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モリサワ 第15回モリサワ文字文化フォーラム 「WE LOVE TYPE 2」開催のお知らせ

2014年10月07日

株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25 Tel.06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、第15回モリサワ文字文化フォーラム「WE LOVE TYPE 2」を11月6日(木)に開催することを発表します。
 15回目を迎えるモリサワ文字文化フォーラムでは、タイプデザインコンペティション 2014の審査員、小塚昌彦氏、サラ・ソスコルン氏、フレッド・スメイヤーズ氏、サイラス・ハイスミス氏、マシュー・カーター氏をお迎えし「WE LOVE TYPE 2」として開催します。また、大阪で行われる本講演を東京会場でもTV会議を通して同時中継します。

第15回モリサワ文字文化フォーラム「WE LOVE TYPE 2」

■ 出演者とタイトル

・小塚昌彦 氏(タイプデザインディレクター)
 「日本語組版の宿命」
・サラ・ソスコルン 氏(タイプデザイナー)
 「Quarto: A revival and reinvention of an early display type」
・フレッド・スメイヤーズ 氏(タイプデザイナー)
 「Walk the line - Type design, practice, and history」
・サイラス・ハイスミス 氏(タイプデザイナー)
 「Letters, Rabbits, and Monsters」
・マシュー・カーター 氏(タイプデザイナー)
 「Optical scale in type」

日 時:2014年11月6日(木) 13時~17時(開場12時30分)
場 所:モリサワ本社4F 大ホール 大阪府大阪市浪速区敷津東2-6-25
参加費:無料
定 員:120名 ※ 同時通訳をご用意しています。
主 催:株式会社モリサワ
後 援:公益社団法人 日本グラフィックデザイナー協会

» 申 込:2014年10月17日(金)13時より、Webにて申込受付開始

■ サテライト会場のご案内

本講演は東京にて同時中継を行います。
日 時:2014年11月6日(木) 13時~17時(開場12時30分)
場 所:株式会社モリサワ 東京本社 9F セミナールーム
    東京都新宿区下宮比町2-27
参加費:無料
定 員:60名
※ 大阪会場の様子を大型スクリーンでご覧いただきます。
※ 音声は同時通訳の日本語となります。

■ プロフィール

小塚 昌彦(こづかまさひこ)
1929年生まれ。1950年から、毎日新聞社技術本部において1984年に定年退職するまで毎日新聞書体のすべてのデザイン制作・開発に従事。1985年から1992年、株式会社モリサワの常勤タイプデザインディレクターを務め、新ゴシックほか主要な書体のディレクションを行う。1992年~2002年、モリサワ賞国際タイプフェイスコンテスト審査員。
1992年からアドビ システムズに勤務し、日本語タイポグラフィ・ディレクターとしてアドビ社のオリジナル書体 小塚明朝・小塚ゴシックを開発。
1979年~1997年、愛知県立芸術大学 非常勤講師。1974年から国際タイポグラフィ協会(A TypI)会員。2007年 第6回佐藤敬之輔賞(個人)受賞。

サラ・ソスコルン(Sara Soskolne)
ホフラー社(NY)の上級デザイナー。故郷のトロントで10年間グラフィックデザインの仕事に携わり、その体験から自らが納得のいく書体デザインを目指しレディング大学へ留学、2003年にマスター・オブ・アートの修士号を修得。2005年、ホフラー&フリアジョーンズに入社、Verlag、Chronicle、Sentinel、Gotham とTungsten等のカスタムメイドと販売用の幅広い書体の開発に貢献。イェール・スクール・オブ・アート、NYスクール・オブ・ビジュアルアート、クーパーユニオンで教鞭を執る。

フレッド・スメイヤーズ(Fred Smeijers)
アーネム美術学校(school of art at Arnhem)で学んだ後、リプログラフィ企業オセ(Océ)にタイポグラフィック・アドバイザーとして勤務。その後、創設メンバーのひとりとしてグラフィックデザインを手掛けるクアドラート(Quadraat)の設立に関わる。スメイヤーズが発表した最初のタイプフェイス(フォントフォント〈FontFont〉、1992年)の名称は、このグループ名からきている。
現代の最も多才なタイプデザイナーのひとりであるスメイヤーズは、さまざまな種類の特徴的なタイプフェイスを発表してきた。市販されているタイプフェイスとしては、Renard(TEFF)、Nobel(DTL)、Arnhem、Fresco、Sansa、Custodia、Monitor、Ludwig などが挙げられるが、いずれも2002年に共同設立した企業、アワータイプ(OurType)より発表したものである。フィリップスエレクトロニクス(Philips Electronics)、キヤノンヨーロッパ(Canon-Europe)、トムトム(Tom-Tom)向けに特別に制作したタイプフェイスやレタリングなどもある。
スメイヤーズの最初の著作「カウンターパンチ(Counterpunch)」は1996年に、ハイフン・プレス(Hyphen Press)より出版された。2001年、スメイヤーズは、タイプデザインへの多大な貢献が評価され、ゲリット・ノルツィ賞(Gerrit Noordzij Prize)を受賞した。そうした貢献のひとつに、これまでの仕事に関する著作「タイプ・ナウ(Type Now)」(ハイフン・プレス、2003年)が挙げられる。
スメイヤーズは現在、アントワープのプランタン=モレトゥス博物館の研究員である。また、ライプツィヒ視覚芸術アカデミー(Hochschule für Gra�k und Buchkunst)のタイプデザイン担当教授も務めている。

