フォント用語集

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エンコーディング


「エンコーディング」とは、一般に「データを一定の規則に基づいて符号化すること」を指し、フォントの場合は「各文字の各種文字コード系による符号化」をいいます。

OSがフォントから文字単体を引き出すためには、UnicodeやシフトJISといった文字コードを使いますが、フォントに含まれる文字には、GID/CIDという固有の番号が振られているだけで、文字コードとの関連付けがされていません。

そこで、文字をコード化(encode)する、エンコーディングという作業が必要になります。 エンコーディングは、GID/CIDと文字コードを対応させる「CMap(cmap)」というテーブルによって行われており、シフトJISとGID/CIDを変換するもの、UnicodeとGID/CIDを変換するものなど、いくつものエンコーディングテーブルがあります。

「エンコーディング」という言葉はテキストファイルを保存するときにも見られます。このときの「エンコーディング」という言葉は、前述のフォントにおける「エンコーディング」とは意味が若干異なり、どの文字コード系により、符号化されているデータであるかを指します。

たとえば、「辺」という文字はUnicodeで「8FBA(U+8FBA)」が当てられています。もしこの書類が誤ってシフトJISとして開かれると、シフトJISの「8FBA(0x8FBA)」=「昭」の文字が呼び出されることになります。

このように文字データは保存と開く際に同じエンコーディング(文字コード系)を行うことで、正確なやりとりができるようになっています。