特色出力をしてみよう♪
カテゴリ:バリアブルソフト『MVP』、POD
暑中お見舞い申し上げます

皆さん、こんにちは黎です!毎日暑い日が続きますがお変わりありませんか?
各地で梅雨が明けたり明けていなかったりと微妙な季節ではありますが、これからいよいよ夏本番ですね( ;∀;)
夏と言えば『海』、『すいか』、『うちわ』、『蚊取り線香』、『蝉』etc...蝉と言えば、毎朝家を出た瞬間に蝉の声を聴き本格的な夏を感じながら駅へ向かっております(笑)
休みの日には海やプールで涼みたいものです。特にお出かけの際は熱中症対策もきちんとしてくださいね!
特色出力をしてみよう♪
今回のブログタイトルでもあります『特色出力(印刷)』ですが、皆さん作られたことはありますか?最近のオンデマンド機では特色が出せるものが増えており、弊社にも時々MVPから特色で出力する方法についてお問合せがあります。
特色印刷が必要な時ってどんな時?
特色印刷と言ってもクライアントからの指示がきたことはないし、いつものCMYKだけで問題無く制作できているので必要がないと思われている方も多いのではないでしょうか。
では特色印刷をする時って…例えば、白以外の紙、濃い色目の紙や透明フィルムにホワイトトナーで印刷したい場合やクリアトナーでニス加工のように艶のある仕上げがしたい場合などです。
クリアトナーはチケットの表面にウォーターマークを入れることで簡単な偽造防止効果もあるので付加価値の高い印刷物を作ることも可能です。
※MVPではオーバープリント(ノセ)にすることができません。特色を紙に刷りたい場合は色紙をご利用ください。
実際に特色を使うには?
今回はOKIデータ様のMICROLINE VINCI C941dnを使った特色(ホワイト)出力をご紹介します。サンプルは青い紙に白いロゴやテキストを印字する名刺です。
VINCIはCMYK+1色のトナーを入れる5色トナーのプリンタです。+αのトナーはホワイトまたはクリアを用途によって入れ替てご使用いただきます。
→以前のブログ記事はこちら

特色の入った名刺を作ってみよう!
青色の紙にホワイトトナーで文字やロゴマークが入った名刺を作成します。

■MVPの設定(カラー)
では実際の作成方法をご案内します。まずはMVPの方でカラーを追加しておきます。
1.「オプション」-「カラー」から「新規作成」をクリック
2.カラー名を「SpotColor_White」にし「□特色分版」を有効にする
3.CMYKで任意の色を指定(今回はシアン100%を指定)
4.「OK」を押し、カラーのリストに「SpotColor_White」が追加されたことを確認

■MVPの設定(レイアウト)
次にレイアウトを設定していきます。
1.ロゴマークの部分には画像ボックス、名前やメールアドレスなど可変部分に一行テキストボックスを描き、各フィールドを指定
2.1で作った一行テキストボックスのカラーは「SpotColor_White」を指定
3.プレビューでデータが表示されているかを確認

MVPから特色を印刷するのは?
■MVPでの印刷設定
1.ファイル/印刷へ進み、プリンタは「OKI 941」を指定
2.プリンタ名の横にある「プロパティ」をクリックし、カラータブ内の「特色」をクリック
3.「〇アプリケーション指定」と「〇カラーの上に白を印刷」にチェックを入れ、「OK」をクリックし、各ダイヤログを閉じる
4.後は面付け指示をし、「OK」をクリックで印刷する
この状態でプリンタのトレイに青色の紙をセットし、印刷をすると「SpotColor_White」で指定した部分がホワイトトナーで印刷されます。

参考までに…
特色がきちんと設定(指定)できているかはPDFにエクスポート後、Acrobat Proにて確認ができます。MVPから一旦PDF出力をし、そのPDFデータを確認します。印刷工程/出力プレビューで特色以外の色のチェックを外すと特色部分だけが残り、色名も「SpotColor_White」が指定されていることがわかります。

いかがでしたか?これから特色に挑戦してみたい方やクライアントに新しい提案をしてお仕事の幅を拡げてみたい方などご参考になればと思います。
今回はOKIデータ様のプリンタを主にご紹介する形となりましたが、特色を扱うオンデマンド機としては富士ゼロックス様やリコー様もございます。
富士ゼロックス様はゴールドやシルバーのトナー、リコー様はネオンカラーなども出されています。ご興味のある方は是非各社のプリンタを見ていただければと思います。
ではますます厳しい暑さとなりますが、皆さまご自愛くださいね(*^-^*)