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いなべ市 様

いなべ市 様
  • いなべ市役所
    農林商工部商工観光課

    中世古 眞央 様

  • いなべ市立藤原中学校
    校長

    伊藤 彰浩 様

  • いなべ市立藤原中学校
    教頭

    島田 美樹 様

  • いなべ市立藤原中学校

    式井 由紀子 様

  • いなべ市立藤原中学校

    生徒の皆さん

いなべ市は2019年に、地方創生SDGsの達成に向けて優れたSDGsの取り組みを提案する地方自治体として「SDGs未来都市」に、そしてその中でも特に優れた先導的な取り組みを行っていることから「自治体SDGsモデル事業」に選定されました。

また、いなべ市ではフェアトレード(※)の普及活動を行っており、全国6番目のフェアトレードタウンに認定されています。

いなべ市・藤原中学校・モリサワが連携して作成された『いなべティーンフェアトレードブック』や、いなべ市のSDGsの取り組みにおいてモリサワ製品が役立っていることについて、いなべ市役所の中世古様と藤原中学校の先生・生徒のみなさんにお話を伺いました。

 

※フェアトレードとは、途上国の経済的社会的に弱い立場にある生産者の生活や労働環境を守るため、適正な価格で継続的に原料や商品を購入する貿易のしくみです。

お話を伺った方
いなべ市役所 農林商工部商工観光課 中世古 眞央 様
いなべ市立藤原中学校 校長 伊藤 彰浩 様
いなべ市立藤原中学校 教頭 島田 美樹 様
いなべ市立藤原中学校 式井 由紀子 様
いなべ市立藤原中学校 生徒の皆さん

いなべ市のSDGsの取り組み

いなべ市ではSDGsが国連で採択された翌年2016年から、いち早くSDGsへの取り組みを開始しました。「グリーンクリエイティブいなべ」のコンセプトに基づき、どなたでも気軽に取り組めるよう「カジュアルなSDGs」をテーマとした、分かりやすく生活に取り入れやすいSDGsの普及・啓発を行っています。

いなべ市立藤原中学校のSDGsの取り組み

藤原中学校では、「人権を尊重する生徒」、「自ら生活をつくる生徒」、「自ら学ぶ生徒」「地域社会と向き合う生徒」の育成を教育方針とし、さまざまな取り組みを行っています。

多様性社会の中で生きていくため障がいやジェンダーについても学んでおり、2020年度より理学療法士の方に来ていただいて義足体験をしたり、三重県の車いすバスケットボールチームのみなさんやLGBTQに取り組まれている団体の方、いなべ市の相談員の方をお招きして学習をさせていただきました。

背景

2022年、いなべ市役所・いなべ市立藤原中学校・モリサワが連携し、SDGsに関する情報発信の取り組みとして『いなべティーンフェアトレードブック』の制作を行いました。

藤原中学校の1年生がモリサワの『伝わる資料作り』の授業を受け、UDフォントの使い方や資料のレイアウトを学んだのち、市内に30以上あるフェアトレード商品を取り扱う事業所を取材し、事業所の紹介や取り扱っているフェアトレード商品についてのレポートを作成。そのレポートをCatalog Pocketで世界に向けて配信しました。

藤原中学校の「伝わる資料作り」に関する取り組み

いなべ市といなべ市立藤原中学校と連携し、誰ひとり取り残さないという考えに基づいた「伝わる資料作り」の授業を行いました。

資料の読みやすさや伝わりやすさは、受講した生徒たちの将来にも活かせる必要なスキルとして捉え授業を実施しました。授業実施後に藤原中学校の先生方には本授業の内容が今後の学校や社会における人間関係構築のキーワードに繋がるきっかけになったとのご評価を頂戴しています。

(実施:2022年7月20日~2022年11月1日)

1. 「伝わる資料を作ろう!」をテーマにした出前授業にて、資料作りのコツをレクチャー

2. 夏休み期間中に中学生が作成した資料をモリサワがフィードバック授業を実施

3. フィードバック内容を踏まえた資料をMCCatalog+にて配信。制作発表会を実施

『いなべティーンフェアトレードブック』

発表会では資料の作成者全員が、取材先の紹介やレポート作成時の工夫点についてプレゼンテーションを行い、誰一人取り残さないSDGsに関する情報発信の取り組みに関して学びました。

