モリサワ 写研書体のOpenTypeフォント開発で今後100フォントをリリースすることを発表 邦文写真植字機発明100周年を皮切りに
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25 Tel:06-6649-2151代表、以下モリサワ)は、2021年1月に発表した株式会社写研(代表取締役社長:笠原義隆 本社:東京都豊島区南大塚2-35-2、以下写研)とのOpenTypeフォント開発プロジェクトにおいて、数年内に合計100フォントに及ぶリリースを予定していることを発表します。
まずは、以前に発表した改刻フォントである「石井明朝・石井明朝オールドスタイルかな」「石井ゴシック」の13フォントと、写研のバリエーション豊かな見出し書体群を「写研クラシックス」としてOpenType化した30フォント、合計43フォントを2024年に提供します。そして2025年以降も、これらに続くラインナップを順次提供予定です。
写研書体にとって新しい歴史の幕が開く2024年は、邦文写真植字機の発明100周年を迎える節目の年です。今後も、過去から未来へとつながる多彩な写研書体をご提供してまいります。
写研クラシックスについて
今回新たに発表する「写研クラシックス」は、多種多様な名作見出し書体群が、写植全盛期の味わい深いデザインそのままにお使いいただけるフォントです。写研から提供を受けたアウトラインデータに加え、不足文字の作成、文字セットなどの仕様の整理を行いました。見出し利用に特化させ、従来写真植字機でのみ利用可能だった多くの写研書体と、写真植字機時代に発表されていない書体を、現代のOpenTypeフォントとして再現しました。
なお、改刻フォントは「写研クラシックス」とは異なる開発アプローチや仕様を採用しています。モリサワ公式noteでは、改刻フォントの詳細をご紹介しています。
写研のコメント
昭和から平成にかけて、書籍・マンガ・広告などのあらゆる誌面や画面を彩ったかつての写研の書体群を、書体の形状イメージはそのままに高品位デジタル化し、一部かなについては写植時代でも表現されなかった詳細なストロークで、書体原図より忠実に復刻し再現しました。この度、モリサワ社との協業により、OpenTypeフォントとしてリリースされることを大変うれしく思います。生まれ変わった写研書体をぜひご利用ください。
■2024年に提供開始を予定しているフォント
改刻フォント
石井明朝 L / R / M / B
石井明朝オールドスタイルかな L / R / M / B
石井ゴシック L / R / M / B / EB
写研クラシックス
有行書
石井楷書
石井中ゴシック
石井中丸ゴシック
石井中明朝
石井中明朝オールドスタイル大がな
イナクズレ
イナピエロ B
イナミン
イノフリー
いまぎょう
今宋
いまりゅう
織田特太楷書
ゴーシャ E
紅蘭中楷書
ゴカール H
ゴナ E
新聞特太ゴシック
新聞特太明朝
創挙蘭 E
曽蘭太隷書
スーシャ H
スーボ B
鈴江戸
ナール EL / E
ナミン
ボカッシイG
ミンカール
■仕様
改刻フォント
・文字セット…StdN
・プロポーショナルメトリクスやカーニング情報を搭載しています。
写研クラシックス
・文字セット…Min2(※)
・一部の書体でプロポーショナルメトリクス情報を搭載しています。
- (※)Adobe-Japan1に準拠するサブセットを採用し、4,833文字を収録したモリサワ独自の文字セットです。
■対象製品
■提供時期
2024年 秋
関連イベントのご案内
2024年2月22日開催の無料オンラインイベント「Font College Open Campus 12 日本語デザインを変えた技術 発明100年に1から知りたい写植の話」にて、写植に関する講演とあわせ、今回発表したOpenTypeフォントの詳細や開発アプローチについて詳しくご紹介します。
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邦文写真植字機発明100周年について
2024年7月24日に、モリサワの創業者 森澤信夫と写研の創業者 石井茂吉氏による邦文写真植字機の発明から100周年を迎えます。写植の技術は1960年代から90年代に最盛期を迎え、DTPが一般化するまでの間、印刷や広告、デザインの業界に大きく貢献しました。
モリサワは今後も、写植機が残した功績を次の世代に継承するため、発明100周年を記念したさまざまな活動を行ってまいります。
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●本件に関するお問い合わせ
株式会社モリサワ 東京本社 ブランドコミュニケーション部 広報宣伝課
pr@morisawa.co.jp