2016 モリサワ新書体
モリサワフォント
昭和書体フォント
多言語フォント
モリサワフォント
錦麗行書
「錦麗行書」は「タイプデザインコンペティション 2014」和文部門で明石賞に入賞し、製品化された書体です。(入賞時書体名:北原行書)この書体の特徴は、書家による筆文字の毛筆の雰囲気が残っている点にあります。文字は、手書きのバランスを残したまま、のびのびとデザインされており、画線にはにじみやかすれ、運筆の跡といった手の動きが見られます。どのような文字の並びであっても不自然にならないよう、丁寧に各文字が調整されており、組む文章が手書きのように見えます。挨拶状や宛名、のし紙といった手書きの筆文字が使われるシチュエーションや、筆文字の風合いを取り入れたい和のデザインなどで活用できます。
モリサワフォントOpenType / Adobe-Japan1-3 [Std/StdN] / IVS・ペアカーニング対応
凸版文久ゴシック DB
「凸版文久ゴシック DB」は、「凸版文久ゴシック R」にウエイトを追加する形でリリースされた、小見出しや本文に使えるゴシック体です。基本的な骨格は、凸版文久ゴシック Rを踏襲しており、デジタルデバイスでも読みやすい、横組みに特化された文字のデザインという、凸版文久ゴシックの特長を引き継ぎながらも、より視認性の高い、太めの本文・小見出し用ゴシック体として使えるように設計されました。凸版文久体ファミリーの全5書体が揃ったことによって、より統一感のあるデザインを作り上げることができるようになりました。
モリサワフォントOpenType / Adobe-Japan1-6 [Pr6/Pr6N] / IVS・ペアカーニング対応
凸版文久見出しゴシック EB
「凸版文久見出しゴシック」は、「凸版文久体」ファミリー全5書体のうち、見出し用のゴシック体にあたる書体です。「凸版文久見出し明朝」と同じように、凸版印刷オリジナル書体とその源流にあたる築地体を参考に作り上げたどっしりとした骨格に、角を落としたやわらかい肉付けをすることで現代的なニュアンスを加えています。シャープなエッジとモダンなデザインを備える英数字と相まって、クラシカルになりすぎない絶妙なバランスに仕上がっています。見出し書体にふさわしい力強さをもちながらも、どこか温かみを感じさせる書体なので、タイトルや見出し等、多くの場面で活用することができます。
モリサワフォントOpenType / Adobe-Japan1-3 [Std/StdN] / IVS・ペアカーニング対応
秀英アンチック
「秀英アンチック」は、大日本印刷オリジナルのアンチック体を復刻した書体です。アンチック体とは、マンガのセリフや辞書の見出し、絵本などに使われる太いかな書体のことです。ゴシック体と並べても違和感がないよう、画線に太みの差をつけないようにデザインされており、手の動きを感じさせる重厚感のある文字が、仮想ボディいっぱいに書かれています。生命力あふれるその文字は、これまでセリフ表現や見出しとしての力強さが足りないと思えるようなシチュエーションにおいても、まるで肉声で話しているかのような、感情のこもったコミュニケーションに変えてくれる強さを持っています。「秀英角ゴシック金・銀 B」の漢字と組合せて使用することを推奨しています。
モリサワフォントOpenType / Adobe-Japan1-3 [StdN]かな / ペアカーニング対応
秀英四号かな
「秀英四号かな」は、金属活字の秀英四号明朝を復刻したかな書体です。「秀英3号」、「秀英5号」に比べて落ち着きのある、端正なデザインが特徴で、その骨格は現在デジタル化されている「秀英明朝」にも引き継がれています。「秀英四号かな」は、画線の先端に活版印刷のにじみのような適度な丸みを持たせており、筆の流れや手の動きを強く感じさせます。こうした処理により、「秀英四号かな」は「秀英明朝」よりもクラシックな印象に仕上がっています。書籍の本文のような読ませる文字だけでなく、タイトル・見出しなどにも活用することができるでしょう。漢字に「秀英明朝 M」を組合せることを推奨しています。
モリサワフォントOpenType / Adobe-Japan1-3 [StdN]かな / ペアカーニング対応
秀英四号太かな
「秀英四号太かな」は、見出しや児童書の本文に使われていた秀英体の金属活字・秀英四号明朝太かなを復刻したかな書体です。太い筆で力強く書かれたような文字は、筆勢を活かしながらも画線が整理されている「秀英初号明朝」と比べると、より筆の運びが生む画線のうねりがしっかりと残っています。「秀英初号明朝」の漢字と同程度の黒みになるよう、調整が施されており、「秀英初号明朝」の漢字と組合せて使うことで、「秀英四号太かな」の表現力をもっとも効果的に引き出すことができます。
