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「MORISAWA FAIR 2023」を開催しました!

  

カテゴリ:イベント

皆さま、こんにちは。
久しぶりに登場いたしますアヲトです。
寒い日が続き、インフルエンザも流行しています。
体調などいかがでしょうか?
2月はより寒さが増し厳しい季節ですが、暦の上では「立春」を迎え、春が始まります。
ポカポカとした陽気が待ち遠しいです。
さて今回のブログは、先月オンラインで開催しました「MORISAWA FAIR 2023」についてご紹介します。

おしながき

①コニカミノルタジャパン株式会社:白井氏
『今さら聞けないマーケティング用語を徹底解説!
 ~印刷とマーケティングを掛け合わせて新たな顧客価値を創出~』

②株式会社 YRK and:山下氏
事例から学ぶ、真に愛される「ブランドの創り方」
〜ブランディングプロジェクトを成功に導く3大要素とは?~

③株式会社モリサワ:加藤、縄田
『コーポレートフォント』のすゝめ
 〜企業ブランディングをフォントから考える〜

④アドビ株式会社:加藤氏
『顧客認知向上と体験向上を育むモーションエフェクト、
 3Dと企業内外コラボレーション』

アーカイブ配信のお知らせ

MORISAWA FAIR 2023

大阪本社主催の年始恒例行事である新春イベント「MORISAWA FAIR」は、本年度もオンラインでのセミナー形式の開催となり1月24日(火)に4つのセミナーを行いました。

①コニカミノルタジャパン株式会社:白井氏

RISAPRESS 20周年特別企画
『今さら聞けないマーケティング用語を徹底解説!
 ~印刷とマーケティングを掛け合わせて新たな顧客価値を創出~』

 

「マーケティング」という言葉は聞いたことがあるものの、実施するとなれば、どのような施策を打てば良いのか分からないことが多々あります。それぞれの課題から新規顧客の開拓、既存顧客への離反回避、休眠顧客へのアプローチについてマーケティングの用語、手法、ツールなどを分かりやすく解説していただきました。

 

●新規顧客の開拓の施策について
ユーザーが商品・サービスの情報を獲得するための手段はこれまでと大きく異なってきています。自社の製品、サービスに興味をもってもらうため、自分たちが伝えたい情報を分かりやすく質の高い内容で伝えられるよう仕組み作りが大切です。
施策の一つ「SEO施策」は、自社のWebサイトの内容をGoogleなどの検索エンジンが理解しやすいように最適化することです。
伝えたい情報がユーザーにちゃんと届けられるよう、キーワードの検索結果によって自社サイトが上位表示されるよう工夫します。ユーザーが求める情報は何かを突きつめて、ユーザーニーズに合わせたコンテンツの作成が出来れば、自ずと「SEO施策」が出来ていきます。
そして「オンライン広告」は狙った相手にターゲティングしやすく、広告会社に出稿することの多いオフラインの広告より手軽に始められます。多様な手法の「オンライン広告」について、ひとつずつ解説していただきました。

 

●既存顧客への離反回避、休眠顧客へのアプローチについて
「SEO施策」や「オンライン広告」の施策を打った後、ユーザーにどのようにアプローチしていくのか、目的や対象となる課題にあったツール選択のお話をしていただきました。

 

「MA」(マーケティングオートメーション)

見込み顧客に対して段階的にアプローチをしていく、質の高い商談を生み出すツール。顧客の行動を細かく把握・分析し、オンライン上の行動履歴からどのような情報を欲しているかを推測し、個々に合わせた情報を届けることが購買意欲を高めます。

マーケティングオートメーションツール『Printバル』

 

「SFA」(セールス・フォース・オートメーション)

顧客に対してのアプローチやセールス活動、反応はどうだったのか?次のアクションをどのように想定しているかなど、細かく営業活動をデータベース化します。データベース化することで情報が蓄積され、さらに共有化をしていくことで、営業のプロセスの可視化、業務の効率化につながります。

 

「CRM」(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)

多くの産業が成熟している中で、製品の品質、価格などの差別化が難しくなってきています。
購買履歴や志向など、顧客に関わる情報を一元管理し、その蓄積した情報をもとに顧客との良好な関係性を構築、維持していくためのアクションツールです。

 

顧客とのつながりを重視し、消費者の多様化する趣向や行動、興味関心、欲する情報を捉え、さまざまなツールからアプローチすることで、マーケティングを実現させることがわかったセミナーでした。

②株式会社 YRK and:山下氏

Font College Open Campus 5限目
事例から学ぶ、真に愛される「ブランドの創り方」
〜ブランディングプロジェクトを成功に導く3大要素とは?~

 

自分たちのブランドに対しどれくらい誇りを持ち、可能性を抱けけるのか?

