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豊田市 未来都市推進課様、市政発信課 様

豊田市 未来都市推進課様、市政発信課 様
  • 未来都市推進課 

    長島奈緒様

  • 市政発信課

    田中雅人様

豊田市は、2018年度に内閣府より「SDGs未来都市」に選定されました。SDGs未来都市とは、経済・社会・環境の三側面の統合的取組みにより、新たな価値を創造する提案を行った自治体が認定されるもので、豊田市のSDGs普及啓発・理解促進と、「環境モデル都市」としての知見を活かした、持続可能なまちづくりに向けた取組みなどが評価されました。

豊田市とパートナーが連携してSDGsの推進と普及啓発を図る「とよたSDGsパートナー」にはモリサワも参画しており、登録団体は380団体となりました。(2021年12月末現在)

豊田市のSDGsの取組において、モリサワ製品が役立っていること、その効果についてお話を伺いました。

 

お話を伺った
未来都市推進課 長島奈緒様(左)
市政発信課 田中雅人様(右)

豊田市のSDGs推進の背景

豊田市は2009年に環境モデル都市に選定されており、再生可能エネルギーの普及促進や次世代自動車の活用を通じて温室効果ガスの削減を目指し、「環境」分野を中心に取組みを進めてきました。翌2010年には経済産業省より「次世代エネルギー・社会システム実証地域」に選定され、産学官民連携による先進の技術実証を進め、「無理なく、無駄なく快適な低炭素な暮らし」を目指し、低炭素社会の実現に向けた事業にも積極的に協力してきました。なお、国連にてSDGsが採択された2015年9月以前から、豊田市はSDGsに関わりを持っており、2015年1月に「持続可能な都市に関するハイレベルシンポジウム〜人と環境と技術の融合〜」を国連と共同開催し、「持続可能な都市」をテーマにあらゆる側面から活発な議論が交わされました。豊田市は、この会議の成果として「持続可能な都市と都市化の影響に関する豊田宣言」を国連に提出しています。このような経緯も踏まえ、持続可能なまちづくりを推進するうえで、豊田市が、環境モデル都市で培った知見を活かし、「環境」「社会」「経済」の3分野を統合的に取り組むSDGs未来都市に立候補することは必要な転機であったと考えています。

課題

SDGs達成期限の2030年まで残り10年を切りました。SDGsの理念・概念への理解は広まってきましたが、概念ばかり先行していても解決しないので、将来を担う次世代に「持続可能なまち」を引き継ぐための行動変容をいかに促していくか、ということが課題です。

導入製品

MCCatalog+

・印刷等に使用するデータを二次利用し、多言語や音声読み上げに対応したデジタルブックとして、スマートフォンやタブレット端末に手軽に配信することができます(専用ビューア「Catalog Pocket」に配信されます)

・時間・場所・言語にとらわれず、情報発信から閲覧環境まで、ワンストップで最適な環境を提供します

MCCatalog+:詳細はこちら

目的

SDGsの基本理念「誰一人取り残さない」につながる情報発信

豊田市のSDGsの取組み

豊田市は「つながる つくる 暮らし楽しむまち・とよた」の実現を将来都市像に掲げ、SDGsの取組重点分野を「エネルギー」「モビリティ」「ウエルネス」としています。

・エネルギー:無理なく無駄なく快適に、低炭素な暮らしに転換

・モビリティ:誰もがどこからでも移動できる自由

・ウエルネス:心身が健康で、生きがいと満足感のあるそれぞれの暮らし

特に「ウエルネス」という定義は、体の健康だけでなく、生きがいや生活の充実といった心の健康につながる意味も含みます。市民の生活そのものに一番フィットしたテーマですので、アプローチの仕方次第でさまざまなステークホルダーの皆様と協力していける分野だと思っています

豊田市のSDGsの取組みに、MCCatalog+はどのように役立っていますか

「ウエルネス」という豊田市の重点分野について前述しましたが、MCCatalog+の導入は、SDGsの基本理念「誰一人取り残さない」につながると考えています。またモリサワ様には、豊田市の職員や「とよたSDGsパートナー」に向け、UDフォントを使った「伝わる資料づくり」に関する講座を実施していただきました。フォントを変えるだけで、あらゆる方に配慮した、読みやすくわかりやすい資料となることがわかり、日ごろ「伝える」ことを仕事としている私たちにとっては、とても有意義な時間となりました。フォントメーカだからこその説得力がある講座で、受講者からも「とても参考になった、すぐに業務で活かしたい」とご好評をいただきました。

 

また、情報発信の観点からは、以下の3点で効果を感じています

市民の情報取得方法の多様化に対応

専用ビューア「Catalog Pocket」を使って「広報とよた」をデジタルブックとして配信することで、紙媒体ではなくデジタルで見たい、外出先でも気軽に見たい、というニーズに応えることができました。さらに、掲載スペースに捉われず多数の画像を掲載したり、記事内にサイトへのリンクをつけたりすることが可能になり、より効果的な情報発信ができるようになったと感じています

外国の方や目が見えにくい方の情報取得のサポート

多言語対応や読み上げ機能により、外国の方や目の見えにくい方の情報取得の手助けになり、より幅広く情報発信ができるようになりました。豊田市には世界各地から視察に来られる方が多いので、多言語対応はとても便利です。

環境への配慮

昨年度からは「広報とよた」以外にも、豊田市の市勢データをまとめた資料の紙媒体での作成を廃止し、Catalog Pocketで配信することで、ペーパーレス化を実現しました。

今後さらなるデジタル化が進んでいくと予想されるため、Catalog Pocketのさまざまな活用方法を検討し、より効果的な情報発信に努めていきたいです

左:日本語で作成された元データ 右:翻訳エンジンによるポルトガル語表示

広報とよた Catalog Pocket ブラウザ版はこちらからご覧になれます。

今後モリサワや弊社製品に期待することがあればご教示ください

「誰一人取り残さない」を目標にフォントメーカーの強みを生かし、マイノリティになりがちな外国人やデジタルに対して、苦手意識を抱いている方にも使ってもらえるように、より簡単・手軽に使えるような機能の充実、使いやすさの向上に期待をしています。

そして「とよたSDGsパートナー」登録企業として、分野の垣根を越えた企業や団体との連携、異種業種とのコラボレーションができれば、新たなイノベーションを起こすことができるのではないかと期待しています