OpenType Layout tables
OpenType Layout tables (オープンタイプ・レイアウト・テーブル)とは、フォントファイルの中に書き込まれた、文字の表示を制御するための「指示書」にあたるデータ群のことです。
これまでのフォントは「ひとつの文字番号に対してひとつの形」を表示するだけの単純な仕組みでしたが、このレイアウトテーブルを備えたOpenTypeフォントが登場したことで、状況に応じて文字の形や位置を切り替えることが可能になりました。
OpenType Layout tablesの主要なデータとして、GSUB(じーさぶ)とGPOS(じーぽす)があります。
GSUB(Glyph Substitution table)は、文字を別の形に置き換えるための情報です。これには、特定の文字が並んだ際に一つのデザインにまとめる「合字」や、旧字体や略字など意味や読み方は同じで文字の形だけが異なる「異体字」に切り替えるためのデータが含まれます。また、縦書きと横書きで句読点や括弧の位置を自動で差し替えるといった複雑な指示も、GSUBが制御しています。
GPOS(Glyph Positioning table)は、文字の形は変えずに、表示する位置を調整するための情報です。代表的なものに、文字の形や空間に応じて文字を配置する「プロポーショナルメトリクス」や、特定の文字の組み合わせにおいて隙間を詰める「カーニング」があります。また、ベースとなる文字に対してアクセント記号や濁点・半濁点をどの座標に配置するかといった精密な位置指定もここに含まれます。
その他、OpenType Layout tablesには、文字を適切に配置するためのBASE(ベースライン情報)、JSTF(行揃え情報)、GDEF(グリフの定義情報)なども含まれます。
これら複数のテーブルが連携し合うことで、OpenTypeフォントでは難しい設定をすることなく、入力するだけでプロのような美しい文字組みや、目的に合わせた字体での表示が再現できるようになっています。