思いをしっかりと伝え、一緒に事業を立ち上げる過程で刺激を受け感じてきたことを事例と交えお話しいただきました。ブランドとは、識別するための記号、印、マーク、名称だけではありません。そこから連想される世界観や形にとらわれず「中身が伴っているか」が大切です。

そしてそのブランドが、真に愛され、記憶に残るブランドとして築き上げるために必要なのは、「熱量」です。このセミナーのキーワードでもある、大きな「熱量」があるブランドには、一貫性があり意欲的な成長を遂げています。反対にどんなにロジカルな思考であっても小さな「熱量」しかないとプロジェクトやブランドは、徐々にユーザーの記憶から薄れてしまいます。自分たち自身が自社のブランドに対して、思いや可能性、革新を持ち続けることでブランドの信念を共に体現し、社員の意識合わせを芽生させ、それが大きな「熱量」になります。

自社のブランドの価値観や魅力を共感し行動に移すことが、ブランディングには必要だと語っていただきました。ブランドが顧客に提供できる価値を、「誰に」「どこで」「どのように」伝えるかを考え、当事者意識をもってブランドのイメージを繋げることがブランディングの本質であると学べるセミナーでした。

 

■キモチ芽生える3つのメソッド

「SESSION」

何度もセッションを重ねアイデアを出し合うことで、セッションの質を劇的に変えていきます。想定外の新たなアイデアが何本も増え思考を新しくしていきます。

 

「VISIBLE」

常に可視化し特別な思考を作り上げていくことです。
気持ちのデザインを可視化することで、イメージがしやすくみんなの意見が活発になります。そしてみんなが本音を言いやすくなるフラットな環境こそが、絆の強いチームを誕生させます。

 

「VISIONING」

一緒に思いを共感し、まわりに熱を伝染させていきます。みんな一丸となって思考していくことが、個の考えで終わらずチーム単位での一つの意思として成長していきます。

③株式会社モリサワ:加藤、縄田

『コーポレートフォント』のすゝめ
 〜企業ブランディングをフォントから考える〜

 

モリサワからは、2人の講師が登壇。自社のブランディングを高めるコーポレートフォントの特徴や事例を交えお話ししました。

まずは、文字の基礎知識。書体のおおまかな分類や、特徴、文字を構成するパーツなど書体を選定する際に場面によって使い分けるポイントについて解説しました。
次にコーポレートフォント、カスタムフォントの在り方について。コーポレートフォントとは、企業が優先的に使用するよう設定した特定のフォントをあらわします。ロゴマークがその企業の顔だとすれば、情報を表す文字の部分は企業の声です。ユーザーに声を届けるタッチポイントは、SNS、印刷物、企業サイトとさまざまですが、伝えたい声のトーンが意図せずバラバラだと違った印象を与えてしまいます。そこでイメージを統一するため、企業の在り方に役立つのが、コーポレートフォントであるというお話をしました。

そしてブランディングについてです。競合他社との差別化を図るために、「ブランド・ブランド価値」を最大化することが大切であり、その手段としてブランディングがあります。ブランディングとは自社の「個性」や「価値」を認識し、社員がそれらを理解し、その魅力を発信することであることをお話しました。その発信におけるクリエイティブの部分で、企業の声としてのコーポレートフォントが重要になることを、事例を通してご紹介しました。

④アドビ株式会社:加藤氏

『顧客認知向上と体験向上を育むモーションエフェクト、
 3Dと企業内外コラボレーション』

 

顧客からの共感や信頼を獲得し、商品やサービスの認知活動をおこなうためアドビ株式会社様のソリューションを利用しデジタルデータの活用、効率的にコンテンツを制作するためのツールや事例の紹介を3つの項目からお話しいただきました。

 

「モーションエフェクト」

顧客にブランドを認知してもらうために、視覚的イメージを与える手法です。文字やイラストに動きを付け、効果を増大させることで認知活動を推進させます。モーションエフェクトはこれまで特殊な技術でしたが、「Adobe Stock」や「Adobe Express」を用いた新しいサービスやデジタル技術で、以前より容易に魅力あるコンテンツの制作ができるようになりました。

 

「3D」

ゲーム、アート、映像といったエンタメ業界だけではなく、3Dの活用は新たな業種においても活用の幅が広がっています。COVID‑19の影響以降、消費者動向の変化により様々なコンテンツは、デジタル化が進み3Dの利用は、コスト・フローの改善だけではなく、販売意欲やパーソナライズのような新しい顧客の設定、創出を生み出しました。先進的な取り組みとリアリティーの重要性を「Adobe Substance 3D Collection」を用いて解説いただきました。

 

「企業内外コラボレーション」

企業内外のコラボレーションに役立つ、作業効率化のためのツールをご紹介いただきました。
「Creative Cloudライブラリ」「クラウドドキュメント」は、コンテンツで使用している素材や画像などの管理、作成データの共有、自動保存や履歴管理などが行えるサービスです。
「Frame.io」は、動画という重いデータを他社のストレージサービスを使用することなく共有・管理できます。動画に対して直接レビューができ、修正点も出しやすく、社内、外部との共通認識が持ちやすいツールです。

アーカイブ配信のお知らせ

『MORISAWA FAIR 2023 オンライン』にて実施した4つのセミナーをご紹介いたしました。

本セミナーのアーカイブは、下記よりご覧いただくことができます。
どのセミナーも、皆さまのお仕事にお役立ていただける内容となっておりますので、ぜひご視聴ください!
※コニカミノルタジャパン株式会社様のセミナーはアーカイブ配信がございません。ご了承ください。


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