フォント用語集

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GID/CID (Glyph ID/Character ID)


フォントに含まれる文字にはすべて、管理・識別用の番号が振られています。

TrueTypeフォントとOpenTypeフォントでは「GID」、CIDフォントでは「CID」と呼ばれ、いずれも同じ役割と考えてよいでしょう。 GID/CIDの特徴は、フォントが持つ文字、ひとつひとつに振られた“単一の”番号であることです。

たとえば、モリサワのOpenTypeフォントでは「あ」には「843」、「永」には「1260」というGIDが振られています。 「樽」と「樽」のように同じJISコードやUnicodeが振られている包摂された文字であっても、「樽」には「2924」、「樽」には「7738」というように個別に番号が割り当てられています。

各グリフに対してこのCIDを規定しているのが、Adobe-Japan1という文字セットです。

モリサワフォントをはじめとするCFFベースのOpenTypeフォントでは、このCIDをもとにGIDを生成しているため、Adobe-Japan1に準拠するCIDフォントとOpenTypeフォントでは、一部の領域(CID+15444以降)を除いて、CIDとGIDは同一の番号となります。

対して、TrueTypeベースのOpenTypeフォントでは、もととなるGIDが規定されていない動的なものであるため、フォントによって各文字に割り当てられたGIDが異なることがあります。

フォントを利用するOSやアプリケーションは、「CMap(cmap)」というテーブルを介して、必要とする文字のGID/CIDを探し出し、フォントの各文字にアクセスをしています。