開催概要
第27回モリサワ文字文化フォーラム [個と群と律] 組市松紋(くみいちまつもん)の仕組み
「東京2020エンブレム」制作者としても著名な美術家・野老朝雄氏をお招きし、第27回モリサワ文字文化フォーラム 『[個と群と律] 組市松紋の仕組み』の開催を発表します。
「東京2020エンブレム」にデザインされている「市松模様(いちまつもよう)」は、形の異なる3種類の四角形を組み合わせることで、国や文化・思想などの違いを示し、違いはあってもそれらを超えてつながり合うデザインに、「多様性と調和」のメッセージが込められています。本フォーラムでは 『[個と群と律] 組市松紋の仕組み』をテーマにご講演いただきます。
講演者
野老 朝雄 氏
開催概要
タイトル:第27回モリサワ文字文化フォーラム [個と群と律] 組市松紋の仕組み
日 時:2019年6月27日(木)15:00~17:00(14:30開場)
場 所:モリサワ本社 4F大会議室(大阪市浪速区敷津東2-6-25)
参加費 :無料
定 員:150名
主 催:株式会社モリサワ
後 援:日本グラフィックデザイナー協会、日本タイポグラフィ協会
申込方法:満席のため受付を終了いたしました。
講演概要
美術家・野老 朝雄氏は、9.11アメリカ同時多発テロに大きなショックを受け、世界の断絶を「つなげたい」という願いからピースマークを考え始めました。そのマークをつなげることが、現在の紋様制作の出発点になっています。紋や紋様の平面作品はコンピューターを使って作図していますが、紋様をかたちづくる[個]と[群]は組体操のように一つ一つパーツを置いて描く手法のため、コンパスと定規さえあれば再現可能です。
野老氏の代表作のひとつである「東京2020エンブレム」は菱形パーツを組み合わせることがベースになっています。今回の講演では「組市松紋」の仕組みを紐解きながら、野老氏の制作の核になっている「律」について語ります。
講演者プロフィール

野老 朝雄 Asao TOKOLO / 美術家
1969年東京生まれ。幼少時より建築を学び、江頭慎に師事。2001年9月11日より「繋げる事」をテーマに紋様の制作を始め、美術、建築、デザインの境界領域で活動を続ける。単純な幾何学原理に基づいて定規やコンパスで再現可能な紋と紋様の制作や、同様の原理を応用した立体物の設計 / 制作も行なっている。
主な作品に、大名古屋ビルヂング下層部ファサードガラスパターン、東京2020オリンピック・パラリンピックエンブレム、大手町パークビルディングのための屋外彫刻作品などがある。
2016年~ 東京大学工学部非常勤講師、東京造形大学客員教授
2017年~ 筑波大学非常勤講師
2018年~ 東京大学教養学部非常勤講師
2019年~ 宮城大学客員教授
代表作

HARMONIZED CHEQUERED EMBLEM
(2016年)

(2017年)

(Photo by Tetsu Hiraga)
文字文化フォーラムとは
「モリサワ文字文化フォーラム」は、あらゆるデザインに関わる方々を対象として、「文字とデザイン」から生まれる創造性や独創性、創作や表現活動をテーマに開催しています。モリサワは当フォーラムを通じて、文字の持つ魅力や価値に焦点をあて、ジャンルにとらわれない新しいクリエイティブの探求と、文字文化の継承発展を目指し活動していきます。
過去に開催された「モリサワ文字文化フォーラム」はこちらから
このフォーラムは終了いたしました。
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