォントを集め、便宜的に2バイトにしていたOCFフォントフォーマットとは違い、最初から2バイトで設計されました。

文字データを出力するのに複数のType1フォントにアクセスする必要があったOCFフォントに比べ、CIDフォントは文字のアウトラインファイルと、文字セットと各文字に振られた番号(CID)を結びつけるCMapファイルというシンプルな構成が特徴で、CMapの登場により、異なるエンコーディング環境にも対応できるようになりました。
このCIDとCMapファイルによって、アプリケーションが求める文字を呼び出すしくみを持ったフォントフォーマットは、CIDによって紐付けされたフォントという意味で「CID-Keyedフォント」と呼ばれています。なお、PostScriptベースのOpenTypeフォントは、このCIDフォントを技術的な基盤としており、「CID(OpenTypeフォントではGID)とCMap(OpenTypeフォントではcmap)を使って文字を扱う」というしくみを拡張したものとなっています。

CIDフォントの特徴

CID(sfnt-CID)フォントは、フォントの中に書体固有の詰め情報を持っており、対応アプリケーションから利用することができます。これを利用している代表例がIllustratorの10までに搭載されていた「詰め」による文字組み機能です。 また、文字のアウトライン化が可能になったことで、出力側にフォント環境が整っていない場合でも、ほとんど同一の出力が可能になったため、ロゴや見出し用文字の表現の幅が大きく広がりました。ただしアウトライン化することによって文字のヒント情報(文字の形状バランスを保つための情報)が失われてしまうので細部が潰れてしまうデメリットもあります。 1999年にはCIDフォントがPDFに埋め込み(いわゆるエンベッド)できるようになりました。これにより、ドキュメントに使用しているCIDフォントが、閲覧者側になかったとしても、同じイメージ体裁を保つことができるほか、あくまでも画像としてではなく文字として埋め込まれるのでテキスト検索を行うこともできるようになりました。

sfnt-CIDとNaked-CID

字体切り替えと詰め機能を備えているCIDフォントはsfnt-CIDと呼ばれます。逆にATMフォントとして、この2つの機能を持たないものをNaked-CIDと呼びます。現在使用されているCID フォントのほとんどはsfnt-CIDです。Mac OS 9とMac OS Xいずれでも使用することができますが、Naked-CIDはMac OS Xでは使用することができません。