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日本フィニッシュ株式会社

大量の情報を効率よく処理して組版する
ために、タグ付きテキストの編集を
最大限に活用。
表組や数式も苦にしないMC-Smartが
業務を支える。

日本フィニッシュ株式会社
  • 情報編集部 部長

    小原 正道 氏

  • 情報編集部

    及川 信彦 氏

岩手県奥州市にある日本フィニッシュ株式会社岩手支店は、1980年に設立された、組版に特化した制作会社だ。

創業期の手動写植機と電算写植機によるワークフローを経て、現在ではPCベースのワークフローを導入、その中心にあるのがモリサワの「MC-B2」と「MC-Smart 」だ。これらのソフトウェアが持つ高度かつ強力な機能が「どこの会社でもできるものではなく、特徴のある仕事こそやっていきたい」という同社を支えている。

辞書や大ボリュームの書籍など「面倒な組版」に特化

岩手県奥州市の江刺中核工業団地にオフィスを構え、組版工程を専門に手がけているのが、日本フィニッシュ株式会社岩手支店だ。東京にある本社や関連会社が受注した制作物の組版作業に特化し、総勢15名のスタッフで業務にあたっている。同社が得意とするのは、大量ページのものや、表組がたくさん入っているなど手間を必要とする組版だ。情報編集部の小原正道部長は、次のように話す。「どこの会社でもできるような仕事では、差別化を図ることができません。あえて特徴のある仕事、はっきり言ってしまえば“面倒くさい”と思われるような組版に特化し、そういった仕事を積極的に受けてきました。主に手がけているのは、例えば辞書・辞典。数百、数千というページ数の組版です。組むだけではなく、データベースでのデータ加工と一括流し込みなども行っています。また、学参などの数式を大量に含むもの、漢文などの組版も得意としています」と話す。

タグとバッチ処理が魅力だったMC-B2

大量なボリュームのあるコンテンツの制作業務には、専用機ベースのシステムが適しているというのが同社の考えだ。小原氏は言う。「以前はモリサワや他社の編集機が中心でした。今でも改訂版などで編集機のニーズはあるのですが、他社の編集機が老朽化して置き換えが必要となった際に導入されたのが、モリサワのMC-B2です」

MC-B2を導入するにあたり、同社ではDTPレイアウトソフトも含め、複数のシステムを比較検討した。
「MC-B2を選ぶ決め手となったのが、タグで編集をしてバッチ処理ができることです。他社のシステムは、例えばコマンドでさまざまな機能を実現していますが、専門知識が必要です。また、DTPレイアウトソフトでは、特別な組版を行うためにサードパーティのプラグインが必要な場合があります。とくに数式の処理が問題です。その点、MC-B2はテキストファイル上でタグを付けて、後から一気にバッチ処理で組版することが可能ですし、オプションで数式編集にも対応していました。流し込む直前までテキストファイルで作業できるということは、データの融通性にも優れていると言えます」

また、導入のしやすさもポイントだという。「一般的なWindows PCにインストールして利用できるので、比較的安価に処理スピードの速いシステムとすることができました。OpenTypeフォントに対応することで、MORISAWA PASSPORTの書体はもちろん、他社のOpenTypeフォントも利用できるのも魅力です」

原稿の指示どおりに文字や図などをページに配置していく。
表組は、MC-Smartの浮動枠機能を利用して効率的に作成。

表組とレイアウト機能が強化されたのがMC-Smartの魅力

他社の編集機からの置き換えで導入されたMC-B2は、またたく間に同社の主流となり、現在では後継の「MC-Smart 1」も導入されている。実際に編集している様子を、同社の及川信彦氏に見せていただいた。

「MC-Smartで編集を行うときは、デュアルディスプレイの右にテキスト、左にプレビューを表示させます。テキスト上で文字を修正したり、タグを編集し、左側でプレビューを確認するというのが通常の業務スタイルです。場所は取りますが、作業効率はアップします」

MC-Smartで重宝している機能を伺ってみたところ、まず挙がったのが表組だ。「MC-B2からMC-Smartになって最もうれしい改良点は、表組の機能強化です。ページをまたぐような浮動の表が楽に作成できるようになりました。そして、レイアウト機能が強化されたこと。なるべくテキストで編集したいと言っても、図版や表組などのレイアウトをする場面もあります。MC-Smartになって、レイアウトに関する機能がだいぶ使いやすくなりました」

もちろん、MC-B2のときから変わらず、タグを活用しているのは言うまでもない。「タグがわかりやすいのは、MC-B2やMC-Smartのよいところですね。標準のタグでも十分に作業しやすいし、タグのカスタマイズもできます」

MC-Smartは周辺ソフトウェアが充実しているのも魅力。大量の情報をスピーディーに
処理するためには欠かすことができないと大好評。

Wordの原稿を確実に活かせる「Smart-WordIn」は必須

及川氏は、周辺ソフトウェアが充実しているのも魅力だと言う。「Smart-exやSmart-indexがあることで、索引や柱の作成の効率がとてもよくなります。大量の情報をスピーディーに処理するためには、欠かすことができません」

そして、もっとも重宝しているといっても過言ではないのが、入稿Wordデータを効果的に活かすソフトウェアの「Smart-WordIn」だ。「Wordの原稿に入っているアンダーラインやルビ、数式などが、Smart-WordInによってそのままMC-Smartで活用できます(数式の読み込みにはMC-Smartに数式オプションが必要)。これがなくてははじまりません」

その他にも、上付き/下付きやルビ、割注や縦中横なども漏らすことなくMC-Smartのデータに変換することが可能だ。

このように、MC-B2を経てMC-Smart 1を大いに活用している、日本フィニッシュ岩手支店。もちろん、新バージョンである「MC-Smart 2」への期待も高い。「MC-Smart 2で飾り罫や地紋が使えるようになったのはうれしいですね。お客様からのニーズがありましたから」と、及川氏は言う。そして小原氏は「モリサワは日本の会社ですし、一般的なDTPレイアウトソフトと違って、日本のユーザーの声を反映してくれるという印象があります。MC-Smart 2からも、そういったものを感じますね。今後もぜひ、その姿勢を継続してほしいと思っています」と話してくれた。

大量の情報を効率よく処理し、組版することを目指している同社にとって、MC-Smartは今後も重要な役割を担うだろう。