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ゴシック体


ゴシック体はすべての画がほぼ同じ太さに見えるようデザインされた書体です。もともとは活版印刷の定着とともに、見出しなどでの強調を目的に生まれた書体です。欧文のサンセリフ書体にならってデザインされたともいわれます。 

伝統的なゴシック体は筆文字の抑揚を残し、全角に対して小ぶりなのが特徴です。縦画の始筆などには「打ち込み」と呼ばれるアクセントがあるなど、運筆の緩急の流れをデザインしています。かなも漢字に対して小さめなことが多く、自然に視線を導いてくれるので「読ませる」用途に向いているといえるでしょう。 

かなは小ぶりで、本来の文字の形を活かしている 図下:左から/中ゴシックBBB、太ゴB101、見出しゴMB31 グラフィックデザインからの影響で、70年代以降、書体をデザインの要素としてとらえた新しいゴシック体が登場しました。よりシンプルに整理された構成とエレメントが特徴です。 インパクトのある極太のものから、見出しやキャプションなどに利用される細いウエイトまで、太さのバリエーションを揃えた「ファミリー」として展開されています。 

整理されたカーブ、水平、垂直をいかしたデザイン 図右:左から/新ゴ、ネオツデイ KL(かな) ゴシック体は広告などの用途に広く利用されています。 ゴシック体の漢字と組み合わせて使用することで、さまざまなイメージを演出できる「かな書体」のバリエーションがあります。