モリサワフォントOpenType / Adobe-Japan1-3 [StdN]かな / ペアカーニング対応
うたよみ
「うたよみ」は、書家による毛筆の文字をもとに作られた筆文字系デザイン書体です。文字の大きさや画線の太さ、仮想ボディ内でのバランス、線のかすれなどをあえて整えすぎないように設計されており、手書きならではのぬくもりを感じさせます。個々の文字は組んだ時にバランスよく見えるよう、重心が細かく調整されており、特に縦組みの際に最適な文字組みになるようにデザインされています。緩やかなカーブを描く縦画に対して、隷書の波磔のような勢いのある横画、繊細な左払いに対して、ダイナミックな右払いなど、静動入り混じる独特な書風となっています。品性と大胆さを兼ね備えた独創性があり、パッケージや広告、和食のメニューなど、格調を求められる場面で効果を発揮する書体と言えるでしょう。
モリサワフォントOpenType / Adobe-Japan1-3 [Std/StdN] / ペアカーニング対応
はせ筆
「はせ筆」は、筆ペンの風合いを残す、しなやかでやわらかい骨格を備えたデザイン書体です。肉筆ならではのにじみのある線や、画線のはみ出し、角や点に残るインクのたまりが、文字にあたたかみのある表情を与えています。漢字は正方形を意識した、しっかりとした骨格ですが、独特の画線処理によって可愛いらしい、ポップな印象も感じさせます。ひらがなは重心を低く設定した、落ち着きのある上品なデザインで文章も組める、高い可読性を備えています。英数字は、インクのたまりがアクセントとなっており、和文と合わせても違和感のないデザインです。ポスターや広告のキャッチコピーやパッケージのように、大きなサイズで見せる文字としても、メニューや挨拶状などで読ませる文字としても使いやすさがあります。縦組みでも横組みでも調和のとれた文字組みが可能なオールマィティな書体です。
モリサワフォントOpenType / Adobe-Japan1-3 [Std/StdN] / IVS・ペアカーニング対応
昭和書体フォント
昭和書体
昭和書体の毛筆フォントは、リアルな直筆に近い趣を備えていることが特徴です。昭和書体は、さまざまなタイプの筆文字をフォント化しており、毛筆書体のなかに多種多様なバリエーションを生み出しています。画線には、毛筆の特徴であるかすれが大胆に残り、デジタルフォントでありながら、直筆と思えるようなリアリティを備え、「目に、意識に留まる文字」をコンセプトに大胆にデザインされた書体群は、組まれた文字そのものの形が受け手に強いイメージを伝えるパワーを持っています。2016年の新書体として、楷書体の「昭和楷書」、デザイン書体の「闘龍」「黒龍」「銀龍」「陽炎」の計5書体が追加されました。経験と歴史に裏打ちされた和文毛筆フォントを、ぜひご活用ください。
昭和書体フォントOpenType / 昭和書体独自文字セット[A-J1-3より1,986文字不足]
多言語フォント
タイ文字
アップグレード2016では、お客様から要望の高かった多言語フォント「タイ文字」が提供されます。タイ文字といえば、文字にループがあることで、書かれている言語がタイ語であるとわかるケースも多いですが、すべてのタイ文字にループがあるわけではありません。フォントによってはループを閉じないものや、塗りつぶしているもの、ループがまったくないものもあります。幅広い用途でお使いいただけるよう、伝統的なデザインからモダンなデザインまで、タイ文字60書体がライナップされました。これらのタイ文字のフォントベンダー、DB Designs(42書体)、Cadson Demak(12書体)、Katatrad Aksorn(6書体)の3社を紹介します。
多言語フォントOpenType / 独自文字セット
DB Designsについて
企業向けのグラフィックデザインを手がける「Dear Book Co., Ltd」として設⽴され、1987年にデジタルフォントを制作したことを契機に、書体デザインを本格的に開始。1999年「DB Designs」に社名変更し、2006年よりDBブランドのフォント制作と販売をしています。
Cadson Demakについて
2002年、Anuthin Wongsunkakonにより設⽴されたバンコクのタイプファウンダリです。タイポグラフィーとデザインに対する愛情と、フォント産業全体の発展と現代化、そして書体の日常的利用をより浸透させるという理念を持っています。
Katatrad Aksornについて
2011年設立。タイ中部のチョンブリーを拠点に、才能と書体デザインへの愛にあふれる、現地の若手2名によって運営されています。タイでは唯一となる、バンコク以外で法人化されているタイプファウンダリです。