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モリサワ 第9回モリサワ文字文化フォーラム開催のお知らせ

2012年09月25日

株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25 Tel.06-6649-2151 代表)は、第9回モリサワ文字文化フォーラム「WE LOVE TYPE―欧文書体のデザイン」タイプデザインコンペティション2012 特別記念講演を10月20日(土)に開催することを発表します。
 第9回目を迎えるモリサワ文字文化フォーラムでは、世界中からオリジナルタイプフェイスを募集する「タイプデザインコンペティション2012(Morisawa Type Design Competition 2012)」の開催を記念して、欧文部門の審査員を務める4名のタイプデザイナーがそれぞれの視点で、欧文書体をデザインするうえでのポイントや制作の舞台裏について語ります。
 今回、世界で活躍されるタイプデザイナーの共演をより多くの方にお届けできるよう、大阪で行われる本講演を東京会場でも同時中継します。


第9回モリサワ文字文化フォーラム
「WE LOVE TYPE―欧文書体のデザイン」
タイプデザインコンペティション2012 特別記念講演

■出演者とタイトル

小林 章 氏(タイプデザイナー)
 「書体デザイン・産みの苦しみと楽しみ」

 サイラス・ハイスミス 氏(タイプデザイナー)
 「The Shape of Space 余白のカタチ」

 サラ・ソスコルン 氏(タイプデザイナー)
 「H&FJ’s Landmark: Discoveries in Creating Inline and Dimensional
  Type 新たなデザインの発見インラインや立体的な書体」

 マシュー・カーター 氏(タイプデザイナー)
 「Capitals and lowercase 大文字と小文字」

・日 時:2012年10月20日(土) 13時30分―15時(開場13時00分)
・場 所:モリサワ本社4F大ホール 大阪府大阪市浪速区敷津東2-6-25
・参加費:無料
・定 員:120名 ※同時通訳をご用意しています。
・主 催:株式会社モリサワ
・協 賛:望月印刷株式会社
・後 援:社団法人 日本グラフィックデザイナー協会
・申 込:10月4日(木) 13時より、Webにて申込受付開始

» http://www.morisawa.co.jp/corp/effort/forum/

■サテライト会場のご案内

本講演は東京にて同時中継を行います。
日 時:2012年10月20日(土) 13時30分―15時(開場13時00分)
場 所:株式会社モリサワ 東京本社 9 階セミナールーム
    東京都新宿区下宮比町2-27
参加費:無料
定 員:60名
※大阪会場の様子を大型スクリーンでご覧いただきます。
※音声は同時通訳の日本語となります。

■プロフィール

小林章(こばやし・あきら)
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業。1983年から1989年まで株式会社写研で書体デザインに携わった後、1989年から約1年半、ロンドンでカリグラフィやタイポグラフィを学ぶ。1990年に帰国後、有限会社字游工房で日本語書体ヒラギノ明朝・ヒラギノゴシックの書体制作に参加。1993年から1997年まで株式会社タイプバンクで同社の日本語書体の欧文部分をデザイン。その後フリーランスとして独立。欧文書体を発表し、国際コンペティションで数々の賞に輝く。2000年にタイププロジェクトと組んで同社のAXIS Fontの欧文部分を制作した後、2001年に独ライノタイプ社のタイプディレクターに就任。現在、ドイツ在住。ライノタイプ社では書体の品質管理のほか、自身のオリジナル書体の制作、有名な書体デザイナーであるヘルマン・ツァップ氏やアドリアン・フルティガー氏と共同での書体開発、過去の書体ファミリーの改刻、企業制定書体(コーポレートタイプ)の開発を担当している。欧米、アジアを中心に講演やフォントデザインワークショップを行っているほか、世界的なタイプフェイスデザインコンテストの審査員も務めている。
主な受賞歴
・米国U&lc書体デザインコンペティション本文部門1位・最優秀賞:Clifford(1998年)
・第3回ライノタイプ社書体コンペティション本文部門最優秀賞:Conrad(2000年)
・ニューヨーク・タイプディレクターズクラブ書体デザインコンペティション
 優秀書体賞:ITC Woodland(1998年)、ITC Japanese Garden・ITC
 Silvermoon(1999年)、FF Clifford(2000年)、Linotype Conrad(2001
 年)、Palatino Sans(2007年、ツァップ氏との共同制作)

