
モリサワは、これまで数多くの言語のフォントを提供してきました。
欧文フォント(ラテン文字)、中国語の簡体字フォント、繁体字フォント、ハングルフォントのほか、キリル文字、ギリシア文字、アルメニア文字、アラビア文字、デーヴァナーガリー、グジャラーティ文字、タイ文字など世界のさまざまな言語に対応したフォントを追加しています。また、ユニバーサルデザインに配慮したUD書体では、日本語、英語、中国語、韓国語の4ヶ国語に対応できるラインナップも揃えています。世界各地域の文字環境に対応していくことで、グローバル化が進むコミュニケーションを、文字・書体という側面からサポートしています。

モリサワの提供書体がカバーする言語領域
簡体字・繁体字
中国語の漢字には大きく簡体字と繁体字の2種類の漢字があります。
簡体字中国語は簡略化された漢字で中国全土、シンガポール、マレーシアなどで主に使用されています。
厂, 张, 与, 丛, 业 など
伝統的な繁体字中国語は台湾、香港、マカオで使用されています。
廠, 張, 與, 叢, 業 など
中国文字改革委員会が既存漢字の整理と簡略化を目的として1964年に「簡化字総表」を公告し、これが現在中国で使われている簡体字です。1997年以降、香港およびマカオは中国と密接に往来するようになったことから、一部の利用者は繁体字中国語と簡体字中国語を同時に使用することになりました。
ハングル
ハングル(大韓民国-韓国)または朝鮮の文字(北朝鮮)は韓国語の固有文字として、1443年朝鮮第4大王世宗(セジョン)が訓民正音という名で創り出し、1446年に頒布されました。1894年甲午改革で韓国の公式的な国字となり、1910年代に至ってハングル学者の周時経が「ハングル」という名称を使いました。(表音文字です)大韓民国-韓国または朝鮮(北朝鮮)で使用されています。
※中国吉林省延辺の朝鮮族自治州の道路標識板ではハングルと漢字で標記されています。
ラテン文字
北米、南米、西・中央ヨーロッパ、オセアニア、アフリカの各国言語など、英語をはじめとした世界の多くの言語を書き表す文字です。
キリル文字
ロシア語、ウクライナ語、ベラルーシ語、ブルガリア語、セルビア語、モンゴル語などを書き表す文字です。
ギリシア文字
ギリシア語を書き表す文字です。
デーヴァナーガリー
インド国内で最も話者の多いヒンディー語をはじめとするインド北部の多くの言語とネパール語を書き表す文字です。
グジャラーティー文字
主に西インドのグジャラート州で使われているグジャラート語を書き表す文字です。
ベンガル文字
インド北東部で使われているアッサム語、マニプル語のほか、隣国バングラデシュの公用語でもあるベンガル語を書き表す文字です。
グルムキー文字
インド北西部のパンジャーブ州で使われているパンジャーブ語を書き表す文字です。
タミル文字
南インドのタミル・ナードゥ州やスリランカの公用語であるタミル語を書き表す文字です。
カンナダ文字
南インドのカルナータカ州で使われているカンナダ語を書き表す文字です。
マラヤーラム文字
南インドのケーララ州やその周辺地域で使われているマラヤーラム語を書き表す文字です。
メイテイ文字
東インドのマニプル州やその周辺地域で使われているマニプル語を書き表す文字です。
オリヤー文字
東インドのオリッサ州で使われているオリヤー語を書き表す文字です。
テルグ文字
インド南東部のアーンドラ・プラデーシュ州やテランガーナ州で使われているテルグ語を書き表す文字です。
ウルドゥー文字
インド最北部のジャンムー・カシミール連邦直轄領や隣国パキスタンの公用語であるウルドゥー語を書き表す文字です。
アラビア文字
アラビア語、ベルベル語、パシュトー語、ペルシア語、ウルドゥー語、ウイグル語などを書き表す文字です。
アルメニア文字
アルメニア語を書き表す文字です。
タイ文字
タイ語を書き表す文字です。すべてのタイ文字に伝統的なデザインとしてループがあるわけではありません。モダンなデザインとして、ループを閉じないものや、塗りつぶしているもの、ループが全くないものもあります。
クメール文字
カンボジアの公用語であるクメール語を書き表す文字です。
ラオ文字
ラオスの公用語であるラオ語を書き表す文字です。
多言語フォントを入力する際の基本的な設定方法です。
右下のボタンよりご確認ください。