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ふところ、重心


書体のイメージや組んだときの表情には、エレメントのデザインの違いや、字面の割合の違いのほかに、骨格のバランスがもたらすものがあります。

「オーソドックス」、「モダン」といったスタイルの違いとして表現される書体の表情は、これらの要素が組み合わさったものといえます。 このイメージの違いを生み出している大きな要素が、ふところや重心です。

「ふところ」は画と画が構成している内側の空間のことで、ふところが広い書体はおおらかな印象、狭い書体はひきしまった印象を与えます。

「重心」は文字のバランスの中心がどのあたりであるかをいい、一般には高めであれば緊張感や品格を生み、低めなら安定感や親しみやすさを感じさせるといえるでしょう。

ふところや重心も文字の画同士のバランスを表わすものですから、一書体の中では統一することが基本です。