ブログ - Morisawa DTP Lab.

マヤ文字の神秘

  

カテゴリ:文字・組版その他

皆さま、明けましておめでとうございます。
素敵な新年を迎えられましたでしょうか。

さて、新年最初の「Morisawa DTP Lab.」となり、今年もますます皆さまにお喜びいただけます記事を掲載してまいる所存でございます。
そして今回、案内役を務めますわたくしは門司(もじ)マヤと申します。どうぞよろしくお願いいたします。

1. いにしえの世界

さて、唐突ですが広大な宇宙の中で「空気と水」がある地球には、さまざまな生き物が誕生してきました。恐竜やマンモスなど絶滅して、現在生息していない生き物もいます。では、人類の誕生はどうでしょうか。地球の誕生から見るとごく最近ですが、とは言っても500万年前まで遡ります。現人類の祖先であるホモ・サピエンスの誕生は、10万年前です。ましてや人間が文字なるものを生み出したのは、紀元前3000−4000年頃からと考えられていて、文字は高度な文明を築き上げる一翼を担っており、当時の歴史を知る手がかりとしても貴重な存在です。
では、まずはどんな文明があるのでしょうか。学生時代に習った「黄河文明、メソポタミア文明、インダス文明、エジプト文明」の「世界四大文明」を思い出す人が多いのではないでしょうか。
ところが昨今、この4つの文明以外にもさまざまな地域で色々な文明が起こっていたことが常識になっています。我が国の日本文明やエーゲ文明も世界四大文明に引けを取らない文明であり、中南米で誕生したメソアメリカ文明やアンデス文明もしかりです。

文明発祥の地図

2. マヤ文明

ただ、メソアメリカ文明やアンデス文明と言っても単純に1つの文明を指すのではなく、その地域で栄えた複数の文明の総称であり、私の名前と同じマヤ文明はメソアメリカ文明の中の1つです。具体的な場所は南アメリカのユカタン半島周辺で紀元前2000年から紀元1600年ごろまでの約3600年間も栄えた文明です。文明の中には文字を持たない文明もありますが、マヤ文明は果たして文字を用いたのでしょうか。

ユカタン半島北部に位置するマヤ文明の都市遺跡:チチェン・イッツァ

3. マヤ文字

現在は使用されていませんが、マヤ文明はマヤ文字と言う高度な文字を生み出しました。

【マヤ文字の特徴】
「表意文字」と「表音文字」の両方の性質があります。
 表意文字→漢字のように1つの文字で意味をなすもの
 表音文字→ローマ字やひらがな・カタカナのように1つの文字だけでは意味をなさない文字

その他の特徴としては、「文字素・主字・接字」で構成されています。
 文字素→それ以上、文字を分解すると意味を成さない最小単位のこと
 主字→マヤ文字の中でも大きく丸い形をしている文字
 接字→主字のまわりに置かれる小さな文字

マヤ文字

4. マヤ数字

そして、マヤ文字の数字と言えば1は1つの点で表し、4は点を4つ並べます。5は点を5つ並べるのではなく、横棒1本で表します。上下に横棒を2本書くと10を表します。

マヤ文明が高度な文明であった証拠の1つに数字の0(ゼロ)の概念が既にあったことがあげられます。物を数える場合、1からスタートし0は不要ですが、0を認識していたとことは数学の歴史上画期的なことです。また、その「0」は貝殻の模様で描かれています。
現在広く用いられているのは10進法ですが、マヤ文明では20進法が用いられていました。諸説ありますが、指の数が手足で20本あったからではないかと考えられています。

マヤ数字

5. マヤ文字を常設展示

なにか解ったようでよく解らないマヤ文字ですが、現在このマヤ文字は先人の努力により大部分が解読されています。
今回、私の名前にちなんでマヤ文字の話をご紹介したのは、なんと大阪のモリサワショールームに「本物のマヤ文字」が刻まれた土器などが常設展示していることを知らせしたかったからですコロナ禍でここ数年は閉館していましたが、少人数(5名以下)での見学は再開していますので、「百聞は一見に如かず」、間近でマヤ文字をご覧になって、しばしタイムスリップの快感を少しでも感じ取っていただければ何よりです

では、この続きは大阪ショールームのマヤコレクションコーナーにて。
実は以前の記事で大阪ショールームをご案内しております。
※感染状況や日程や人数などにより、特記事項を記載いただいても対応しかねる場合があることをあらかじめご了承ください。

▼ショールーム(大阪)見学申込サイト

マヤ文明の展示(拡大)
マヤ文明の展示
特記事項への記載

もしかして、「Morisawa DTP Lab.」を見たと記載したら、何かいいことがあるかも「知らんけど…」

 

ではまた、どこかでお会いしましょう!

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