フォント用語集

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Nフォント


JIS X 0213:2004(通称JIS2004)で定められた字形を採用するフォントの通称で、フォント名に付記される文字セット名に「N」がつくことからこのように呼ばれます。

たとえば、リュウミンであれば、JIS90対応フォントでは「A-OTFリュウミン Pr6」、JIS2004対応フォントでは「A-OTFリュウミン Pr6N」というフォント名になります。

Nフォントには、そのフォントが採用する文字セットに応じてAdobe-Japan1-3に準拠した[StdN]、AdobeJapan1-4に準拠した[ProN]、Adobe-Japan1-5に準拠した[Pr5N]、Adobe-Japan1-6に準拠した[Pr6N]などの種類があります。

一部のアドビ株式会社のフォントに付けられた「PlusN」という名称は、かなフォントにAdobe-Japan1-3への準拠に必要な文字と、JIS2004対応に必要な文字を加えたフォントについてのみ用いられ、同じAdobe-Japan1-3に準拠する[StdN]フォントとは区別されています。

[PlusN]フォントの例として挙げられるのが、「りょうゴシック」や「りょうText」です。

「りょうゴシック」には「りょうゴシック Std」と「りょうゴシック PlusN」という2種類のフォントがありますが、「りょうゴシック Std」は漢字や英数字を含まないかなフォント、「りょうゴシック PlusN」は「りょうゴシック Std」に漢字や英数字などの文字を追加したフォントということになります。

なお、[StdN]フォントは[Std]フォントに比べて、144文字の文字が追加されています。これは、JIS2004によって例示された字形が、[Std]フォントが準拠するAdobe-Japan1-3に含まれないためです。

ここで追加された文字については、アドビ株式会社のWebサイトで確認することができます。