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モリサワフェア2017 東京レポート(セミナー編)

カテゴリ:イベント、カテゴリ:バリアブルソフト『MVP

モリサワフェア2017 東京 セミナー

2日間で4つのセミナーを開催

今回のセミナーは、以下の4つの内容で実施しました。

株式会社モリサワ
「可変印刷ではじめるデジタル×アナログ販促施策」

富士ゼロックス東京株式会社
「デジタル印刷機で使える!?こんなマテリアル!~デジタル印刷機を活用した効果抜群の売上・販促事例について〜」

株式会社グーフ
「まだまだ伸ばせるデジタルプリントビジネス~多品種メガロット時代の印刷工場とは~」

株式会社ビジュアルプロセッシングジャパン
「企業利益と付加価値向上を追求!!多メディア展開を支援する印刷会社のIT戦略
~競合他社との差別化を狙う!! 顧客ビジネスの囲込みへ向けた貴社の付加価値向上とは?~」

販促施策セミナーご紹介

今回の当社がお話したセミナーでは、page2016とpage2017の各イベントで行った集客施策と検証の結果分析でわかったことをご紹介しました。

「可変印刷ではじめるデジタル×アナログ販促施策」

page2017にて実施した販促施策として、マーケティングオートメーションツール「Marketo」と可変印刷ソフト「MVP」を用いて、パーソナルノベルティプレゼントイベントを実施しました。

page2017集客に利用したMarketoとは?

当社は2015年12月にマーケティングオートメーションツールの「Marketo」を導入し、マーケティング部門での利用を行うため、page2016での集客に活用しました。

マーケティングオートメーションとは、デジタルの分野で行うマーケティング活動を
自動化するツールで、主にWebからの問合せメールの返答やメールの送受信を自動化したり、それら送受信やサイト閲覧の履歴をレポートにしたりといった機能を盛り込んだツールです。

なぜそのようなことを自動化するのかと言うと、数多くの見込み顧客の中から自社の商品を購入していただけそうなお客様を見つけ出すためです。

例えば、Webサイトを閲覧いただきお問合せいただいたお客様は顔が見えません。お客様が自社の製品の何に興味を持ち、どの様なWebサイトを訪れ、どの様な資料をDLされたのかを知ることにより、買手の熱量を測り、ベストなタイミングでお声がけするために活用されているケースが多いです。

マーケティングオートメーションツールの主な機能

page2016(昨年)取り組んだ集客とイベント施策

メールと紙のDMでは、どちらの集客力が高いのか?

page2016では、メールと紙のDMでは、どちらの集客効果が高いのか、次の2つの集客手法を実施しました。

【パターンA】既存顧客2,000件へ紙のDMで集客(郵送と営業の手配り)

【パターンB】新規顧客2,000件へメールと紙DM(郵送のみ)で集客

どちらもWeb上のキャンペーン申込みサイトに誘導し、事前申込み登録を促します。その申込率をA/Bテストで実施しました。

page2016での集客イベント施策

施策の結果ですが、パターンAは、約1%の申込みでした。

紙のDMからQRコードを読み取っての申込登録を行うことは、手間などの面から、申込率を下げる懸念もありましたが「紙のDMでの申込率1%前後」という一般的なDM開封率の値に落ち着きました。

パターンBの場合、メールのみでの集客は0.5%でしたが、紙のDMが届いた頃にメールをお送りしたところ、キャンペーン申込みサイト申込率が約5%の結果となりました。

結果この様なイベント集客では、紙のDMとメール、Webサイトなどを複合的に仕掛けることで、申込みにつながることがわかりりました。

page2016での集客施策結果

page2017で取り組んだイベント施策

申込者を来場させるには、どの様な施策が効果的か?

page2016では、「メールやWeb、紙のDMを複合的に利用することで、集客効果をアップさせることができる」と言うことが解り、仮説を実証することができました。

しかし、同時に課題も生まれました。

△:申込者の来場が多くなかった(約3割)

?:申込者を来場させるためにはどの様なイベントを実施すればよいか?

申込者を来場させるアイデアについては、パーソナライズしたノベルティを申込者全員に会場でプレゼントするといった案にたどり着きました。

申込者がフォームから入力した文言をノベルティに名入れし、会場で受取れるのならご自身で受取りに来られるはず、といったアイデアです。

では、どの様なノベルティにすれば良いのでしょうか?

パーソナルノベルティの提案

もらってうれしいパーソナルノベルティとは?

どうしても会場に受取りに来たくなるノベルティとは何かを議論しました。

お金をかけた豪華なノベルティであれば、申込みも来場確率も上がるかと思いますが、予算の兼ね合いもあります。

ここでは、簡単に捨てられないモノで、できれば身に付けられるモノが良いということで、お名前入りのストラップ(木札)としました。

また、入力していただく注釈として『「プレゼントされたい方のお名前・文言などを入力してください」としました。
※大阪展示会JP2017では、名前の部分はお好みの書体を選んでいただきました。

また、イベント終了後、ご来場いただけなかった方へノベルティをお届けすることとしました。

レーザーカッターでお客様が入力した文字が入ったパーソナライズストラップ

パーソナルノベルティ制作にMVPが活躍

申込登録されたお客様がWebフォームへ入力した文字を、CSVデータとしてクライアントPCへダウンロードします。CSVをMVPの自動化ツールMJFに登録することで、面付けデータを作成し、ストラップ制作データが完成。制作会社へ転送することで、パーソナルストラップを制作しました。

これらを展示会当日、引き換えIDとともにお持ちいただき交換しました。

MVPでの制作手順(上)とレーザーカッタで木片を切り抜いているシーン(下)

page2017集客の結果

今回のpage2017イベント施策では、申込者のうち約7割の方にご来場いただくことができました。
(page2016では、申込者の約3割でしたので、約2倍の効果)

このストラップを受取られた方の中には、twitterやfacebookなどSNSでの拡散をされた方も少なからずいらっしゃいました。

イベント終了後には、ご来場いただけなかったお客様へ訪問し、ストラップをお渡しすることで、お客様との接点を新しく作ることもできました。

デジタル×アナログ販促まとめ(イベント編)

今回の施策でわかったこと

今回のイベント集客施策として、以下の点が重要であることがわかりました。

★デジタルメディアは必須ツールとして利用する
★使えるメディアは複数使ってプロモーションを行う
★仮説と結果分析(数値化)が一番大事

今回のMVP Lab 如何でしたでしょうか?

「既に実践している」といったお声が増えていくことを願いつつ、締めさせていただきます。

ありがとうございました。

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MVP7 概要

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