機種依存文字
特定のコンピュータでのみ正しく表示できる文字のことです。
互換性のないその他のコンピュータでは、表示が異なります。
機種依存文字は、コード空間の空き領域に各コンピュータメーカが独自に拡張した記号類を定義したもので、たとえばシフトJISでは13区のNEC特殊文字、89〜92区のNEC選定IBM拡張文字、115〜119区のIBM拡張文字などが相当します。
これらの中には丸数字(①②③…)やローマ数字(ⅠⅡⅢ…)など、JIS(文字セット)には含まれなかった記号類や漢字などが割り当てられています。 機種依存文字に関連して群を抜いて多かった問題に、Windows環境とMac環境で文字データを交換する場合の問題があります。
漢字Talk7.1以降のOSをインストールしたMacとWindowsとで丸囲み数字や省略記号などの割り当てが異なるため、文字が違って表示される、いわゆる「文字化け」が発生します。
現在のOSはさまざまな文字コードに対応しているので、Unicodeを使用していれば、基本的にはコードの割り当て違いに起因する文字化けは防ぐことができるようになりましたが、不特定多数とのやりとりを行う電子メールなどでは、未だに機種依存文字は使わないのがマナーとされています。