モリサワ文字文化フォーラム

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開催概要

第13回 - 文字とデザイン Vol.5

第13回目を迎えるモリサワ文字文化フォーラムでは、「文字とデザイン Vol.5」と題して3つのセッションで構成いたします。まずセッション1では、クリエイティブディレクター齋藤精一氏による「無いモノを創る、あるモノを使う」。続いてセッション2では、アートディレ クターの平林奈緒美氏と古平正義氏による「『タイポグラフィー』って、本当のところ、何?」。セッション3では、グラフィックデザイナー佐藤卓氏による「感性に逃げないデザイン」と、各分野を代表される方々によるセッションをご用意しました。

おかげさまをもちまして、満席、盛会裏に終えることができました。
ありがとうございました。

講師

齋藤精一 氏(クリエイティブディレクター)
平林奈緒美 氏(アートディレクター)
古平正義 氏(アートディレクター)
佐藤卓 氏(グラフィックデザイナー)

日時

2014年年6月5日(木) 12時30分―17時(開場12時)

場所

モリサワ本社4F 大ホール
大阪府大阪市浪速区敷津東2-6-25

参加費

無料

定員

150名

組織

主催/株式会社モリサワ
後援/社団法人 日本グラフィックデザイナー協会

プログラム

12:30~13:50 セッション1 齋藤精一:「無いモノを創る、あるモノを使う」

今の世の中にはデザインも機能も沢山のモノが溢れています。そんな中で、今の人は何を求めているのでしょうか?デザイナーのエゴだけではなく、もっと世の中に対して求められている物、合わせたものを作る事、もしくは作る事で世の中が少し変わる様な物。それらがモノヅクリには求められていると感じます。考え方は様々です、既に存在している手法を掛け合わせたり、全く新しい発想で新しい物を創ったり、それが新しいモノとして世に出て行く。我々ライゾマティクスが考えている事、モノの作り方を話できればと思います。

齋藤 精一(さいとうせいいち)氏のプロフィール

1975年神奈川生まれ。建築デザインをコロンビア大学建築学科(MSAAD)で学び、2000年からNYで活動を開始。その後ArnellGroupにてクリエティブとして活動し、2003年の越後妻有トリエンナーレでアーティストに選出されたのをきっかけに帰国。その後フリーランスのクリエイティブとして活躍後、2006 年にライゾマティクスを設立。建築で培ったロジカルな思考を基に、アート・コマーシャルの領域で立体・インタラクティブの作品を多数作り続けている。2009年-2013年国内外の広告賞にて多数受賞。現在、株式会社ライゾマティクス代表取締役、東京理科大学理工学部建築学科非常勤講師。2013年D&AD Digital Design部門審査員。

14:05~15:25 セッション2 平林奈緒美×古平正義:「『タイポグラフィー』って、本当のところ、何?」

文字を使ったデザインのことを、日本では全部まとめて「タイポグラフィー」呼ぶ傾向があるけれど、もともとは印刷において文字を効果的に選んで組むという技術のこと。印刷物の多くがバイリンガルになったり、海外からの仕事の依頼やウェブサイトのような制作物も増え、雑誌や書籍のようにDTPということに対応しなければいけなかったり。そんな技術は誰にも教わらなかった我々がどう考えているかを、出来るだけ具体的な仕事を例にあげながらお話ししたいと思います。

平林奈緒美(ひらばやしなおみ)氏のプロフィール

東京生まれ。武蔵野美術大学卒業後、(株)資生堂宣伝部入社。ロンドンのデザインスタジオMadeThoughtに出向後、2005年よりフリーランスのアートディレクター/グラフィックデザイナー。雑誌GINZAのアートディレクションをはじめ、アパレルブランドのビジュアルディレクション、NTT DOCOMO、HOPE(JT) 等のパッケージデザイン、(marunouchi)HOUSE のサインデザイン、DREAMS COME TRUE・宇多田ヒカル等のCDジャケットデザインなど、ジャンルを問わず活動中。

古平正義(こだいらまさよし)氏のプロフィール

1970年大阪生まれ。主な仕事に「アートフェア東京」「ローリングストーン日本版」「堂島ウィンターライブ」等のアートディレクション、山下智久・GLAY・INORAN(LUNA SEA)等のCD/DVDジャケットやミュージックビデオ、「ラフォーレ原宿」広告・CM 他。D&AD 銀賞、ONE SHOW 銀賞、東京ADC 賞など受賞。www.flameinc.jp

15:40-17:00 セッション3 佐藤卓氏:「感性に逃げないデザイン」

かつて、デザインは感性の仕事であると云われていた時代がありました。しかし、感性は誰にでもあるものです。今社会が必要としているデザインは、感性はあたりまえのこととして、それよりもコミュニケーションを成立させるための技術です。つまり感性に逃げない覚悟がデザイナーに求められています。今回は、技術としてのデザインということについて、お話してみたいと思います。

佐藤卓(さとうたく)氏のプロフィール

1979年東京藝術大学デザイン科卒業、1981年同大学院修了、株式会社電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所設立。「ニッカ・ピュアモルト」の商品開発から始まり、「明治おいしい牛乳」「ロッテ・キシリトールガム」「S&Bスパイス&ハーブ」などの商品デザイン、「金沢21世紀美術館」「国立科学博物館」のシンボルマーク、「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」のグラフィックデザイン、「武蔵野美術大学 美術館・図書館」のロゴ、サイン及びファニチャーデザインを手掛ける。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」アートディレクター・「デザインあ」総合指導、21_21 DESIGN SIGHTディレクターを務めるなど、多岐に渡って活動。また、大量生産品をデザインの視点で解剖する「デザインの解剖」プロジェクトが話題を呼ぶ。代表著書に『クジラは潮を吹いていた』(DNPアートコミュニケーションズ)、『JOMONESE』(美術出版社)、写真集『真穴みかん』(平凡社)。

このフォーラムは終了いたしました。

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