InDesign 2021(Ver.16)の新機能をご紹介!
カテゴリ:Adobe Creative Cloud
こんにちは、カモメです!
いよいよ今年も残すところ、あと1ヶ月を切りました。毎年この時期になると「1年経つのが早いなあ」と感じるのですが、今年は11月とは思えない暖かさだったり、コロナによる自粛期間があったりで、まだ12月になったことすら信じられません。本当に驚きの早さです。
有意義なおうち時間を過ごされる方が多いなか、私はひたすらのんびりするばかりで何もできなかったので、残りの1ヶ月はAdobe MAXのオンデマンド動画を見て、ちょっとでも「2020年は勉強したぞ!」という気持ちで新年を迎えたいと思います。
それでは、前回のPhotoshopに引き続き、今回は「InDesign 2021(Ver.16)」の新機能と注意事項についてご紹介します!
※Photoshop 2021(Ver.22.0)についてはこちらをご覧ください。
導入前の注意事項について
まずは、InDesign 2021(Ver.16)を使用するために必要なハードウェア要件についてご紹介します。
最近のバージョンアップでは、Adobe Senseiを使用した機能が多く追加されており、年々ソフト自体が重くなっています。
そのため、今までのバージョンでは普通に使えていたPCでも、OSやスペックによっては、起動が遅くなったり、途中でフリーズするなど、動作が不安定になってしまう可能性があります。
Ver.16を導入される場合は、念のためインストール前に、対応OSとハードウェア要件をご確認ください!
Windowsの場合
・対応OS:Windows 10(64 ビット)バージョン1607、1809、1903、1909、2004
・CPU:Intel® Pentium® 5 または AMD Athlon® 64 プロセッサー
・HDD:3.6GB 以上の空き容量、SSD推奨
・メモリ:4GB 以上
macOSの場合
・対応OS:macOS 11(Big Sur)、10.15(Catalina)、 10.14(Mojave)
・CPU:Intel マルチコアプロセッサー
・HDD:3.6GB 以上の空き容量
・GPU:Mac に 1024MB 以上の VRAM(2GB 以上推奨)
OpenGL のバージョン 4.0 以降または Metal 2
・メモリ:4GB 以上
なお、これらはInDesignを単体で起動した場合の最小要件になります。
IllustratorやPhotoshopも同時に使用される場合は、16GB以上のメモリにしておくことをオススメします。
※ハードウェア要件の詳細はこちらをご覧ください。
Apple Silicon Macの対応について
一部のソフトでは、Apple Silicon Macに対応したベータ版が提供されていますが、InDesignはまだ提供されていません。
本記事リリース時点では、未対応となりますのでご注意ください。
InDesign 2021(Ver.16) 新機能について
それでは、2020年10月にリリースされたVer.16の新機能について、ご紹介させていただきます!今回のバージョンアップで追加された機能は以下の6つです。
新機能および強化機能
・テキスト注釈を使用したコンテンツレビュー
・ドキュメント内のカラー検索
・被写体に応じたテキストの回り込み
・RGB 変換せずに HSB 値を使用
・破損したドキュメントを検出して復元
・メディアパネルでのナビゲーションポイントの使用
今回はこの中から、「テキスト注釈を使用したコンテンツレビュー」と「被写体に応じたテキストの回り込み」について詳しくご紹介します!
※各機能の詳細はこちらをご覧ください。
新機能①テキスト注釈を使用したコンテンツレビュー
最初にご紹介するのは、「レビュー用に共有」機能です。
こちらを使用すれば、共有したInDesignドキュメントに関係者がブラウザ上で注釈を付けることができます。
機能自体は2020年6月のアップデート(Ver.15.1)で追加されたものですが、Ver.16では注釈ツールが増え、さらに使いやすくなりました。
それでは、実際にレビューをしてみましょう。
まずは該当のドキュメントを開き、「共有」-「レビュー用に共有」をクリックします。
そうすると、タイトルの入力画面が出てきますので、任意のタイトルを入力し「作成」をクリックします。
次の画面では公開範囲(招待のみ/公開)を選択し、「招待のみ」の場合は共有者のメールアドレスを追加、「公開」の場合はリンク先のURLを関係者へ共有します。
メールなどでInDesignドキュメントを共有された方は、ブラウザ上で注釈をいれることができます。
また、メンション機能も付いており、見逃されないよう特定の方に通知を飛ばすことも可能です。
※Adobeアカウントを持っていない方も注釈をいれることができますが、その場合はメンション機能を利用できません。
ブラウザ上で入力された注釈は、「ウィンドウ」-「コメント」-「レビュー」より、レビューパネルを出すことで、すぐに確認ができます。
制作者はInDesign上でそのまま作業を進めることができるので、今までPDFに書き出してからAcrobatの注釈機能で校正依頼をされていた方は、ぜひ使ってみていただければと思います!
新機能②被写体に応じたテキストの回り込み
続いてご紹介するのは、「被写体に応じたテキストの回り込み」機能です。
Ver.16ではテキストの回り込みパネルが強化され、アルファチャンネルやPhotoshopのパスを使用しなくても、Adobe Senseiが自動的に被写体を判別し、直接その周りにテキストを回り込ませる機能が追加されました。
画像を選択し、テキストの回り込みパネルの「オブジェクトのシェイプで回り込む」をクリック後、輪郭オプションに「被写体を選択」を選びます。
そうするとこのように、被写体を自動的に判別し、テキストが回り込んでくれます。
また回り込みの情報は、編集可能なオブジェクトとして作成されるため、あとからペンツールやダイレクト選択ツールで調整することも可能です。
今回はAdobe Creative Cloud新バージョンの第二弾としてInDesignをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
Morisawa DTP Labでは、引き続き皆さんの業務に役立つ情報をお届けしていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!