フォント用語集

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バリアブルフォント


バリアブルフォントとは、可変機能が搭載されたフォントです。
1つのフォントファイルに複数の原型デザインを内包し、それらを動的に補間処理することで、多様なデザインを柔軟に生成できます。2016年に発表されたOpenType 1.8で新機能として追加されました。

バリアブルフォントでは、「軸」と呼ばれるパラメーターを設定することにより、デザインを調整できます。軸には、ウエイト(太さ)、幅、傾斜など、さまざまな種類があります。例えば、ウエイト軸を定義した場合、アプリケーション内でスライダーを操作することで、細いウエイトから太いウエイトまで自由に表現できます。バリアブルフォントに対して、可変機能のない従来のフォントを「静的フォント」と呼ぶことがあります。

ファミリー書体では、ウエイトや字幅ごとに個別の静的フォントファイルが用意されていましたが、バリアブルフォントは、それら複数のフォントファイルを1つのファイルとして集約することができます。これにより、ウェブや組み込み用途での容量削減効果も期待されます。

モリサワから2025年にリリースされたバリアブルフォント「DriveFlux」は、「ウエイト」や「コントラスト」といった複数の可変軸を横断的に掛け合わせることで、より幅広いデザイン表現を可能にしています。

サポートページ:DriveFluxの使い方