第七回特別編タイポグラフィの世界 「書体開発のこだわり ~黎ミン開発~」
阿佐ヶ谷美術専門学校視覚デザイン科、「タイポグラフの基礎」編集委員会、高円寺書体研究会の主催による連続セミナー「タイポグラフィの世界」。
書体見聞
書体開発やデザインコンセプトなど、
モリサワフォントの裏側を探訪する。
阿佐ヶ谷美術専門学校視覚デザイン科、「タイポグラフの基礎」編集委員会、高円寺書体研究会の主催による連続セミナー「タイポグラフィの世界」。
モリサワが2011年に発売した黎ミンはシンプルで親しみやすい表情を持つモダンな明朝体である。その最大の特徴はクセのないニュートラルなデザインとともに34もの異なるウエイトを持つことだ。
モリサワのオリジナル書体「はるひ学園」は、1999年の第6回国際タイプフェイスコンテスト モリサワ賞の金賞受賞作「学園」をベースに開発された(2007年、OpenTypeフォントをリリース)。
「フォーマルなツデイと広告ディスプレイ志向のアローG シリーズの中間に位置づけしたモダンサンセリフ」。 1986 年、新ゴの開発をスタートする際、モリサワの社内文書に記された文である。
日本のグラフィックデザインは、1970年代を境に大きく変わった。 タイポグラフィの面から見ると、従来、本文には明朝体を使うのが基本だったが、雑誌を中心にゴシック体を使うケースが多くなった。