株式会社キングジム 開発本部 商品開発部 ステーショナリー課 リーダー 栗山朋之氏

ヒット商品の開発企画書をUDフォントで
リ・デザイン

株式会社キングジム

開発本部 商品開発部 ステーショナリー課

リーダー 栗山朋之氏

今年6月の発売開始以来、瞬く間に人気商品となった株式会社キングジムの二つ折りクリアーファイル『コンパック』。

今回は特別にこの商品の開発会議用企画書を見せてもらい、ヒット商品が生み出される現場での企画書の作成方法と、資料作成に求められるフォントについて答えていただきました。

短い時間でも
わかりやすく伝わりやすい企画書作り

キングジムの新商品企画は、課内ミーティング、部内会議という二段階を経たのち、最終的に社長を含めた開発会議の場で決定されるそう。今回の取材では、最新のヒット商品『コンパック』の開発担当である栗山氏に、開発会議のために作成した企画書を見せてもらいながらお話を伺いました。

「開発会議ではパワーポイントのスライドをプロジェクターで投影し、企画担当者がプレゼンテーションを行います。出席者は社長を含めおよそ50人。各人の手元には白黒コピーで資料も配布しています。ひとつの商品の持ち時間は、開発の決定判断まで含めても20分程度。短い時間で企画を理解してもらうために、どうしたら伝わりやすくなるかを一番に考えました」

企画会議用の資料にはフォーマットや書体などの決まりはなく、社内の他の人が作った企画書を参考にしながら、発表者がそれぞれ工夫しながら作っているそうです。

商品や仕様書にはアルファベットや数字が多いので、半角にすると読みづらく、全角にすると文字の間がまばらに開いてしまうという悩みが。
BIZ UDなら自然に読みやすく仕上がります。

「弊社のポリシーは『今まで世の中にないものを作る』です。しかしまだ世の中にないものを人に説明するのは簡単ではありません。一枚のスライドにあまり多くを詰め込まないようにすることや、写真を多用して視覚的に説明することも心がけました。特に今回の『コンパック』のように細かな機構がポイントになる場合には、写真だけでなく試作品を説明に使ったり、中の機構が見えやすいよう透明なサンプルを用意することもあります」

開発会議であらかじめ出そうな質問や疑問に対しては、より具体的な回答を文章で補うようにしているとのこと。

「フォントの名前や種類はあまり知らないので、今までパソコンに入っている書体だけで資料の作成をしていました」という栗山氏に、BIZ UDフォントを試しに使ってもらいました。

フォントは簡単に選べて
読みやすく仕上がるのが理想

「やっぱり見やすい、読みやすいというのが第一印象です。特に数字や英文が、和文と揃って見えて気持がちいいなと思いました。こういったことが読みやすさに繋がるんでしょうね。今まではあまり気にしていなかったのですが、見比べると従来のフォントは残念な感じに見えてしまいます」

『コンパック』の企画書に使われていたフォントも、すべてBIZ UDフォントにリ・デザインしてみました。

『コンパック』の企画書

「全体的にとてもスッキリしたので、『読む気』になってもらえそうだなと思いました。企画書の場合は、遠目にも見やすいゴシック体を強調するために太字設定をよく使うんですが、文字数が多くなると全体に黒々としてしまううえ、漢字の中の空間が潰れて見づらくなっていました。BIZ UDゴシックにはRとBの2種類の太さが用意されているので、この使い分けで、統一感を保ちつつメリハリもつけられます。また線が太くても、文字の中の空間が確保されているので見やすいと感じます」

次々に新しい商品を生み出す必要のある業務の中では、書類を作る際にフォントについて調べたり選んだりという時間をかけることは難しいというのが現実だそうです。

「これまでUDフォントを意識したことはありませんでしたが、企画内容に集中するためにも、悩まずにこれ(BIZ UDフォント)を選んでおけばいい。という書体があるのはありがたいです。弊社の製品も特にユニバーサルをうたっているわけではありませんが、使いやすさを追求していると結果的にはユニバーサルなものになっていくと感じています」

+DESIGNINGVol.44 2017929日発売号より抜粋した記事で構成しました。

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