サイラス・ハイスミス(Cyrus Highsmith)
1997年ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(RISD)を卒業、フォントビューロー社入社。上級デザイナーとして新しいタイプ・シリーズの開発に関わる。RISDでタイポグラフィーを教える傍ら米国、メキシコ、ヨーロッパで講演やワークショップを展開。2001年、「プリント」誌のニュービジュアルアーティスト・レビューに特集される。PrensaとRelayが国際タイプデザイン・コンペティションの Bukva:Razで受賞。米国やヨーロッパで作品展を行っている。
雑誌「マーサ・スチュアート・リビング」、「ザ・ソース」、「メンズヘルス」、「プレイボーイ」(スペイン語版)、「ローリングストーン」、「モントリオール・ガゼット」(カナダ)、「ザ・サンデイ・インディペンデント」(ロンドン)に彼の書体が特集される。「ラ・プレンサ・グラフィカ」(エルサルバドル)、「エル・ユニバーサル」(メキシコシティ)の書体をデザイン。2002年、ウォールストリートジャーナル紙の新しいヘッドライン・シリーズを制作、同社の伝統的な文字に複雑な現代のニーズを見事に組合せたと高く評価された。仕事の領域は多岐にわたるが、何よりも製図工であることに誇りを持つ。製図はライフワークとして情熱を傾け、エネルギッシュなイラスト的アプローチと文字によるコミュニケーションをうまく組合せ、独自のデザイン書体を広げている。ウェディング招待状のカリグラフィと産業向けの力強いサンセリフ文字デザインの全くかけ離れた領域の仕事を軽々とこなす。

サラ・ソスコルン(Sara Soskolne)
Hoe�er&Frere-Jones(ホフラー・アンド・フリアジョーンズ)社(NY)の上級デザイナー。故郷のトロントで10年間グラフィックデザインの仕事に携わり、その体験から自らが納得のいく書体デザインを目指しレディング大学へ留学、2003年にマスター・オブ・アートの修士号を修得。2005年、ホフラー&フリアジョーンズに入社、Verlag、Chronicle、Sentinel、GothamとTungstenなどのカスタムメイドと販売用の幅広い書体の開発に貢献。イェール・スクール・オブ・アート、NYスクール・オブ・ビジュアルアート、クーパーユニオンで教鞭を執る。

マシュー・カーター(Matthew Carter)
タイプデザイナーであるマシュー・カーターは、この50年間、 それぞれの時代に進化する文字生成技術を駆使して手彫りの活版文字からコンピュータフォントまでの書体をデザインしている。 ライノタイプ社と長年に亘る取組みの後、1981年にデジタルフォント制作のビットストリーム社を共同で立上げ、10年後にシャリー・コーンと共同経営のカーター&コーン・タイプ社(マサチューセッツ州ケンブリッジ)をスタート、社長に就任、現在に至る。オリジナル書体開発のデザイナーおよびプロデューサー。
ITC Galliard、Snell Roundhand、Shelley scripts、Helvetica Compressed、Olympian(新聞用書体)、Bell Centennial(アメリカの電話帳用)、ITC Charter、ギリシャ文字、ヘブライ文字、キリル文字、デバナーガリ文字などの書体をデザイン。カーター&コーン・タイプ社設立後は、Mantinia、Sophia、Elephant、Big Caslon、Alisal 、 Miller などの書体を手がけている。
2011年にはモノタイプ・イメージング社からCarter Sansをリリースした。
カーター&コーン・タイプ社は、「タイム」「ニューズウイーク」「ワイアード」「US ニューズ& ワールドレポート」「スポーツ・イラストレイテッド」「ワシントンポスト」「ボストン・グローブ」「フィラデルフィア・インクワイヤー」「ニューヨークタイムズ」「ビジネスウィーク」「ル・モンド」などの新聞や雑誌に加え、ウォーカー・アートセンター、MOMA、イェール大学、ハミルトン・ウッドタイプ・ミュージアムの書体デザインを委託制作。
90年代の中頃から、マイクロソフト社のスクリーンフォントシリーズのデザインに取組み、コンピュータのモニター上で出来る限り読み易さを追求した書体開発を行った。その中で、Verdana、Tahoma、Nina(携帯デバイス用圧縮書体)はサンセリフ、Georgiaはセリフ書体である。
ロイヤル・デザイナー・フォー・インダストリーの一人であり、アートディレクターズクラブ(NY)の殿堂入りを果たした。イェール大学グラッフィックデザイン科上級講師も長年に亘って務める。クライスラー賞、AIGA 金賞、タイプディレクターズクラブ金賞、マッカーサーフェロー賞に加え、2011年には、スミソニアン・クーパー・ヒューイット国立デザインミュージアムから今までのデザイン界への貢献を讃え、ナショナルデザイン賞の栄えある特別賞を受賞。

●「モリサワ文字文化フォーラム」とは

印刷/Web/出版/デザイン業界の方々を対象とし、「文字文化」への探究心を新たな世代へ受け継がせる事業の一環として、また業界活性化を目指す事業の一環として設立しました。当フォーラムは、今後も幅広い視野のもと定期的に活動を行っていきます。

●モリサワ文字文化フォーラムに関するお問合せ
 株式会社モリサワ モリサワ文字文化フォーラム事務局
 Tel.06-6649-3311 Fax.06-6649-2157
 〒556-0012 大阪府大阪市浪速区敷津東2-6-25

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