フォント用語集

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印刷標準字体


「表外漢字字体表」で示された、印刷文字において標準とすべき字体(1,022文字)のことです。

清の康熙年間に成立した漢字字典『康熙(こうき)字典』の文字(より正確には「いわゆる康熙字典体」という)が中心となっています。

JIS X 0213:2004(JIS2004)による改正では、168文字の例示字形の多くが、それまで慣用的に使われていた字体から印刷標準字体に変更されました。

JIS2004で例示字形が変更になった「飴」という文字を例にとれば、今まで使われていた略字体「飴」は、JIS2004では印刷標準字体「」に変更されています。

現在も書籍においては、伝統的な「」を使用していますが、最近の雑誌などでは、「飴」のように、画数が少なく、形も簡略化された略字が使われることが多くなっています。

JIS X 0213:2004による字形の変更には、略字や俗字として普及した文字を、もう一度本来あるべき文字の姿(=印刷標準字体)に戻そうという意味も持っています。