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モリサワ 3D造形ツールを活用した共創型の商品開発イベントを大日本印刷、ケイズデザインラボと実施

株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25 Tel.06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、大日本印刷株式会社(以下、DNP)、株式会社ケイズデザインラボ(以下、ケイズデザインラボ)とともに、CADなどの3D造形ソフトや3Dプリンタなどのハードウェアによる「3D造形ツール」を活用したフォントデザインの新しい可能性を探る一環として、3社共催の関連イベント「Fon-Mono Project(フォンモノプロジェクト)」を実施しました。

フォンモノプロジェクト

共創型の商品開発プロジェクト

近年、企業や個人がさまざまな分野で、品質向上や試作コスト低減、アイデア創出などに向けて、3D造形ツールを活用した製品・サービスの開発に取り組んでいます。

今回、3Dデザインを活用した新しいモノづくりで世界的に注目されているケイズデザインラボの協力のもと、モリサワフォントやDNPのオリジナルフォント「秀英体」を使用し、紙やディスプレイという2次元(平面)の表現手段としてのフォントデザインを3D(立体)化して、プロダクトデザインの新しい表現手段として活用する試みをイベント形式で実施しました。

計3回のイベントを通じて最優秀賞に選ばれたデザインは、特別協賛であるsecca inc.による製造支援のもと、商品化を目指します。

プロジェクトイベント「Fon-Mono Project」

今回、「器」をテーマに、15名のデザイナーが5チームに分かれ、アイデアの創出から、3D造形ツールによる器デザインのスピーディーなプロトタイプ作り、プレゼンテーションと講評まで、3回に分けてイベントを行いました。

2016年10月18日に行われたプレゼンテーション大会では、特別審査員として著名なプロダクトデザイナーである澄川伸一氏を招き、トークセッションと各作品への講評をいただき、最優秀賞を1点決定しました。

最優秀賞に選ばれたアイデアは、2017年2月(予定)にクラウドファンディングに出展し、資金調達と製品の販売を目指します。

開催概要

主 催  :大日本印刷株式会社、株式会社モリサワ、株式会社ケイズデザインラボ
特別協賛 :secca inc.
特別審査員:澄川伸一氏
協 力  :アドビ システムズ 株式会社

第1回 アイデア発想ワーク(2016年9月29日)

所属する会社や学校などの壁を越えて、多様な人々が連携することで、より革新的な製品を創造していくことを目指しました。グラフィックデザイナーやプロダクトデザイナー、空間デザイナー等15名のクリエイターが5つのチームに分かれて協力し、オープンイノベーション型のアイデア創出を行いました。

第1回目の様子1
第1回目の様子2

第2回 3D造形ワーク(2016年10月6日)

ケイズデザインラボにて、3D造形ツールを活用したスピーディーなプロトタイプ制作ワークショップを実施しました。第1回でのアイデアを3Dプリンタで出力し、最終製品をイメージしたモノに触れながら、3Dモデリングソフトでブラッシュアップしました。「つくりながらかんがえる」というモノづくりのプロセスを通して、アイデアを洗練させていきました。

第2回目の様子1
第2回目の様子2

第3回 プレゼンテーション大会と澄川伸一氏トークセッション(2016年10月18日)

チームごとに、制作した「器」のプロトタイプとそのアイデアをプレゼンテーションしました。最優秀賞は秀英初号明朝を取り入れたデザインが特長の、Cチーム「筆器 Hikki」に決定しました。最優秀チームは今後、澄川氏やケイズデザインラボ代表の原雄司氏、secca inc.代表の上町達也氏のアドバイスを受け、商品化に向けてさらなるアイデアの具現化を行っていきます。

第3回目の様子1
審査員によるヒアリングの様子(左から原氏、澄川氏、上町氏)
第3回目の様子2
最優秀賞の「筆器 Hikki」を手にするCチームのメンバー