初春のノベルティ「おみくじ」を作ってみませんか?
カテゴリ:バリアブルソフト『MVP』
年末が近づいてまいりました
来年のことを言うと鬼が笑うと申しますが…
こんにちは、ダイリンです。
はやいもので12月となり、年末が近づいてまいりました。
前回のカレンダーは年末の配りものとして重宝されるノベルティですが、年始のご挨拶に必要なノベルティも、この時期に作っておきたいものです。
ということで、年始の縁起物、「おみくじ」をノベルティとしてお配りするのは如何でしょうか。
おみくじは今年最初のMVP Labでも少し話題にしていますが、新年のご挨拶、きっかけづくりとして、お客様にお配りして楽しんでもらいましょう。
おみくじの制作
おみくじは、さまざまなパターンがある印刷物です。
従来の印刷方式でおみくじを制作する場合、おみくじの種類の数だけ版を用意する必要があるため時間とコストが掛かってしまいます。
しかし、デジタル印刷では版を必要とせず、必要な数だけを効率よく制作することが可能です。
今回は、ナンバー入りおみくじの制作をご紹介します。
ナンバー入りおみくじ印刷
ナンバー入りの印刷物は日常生活でもよく見かける印刷物の種類です。お札や金券、各種チケットなどで利用されることがありますし、領収証などの複写伝票には連番で入っています。
これら印刷物を制作するには、ナンバリングを打刻するハードウエアを印刷機械に付加して利用することが多く、印刷物を出力した後に、その設備をお持ちの外部業者に外注されるケースが一般的でした。
この場合、ナンバリングの形式(フォントや数値の並び)、印字位置が自由にならないなどの制限が多いため、レイアウトに制約がかかる場合が多いという問題が挙げられます。
しかし、MVPとデジタル印刷機を利用すれば、さまざまなフォントを使いサイズや位置、番号の種類やカウント方法なども自由に決められるナンバリング商品を簡単に制作することができます。
通常のおみくじと違う点
たとえば年末の宝くじのような要素を入れ、配布後にプレゼントの企画などを実施すれば、プレゼントの発表があるまでは捨てられる可能性が低いノベルティとなります。
ここでは、MVPを使った「ナンバー入りおみくじ」の制作方法をご紹介します。
今回のナンバーはランダムにしたものを印字するようにします。今回の場合はプレゼント付きのくじなので「重複番号を出さずにナンバーを生成する」ことになります。もっともこれは、ExcelのRAND関数やRANK関数を組み合わせて作ることができます。
MVPでのナンバー入りおみくじの制作
おみくじパターンの準備
まずは、おみくじのパターンを準備します。
ここでは、縁起の良い2文字熟語とモリサワフォントを組合わせた8種類のパターンを用意しました。
このデータは、1種類ずつEPSファイルに保存し、可変素材として一つのフォルダに格納しておきます。さらに多くの種類を用意してもいいでしょう。
MVPでの設定
今回おみくじのサイズを40×85mmサイズとし、背景として8パターンと連番を順番に貼り付ける設定としました。
CSVの画像貼付けパターンは、各おみくじのファイル名(例えば、「じゅん34.eps~隷書101.eps」)をテキストデータとして繰り返し配列することとしました。
そのデータと連動し、4桁の数字としてランダムに生成しておきます。
※おみくじデータパターンの配置や連番の付け方は、パターン数や出力ボリュームによって、さまざまな手法で制作が可能です。
今回は、A3用紙に4×4に面付け出力します。
このようなおみくじを印刷物の裏面等に付加し、お年始のご挨拶まわりの際お配りします。
その後自社のホームページなどで当選番号の告知をし、新春のプレゼントなどをお贈りするようなイベントとしてご活用いただくと、お客様に喜ばれるかと思います。
今回の面付けは、コンサートチケットなど席数やエリアにより不規則な文字や数値の並びとなるケースがありますが、数値や記号の順序をデータベース化し手面付けしています。
以下リンクの記事「チケットナンバリング制作」と似ていますが、MVPのナンバリングコマンドは、自動カウントする数値を面付け順で並べる方法となります。
こちらもあわせてご参照いただき、制作してみてください。
アイデア次第で、さまざまなナンバー入りノベルティは制作できますので、みなさんもチャレンジしてみては如何でしょうか。