開発のプロセス | フォント製品 | 株式会社モリサワ

開発のプロセス

モリサワ書体の開発は、パートナー会社であるモリサワ文研株式会社が行っています。
社内で開発・製造が行われる書体、外部デザイナーを起用し協同制作する書体。
どちらの場合も一貫した作業体制とチームワークによって、新しい書体が誕生します。

開発コンセプトの確立

初めにターゲットとなるユーザを想定することで、利用状況や動向を考え、大まかな方向性を絞ります。
この方向性に沿って、書体イメージについて討議し、開発書体の具体的な性格を固めます。社内デザイナーそれぞれが試作品を作り、その検討と試作とを繰り返してコンセプトを煮詰めながら、基本となる文字のデザインをまとめていきます。

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文字の製作

コンセプトと試作をもとに製作開始が判断されると、実際の製作へ進みます。
試作の段階でまとめた文字の骨格のあり方とエレメントの形状に従い、まず文字の基礎となる骨格のデザインからスタートします。骨格は書体イメージの基礎となるため、チーフとなるデザイナーが一人でデッサンを担当します。
続いてエレメントを加えた文字のアウトラインのデザインに入ります。手の描き出す微妙なカーブを大切にするため、デッサンにこだわって1文字1文字のデザインを行っていきます。
デザインされた文字はコンピュータに取り込み、用意した各種のエレメントを用いて調整しながら、アウトラインデータとして文字を作ります。
アウトラインデータは出力して、書体としてのエレメントの各部や部首の整合性などを含めてチェックし、修正を行います。チェックと修正を繰り返して文字の完成度を高めます。

テストと修正

文字の最終チェックでOKとなると、熟語テストと文章組テストに移ります。
熟語テストでは、熟語約30,000通りを出力し、文字の位置や大きさ、画の太さなど、統一感や濃度を中心にチェックします。
文章組テストでは、実際に文章を組んだものを出力し、コンセプトに沿ったものになっているかどうかを検証します。
テスト印字は、さまざまな大きさや種類で行い、コンセプトに沿った使用条件に耐えられるかどうかを確認します。テストの基本は、ひたすら目視チェックと微妙な修正の繰り返しです。書体製作のうち、この段階に最も長い時間がかかります。

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これらのテストでOKとなると、ひとつの書体の完成です。
ここからモリサワフォントとして、各製品へと展開していくことになります。