ブログ - Morisawa DTP Lab.

簡易カタログ機能の活用方法~!

カテゴリ:バリアブルソフト『MVP

Happy Holidays!

こんにちは、まつをです!
昨日はクリスマスでしたが、皆様いかがお過ごしでしたか?

この時期はイルミネーション等で様々な場所が綺麗にライトアップされるので、たまには寒さを我慢して外を歩くのも良いですね。

クリスマスが過ぎると街中は一気にお正月モードへ切り替わります。
お正月といえば美味しいものを食べるのはもちろんですが、福袋をはじめとする年始のセールへ行くことを楽しみにしている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、MVPを使ったチラシの作成についてお話しさせていただきます。

MVPの各エディション

チラシ作成についてのお話の前に…

MVPは「Standard Edition」と「Professional Edition(以下:Pro版)」の2つのエディションがあり、各エディションによって組版の機能や利用ツールなどが異なります。今回はPro版の「簡易カタログ」機能を活用して、チラシの作成を行っていきます。

各エディションの違いについてはこちら

 

MVPの簡易カタログ機能について

MVP Pro版の「簡易カタログ機能」とは、1ページの中に複数のレコードを設定(DB割付)する機能です。各ボックスをグループ化した一塊(コマや小組と呼んだりします)に対して、1つのレコードを流し込みます。そのコマを複数並べることでチラシのような表現が可能です。

住宅情報誌を例にとると、間取りや家賃など一軒ごとに掲載する情報を1つのコマとして作成しています。

MVPで作成した住宅情報誌
冊子として、最大64ページまで作成可能です

今回はスーパーのチラシを例に、作成の流れを実際の操作画面とともにご紹介します。

MVPで作成したチラシ
野菜の名前・産地・単位・値段・写真を一つのコマとして作成しています。

作成手順について

MVPの新規作成より「小冊子(カタログなど)」モードで用紙をA4に設定し、データベースを取り込んでレイアウトの作成・出力という流れになります。

今回は以下のような素材を準備しました!

使用するデータベース
MVPが対応している形式:カンマ区切り(csv)・タブ区切り(txt/tab)・ContactXML(xml)
使用する画像の一例
MVPが対応している可変画像形式:EPS,TIFF,JPEG,BMP,WMF,EMF

1. ドキュメントの新規作成

素材の準備ができたら、MVPの「ファイル」メニュー-「新規作成」を選択し、モード「小冊子(カタログなど)」、用紙種類「A4」とします。
用紙の設定ができたら、「ファイル」メニュー-「DBパレット」よりデータベースを取り込みます。

新規作成画面

2. コマの作成

用紙に画像ボックスやテキストボックスを配置し、各野菜を同一のレイアウトで表示するためのテンプレートとなるコマを作成します。

コマ内にある複数行ボックスの設定例
データベースとコマ同士の関係イメージ図
コマ1つに対して、一つ分のレコード内容が割り当たります

3. フィールド名のグループ化

コマ一つ分を選択している状態で右クリック、「フィールド名のグループ化」をクリックします。

フィールド名のグループ化

3. ページのレイアウトを整える

2.でフィールド名のグループ化を行ったオブジェクトを複製し、流し込むレコード分のコマを作成してページ全体のレイアウトを整えます。

ページレイアウトの完成図

4. DB割付の設定

 「表示」メニュー-「DB割付」より各レコードの配置設定を行います。

DB割付
レコードの流し込み手順について
レコードを選択し、配置したいコマに1つずつドラッグ&ドロップをします。
また、「一括割付」を押下することで、全レコードのデータを一気に流し込むことも可能です。
流し込み完了後のMVPプレビュー画面

作成手順は以上になります。レイアウトが完成したら「ファイル」メニュー-「PDF出力」または「印刷」より、出力してみましょう。

データベースや画像を差し替えることで、次回も同等の可変印刷物が簡単に作成できます。複数レコードの可変印刷物のみならず、今回ご紹介したような端物の印刷物にもぜひMVPをご活用ください!

そして今回が今年最後のブログになります。平成最後の年末・年始ですね。皆様が穏やかな新年を迎えられますよう心からお祈り申し上げます。

バリアブルプリントソフト「MVP」詳細はこちら

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