フォント用語集

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OCFフォント(Original Composite Format fonts)


フォントのファイルフォーマットのひとつです。

最初の日本語PostScriptフォントで、主に初期の日本語DTPに使われていました。Mac OS Xでは使用することができません。

メーカによっては文字のアウトライン化やPDFエンベッドができないなどの制約が多くありました。

OCFフォントは、Type1フォントを複数組み合わせることで構成されています。元々は欧米向けに開発されたType1フォントは、1バイト分(8ビット:2の8乗=256文字)のコードがあれば十分で、アルファベットと数字と若干の記号があれば欧文フォントとして成り立つのに対し、和文(日本語)フォントを作成するにはJIS 規格の第1水 準、第2水準を含む約7千字が必要となります。

当然1バイトでは足りないため、2バイト(16ビット:2の16乗=65,536文字)にすることでコードの割り当てが可能になり、この1バイト分のType1フォントを複数組み合わせて構成してできたのがOCF(Original Composite Font)フォントです。

OCFフォントはPSプリンタにダウンロードするプリンタフォントとしてリリースされ、後に画面用フォントもビットマップフォントからATM(Adobe Type Manager)フォントという滑らかに見せるスクリーンフォントが開発されました。

ATMフォントにより非PSプリンタでもきれいな印字が可能となり、PSプリンタがなくてもデザイン、オペレーション作業が効率化され、WYSIWYGの環境に近付きました。