1つのデータベースから複数のMVPテンプレートに自動で振り分けてDMを作成!
カテゴリ:バリアブルソフト『MVP』
令和元年となりました
こんにちは、まつおです。
長かったGWもあっという間に過ぎ去りましたね。今年のGW中は元号改正というビッグイベントがありましたが、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。元号改正に伴って、ここ数か月は「平成最後の~」イベントが各地で催されていましたが、今は「令和最初の~」イベントが開催されていますね。気持ちを新たに、色々な令和初めを行っていきましょう!
イベント開催に伴って、お客様へダイレクトメール(以下DM)を出す会社様もいらっしゃるのではないでしょうか。DMはターゲットに合わせたデザインで作成するとより効果の高いものになるといわれています。
そこで今回は、1つのデータベースから複数のMVPテンプレートへ自動で振り分けて簡単に複数種類のDMを作ることができる「フィルタ実行」という機能をご紹介いたします。
フィルタ実行とは…
この機能は、データベース内の条件ごとにMVPテンプレートを自動で切り替えて出力するものです。つまり、一つのデータベースからターゲット特性に合わせて作られたMVPの各テンプレートへ自動で振り分けてくれるのです。この機能により、様々なターゲットに合ったDMを簡単に作成することができます。
今回は、下記設定でフィルタ実行機能の使い方をご紹介します。
①誕生日のグリーティングカードを想定したDMです。
②データベースに「区分」というフィールドを作成し、「A」「B」「C」の3つのうちいずれかを入力します。
③「A」と「B」はそれぞれ異なるテンプレートのMVPデータに流し込むようフィルタ実行時に条件設定をします。※今回「C」は出力しないものとします。
手順
1.MVPテンプレートを準備
A用とB用の2種類のMVPテンプレートを準備します。レイアウトの異なるMVPテンプレートになりますが、どちらも同一のデータベースを使用・DBパレット上も同一の設定となります。
2.フィルタ実行の設定
フィルタ実行の設定をするために区分「A」用のMVPテンプレートを開き、「ファイル」メニュー-「フィルタ実行」を選択し設定画面を開きます。
今回は、「A」と「B」のデータを出力するためフィルタ名は「A・B出力用」として、「編集」を押下します。
3.「A」出力の条件設定
データベースの区分フィールドが「A」の人を抽出する条件付けができたら「OK」を押下します。
※「文書:現在の文書」となっているのは、「現在開いてる文書=A用のMVPテンプレート」という意味になります。
4.「B」出力の条件設定
「参照」よりB用のMVPテンプレートを読み込ませ、各項目をデータベースの区分フィールドが「B」となっている人を抽出する条件付けができたら「OK」を押下します。
「抽出条件」のところに、「A」「B」それぞれの条件付けができたことが確認できたら「OK」を押下します。
※今回は区分「C」を出力しないため、C用の抽出条件は作成しません。
5.フィルタリスト
フィルタリストより抽出条件の設定に問題がないことを確認し、「印刷」を押下します。
6.出力設定
面付指示など出力設定ができたら「OK」を押下して印刷します。
※フィルタ実行時は直接PDFを書き出すことができないため、PDFを作成する場合はPSファイルを作成してからAcrobat Distillerなどを使用してPDFへ変換してください。
今回出力したものは下記のような形になります。
データベースの区分がAとBの人はそれぞれに適したMVPデータで出力されており、区分Cのレコードは出力されません。
この他にも、フィルタ実行機能を活用すれば…
・宛名作成時に名前の長い人向けor短い人向けでレイアウトを変えたい
・名刺作成時に特定の人のみ出力したい 等々
データベース上に振り分ける条件さえあれば簡単に利用できるので、ぜひご活用ください!
◎フィルタ実行時の注意点
用紙サイズ/ページ数/文書モード/データベースのフィールド設定が異なるデータ、MVP Standard Editionで印刷できないオブジェクトを含んでいるデータ、ナンバリング機能を使用したデータ、保存していないデータはフィルタ実行機能が使えません。
また、フィルタ実行を使用したMVPデータをMJFの自動化フローに組み込むことはできません。(自動化フロー作成ツール:MJFについてはコチラから)