Premiere Pro 2022(Ver.22.0)の新機能をご紹介!
カテゴリ:Adobe Creative Cloud

みなさん、こんにちは! イノウエです。
今回は2021年10月27日・28日開催の「Adobe MAX」で発表されたAdobe Premiere Pro最新情報の中から、特に印象的だった新機能についてお届けします。
なお、この度のリリースでPremiere Proの最新版は「Premiere Pro 2022」、内部バージョンは「22.0」となりました。
※今回のリリースで、ビデオ・オーディオ製品の内部バージョンが「22.0」に統一されています。
■2021年 Adobe MAX の記事一覧はこちら
新機能の概要
今回のバージョンアップ内容は、下記の通りです。
・シーケンスを簡易化
・「自動文字起こし」の機能向上
・H.264 および HEVC のカラーマネジメント
・10 ビット HEVC の再生機能の向上
・M1 搭載 Mac での 10 ビット H.264 の再生機能の向上
・Sony XAVC-L-HDR のカラーマネジメント
・色付きベクトルスコープ
・機能が向上したヒストグラム
・Lumetri 曲線の改良
・トリミング選択を復元
※新機能の詳細はこちらをご覧ください。
今回は抜粋した内容にてご紹介していきます!
1.シーケンスを簡易化
Adobe Premiere Proで編集を行う際、複数の素材をシーケンスに並べると、タイムラインでの表示が乱雑になることがあります。
自分で編集しているならともかく、他の人にシーケンスを渡す際は、整理して渡したいですよね。
そんなとき、今までは手作業で不要なトラックを削除する必要がありました。
しかし、使用していないオーディオトラックを削除したいだけなのに、ロックをしていない動画クリップまでうっかり消してしまったりと、これが意外に面倒な作業でした。
新機能の「シーケンスを簡易化」を使用すると、空のトラックの削除、特定のラベルが付いたクリップの無効化、ユーザーが指定したマーカーなどの要素の削除をとても簡単に行うことができます。


画面の解像度が限られるノートパソコン環境での編集時や、他人とシーケンスを共有する際に、1クリックで整理できるため、とても便利に使えます。
詳しくは、「シーケンスの簡易化」を確認してください。
2.「自動文字起こし」の機能向上
バージョン2021から引き続き搭載されている「自動文字起こし機能」は、今回のアップデートによって精度がより向上しました。
固有名詞や辞書に無い言葉についてはまだまだ弱いのですが、起こした文字列から、簡単にキャプションを作成し、エッセンシャルグラフィックスからフォントやアピアランスをキャプション全体に適用できるようになった点が便利です。

編集なしで、かなりの精度で文字を起こしてくれているのがわかります。
字幕をつけたい動画編集には必須の機能と言えるのではないでしょうか。
詳しくは、「音声テキスト変換」を確認してください。
3.再生機能の向上と、適切な色空間の適用
近年、動画ファイルと言えば圧縮方式にH.264(AVC)及びH.265(HEVC)が主流として使われています。
しかしながら、これらの形式はファイルサイズをコンパクト化するために開発された事から、編集をする際は負荷が大きくなってしまう特性がありました。
この問題に対し、今回のPremiere Proでは、ハードウェアの高速処理によるデコードが刷新されたことで、再生機能が向上しました。
また、M1搭載MacやIntel搭載Windowsコンピューターをはじめとするサポート対象ハードウェアでの編集がさらにスムーズになりました。
プレビュー再生がスムーズだと編集時の確認もしやすく、作業がとてもはかどりますね!
そして動画を書き出す速度も向上しています。このあたりの適正化は、作業者にとってはとても嬉しいところです。
さらに、動画ファイルに合わせた適切な色空間で書き出しが行えるようになり、出力先プラットフォームに意図した色が正しく表示されるようになります。
詳細は、「GPUアクセラレーションレンダリングとハードウェアによるエンコード/デコード」を確認ください。
4.動作環境について
そして、気になる動作環境についてです。
まず、macOSへの対応ですが、10.15以降を必要要件としています。
つまり、10.14以下の場合は使用できないということになります。
また、第6世代以降のIntelCPUが必要な点は変わりませんが、推奨仕様は第7世代以降となりました。(iMacでいうと2017年以降のモデルが推奨)
Windowsについては、Windows10 64bitの1909バージョン以降が必要要件となっており、LTSCはサポート外です。
また、本バージョンより、動作画面解像度が1280x800以上から、1920x1080以上に引き上げられています。
Adobeの公式情報もUPされていますので、詳しくはこちらをご確認ください。
いかがでしたでしょうか。
是非、皆様の日頃のお仕事にお役立てください。
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