サイラス・ハイスミス(Cyrus Highsmith)
1997年ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(RISD)を卒業、フォントビューロー社入社。上級デザイナーとして新しいタイプ・シリーズの開発に関わる。RISDでタイポグラフィーを教える傍ら米国、メキシコ、ヨーロッパで講演やワークショップを展開。2001年、「プリント」誌のニュービジュアルアーティスト・レビューに特集される。PrensaとRelayが国際タイプデザイン・コンペティションのBukva:Razで受賞。米国やヨーロッパで作品展を行っている。
雑誌「マーサ・スチュアート・リビング」、「ザ・ソース」、「メンズヘルス」、「プレイボーイ」(スペイン語版)、「ローリングストーン」、「モントリオール・ガゼット」(カナダ)、「ザ・サンデイ・インディペンデント」(ロンドン)に彼の書体が特集される。「ラ・プレンサ・グラフィカ」(エルサルバドル)、「エル・ユニバーサル」(メキシコシティ)の書体をデザイン。2002年、ウォールストリートジャーナル紙の新しいヘッドライン・シリーズを制作、社の伝統的な文字に複雑な現代のニーズを見事に組合せたと高評価された。
仕事の領域は多岐にわたるが、何よりも製図工であることに誇りを持つ。製図はライフワークとして情熱を傾け、エネルギッシュなイラスト的アプローチと文字によるコミュニケーションをうまく組み合わせ、独自のデザイン書体を広げている。ウェディング招待状のカリグラフィと産業向けの力強いサンセリフ文字デザインの全くかけ離れた領域の仕事を軽々とこなす。

マシュー・カーター(Matthew Carter)
タイプデザイナーであるマシュー・カーターは、この50年間、それぞれの時代に進化する文字生成技術を駆使して手彫りの活版文字からコンピュータフォントまでの書体をデザインしている。ライノタイプ社と長年に亘る取組みの後、1981年にデジタルフォント制作のビットストリーム社を共同で立上げ、10年後にシャリー・コーンと共同経営のカーター&コーン・タイプ社(マサチューセッツ州ケンブリッジ)をスタート、社長に就任、現在に至る。オリジナル書体開発のデザイナーおよびプロデューサー。
ITC Galliard、Snell Roundhand、Shelley scripts、Helvetica Compressed、Olympian(新聞用書体)、Bell Centennial(アメリカの電話帳用)、ITC Charter、ギリシャ文字、ヘブライ文字、キリル文字、デバナーガリ文字などの書体をデザイン。カーター&コーン・タイプ社設立後は、Mantinia、Sophia、Elephant、Big Caslon、Alisal 、 Millerなどの書体を手がけている。
2011年にはモノタイプ・イメージング社からCarter Sansをリリースした。カーター&コーン・タイプ社は、「タイム」「ニューズウイーク」「ワイアード」「USニューズ&ワールドレポート」「スポーツ・イラストレイテッド」「ワシントンポスト」「ボストングローブ」「フィラデルフィアインクワイヤー」「ニューヨークタイムズ」「ビジネスウィーク」「ルモンド」などの新聞や雑誌に加え、ウォーカー・アートセンター、MOMA、イェール大学、ハミルトン・ウッドタイプ・ミュージアムの書体デザインを委託制作。
90年代の中頃から、マイクロソフト社のスクリーンフォントシリーズのデザインに取組み、コンピュータのモニター上で出来る限り読み易さを追求した書体開発を行った。その中で、Verdana、Tahoma、Nina(携帯デバイス用圧縮書体)はサンセリフ、Georgiaはセリフ書体である。
ロイヤル・デザイナー・フォー・インダストリーの一人であり、アートディレクターズクラブ(NY)の殿堂入りを果たした。イェール大学グラッフィックデザイン科上級講師も長年に亘って務める。クライスラー賞、AIGA金賞、タイプディレクターズクラブ金賞、マッカーサーフェロー賞に加え、2011年には、スミソニアン・クーパー・ヒューイット国立デザインミュージアムから今までのデザイン界への貢献を讃え、ナショナルデザイン賞の栄えある特別賞を受賞。

「モリサワ文字文化フォーラム」とは
印刷/ Web/出版/デザイン業界の方々を対象とし、「文字文化」への探究心を新たな世代へ受け継がせ、また業界活性化を目指す事業の一環として設立しました。当フォーラムは、今後も幅広い視野のもと定期的に活動を行っていきます。

● モリサワ文字文化フォーラムに関するお問合せは
 株式会社モリサワ モリサワ文字文化フォーラム事務局
 Tel.06-6649-3311 Fax.06-6649-2157
 〒556-0012 大阪府大阪市浪速区敷津東2-6-25
● 本件に関するお問合せは
 株式会社モリサワ 東京本社 宣伝企画課
 Tel.03-3267-1233 Fax.03-3267-1536
 〒162-0822 東京都新宿区下宮比町2-27
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