『藤原中学校の「伝わる資料制作」に関する取り組み』

『いなべティーンフェアトレードブック』

目的

誰一人取り残さずに情報を伝達する

いなべ市のSDGsの取り組みにモリサワ製品はどのように役立っていますか

いなべ市情報誌『LINK』

どんな取り組みやサービスを企画しても、それが伝わらなければ意味がないので、「誰一人取り残さずに情報を伝達する」ことはSDGsの第一歩だと思っています。

職員への研修をしていただいたことでUDフォントの使用率も上がり、今では行政文書や保護者向けのお便りなどさまざまな資料に活用されています。

Catalog Pocketを使えばスマホなどの端末から情報誌を見ることができるようになり、翻訳機能で10言語に翻訳することもできるので、若い世代の方や外国籍の方にも情報誌やお便りを見ていただけるようになり、翻訳の負担も減って非常に役に立っております。

中学生の皆さんはモリサワの授業でどんなところが役に立ちましたか

今まで資料を作ったことがなかったんですが、フォントを変えたり、写真の大きさを揃えて見やすくするコツを教えてもらったら自分の資料が見やすくなったので、これからも続けていきたいです。

フェアトレードブックを作った後で、小学5年生の子たちに資料を分かりやすく作る方法を僕たちが教えるという授業があって、その時に作り方のコツなどを教えることができて役に立ちました。

教えていただいたことは、社会人になった時にも役に立つと思いました。

フェアトレード企画を通して印象に残ったことを教えてください

(生徒の皆さん)

自分の住んでいる市がフェアトレードで世界に貢献していることや、市のSDGsの取り組みについてよく知ることができました。フェアトレードを取り扱っているお店の方々はみんな優しくて、商品一つひとつに思い入れがありたくさんの人を助けようとしていることが伝わってきたので、この企画をやれてよかったと思いました。

フェアトレードは世界で苦しんでいる人達を助ける取り組みなので、自分も積極的に参加していきたいと思いました。

 

(先生方)

子どもたちが夏休みにそれぞれお店に行って、お店の方と話して商品に触れた内容を1枚のレポートにしましょう、という課題でした。お家の人も協力してくれて、家族でお店に行ってフェアトレード商品を買い、自宅で料理に使ってみてくれて「今度から塩はフェアトレードじゃなきゃ買いたくない」なんて言う子もいたりして、「この商品が世界に貢献しているんだ」という事に感動したようです。

お店の方々もSNSで「中学生がフェアトレードの話を聞きに来てくれました」とアップしてくれたり、中世古さんのおかげでプレスの方もたくさん来てくださって、Catalog Pocketにも載ったことで子どもたちは「自分達のやったことがみんなに見てもらえて、評価されている」と喜んでいました。

そして市役所と学校と企業の「産官学が一緒に取り組めた」ということが、これまでの教師生活で初めての経験だったので、自分自身の世界観が広まりました。本当にいい機会を与えていただいたと思っております。

 

(中世古様)

学校の皆さんの協力があってこその企画になったと思っています。コロナ禍で皆さんやらなければいけないことがとても増えている中、「プラスアルファで質の高い教育を提供したい」という熱い思いを持っている学校を見つけるのは難しいと思います。今回の企画で、特別な形でご協力をいただけたことをとてもありがたく思います。

今後モリサワや弊社製品に期待することがあればご教示ください

フェアトレードの企画を通して、事業者の方々がとても好意的に捉えてくださって、今後も積極的にフェアトレードに取り組もうという意欲を持ってくれました。これは子どもたちが作った資料が見やすく分かりやすかったから、お店の方や閲覧者の方にも共感していただけたのだと思います。

フェアトレードに限らず行政の業務や市民団体の取り組みって、大人が動かしていくばかりで子どもは関わりづらいんですね。その中に子どもの目線が入ることで、私達も気付きがありました。

その子たちがこの取り組みを通してまちに愛着を持って大きくなれば、将来私達の仲間に加わってくれるかもしれないので、未来に繋がるきっかけをいただけたのだと思います。

1年生の企画が非常に好評だったので、ステップアップとして2年生バージョンとしてまちの課題解決につながる企画に取り組んで連携できるといいなと思っております。