フォント用語集

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OpenTypeフォント


OpenTypeフォントは、2000年代前半から普及が始まったフォント形式(ファイルフォーマット)です。
1997年にマイクロソフト社とアドビが共同で開発したこのフォントは、TrueTypeフォントの「画面表示のしやすさ」と、PostScriptフォント(CIDフォントなど)の「高度な印刷品質」という、二つのフォント形式の長所を一つに統合したことで誕生しました。

OpenTypeフォントの最大の特長は、WindowsとMacのどちらでも同じフォントファイルをそのまま使用できる点にあります。それまでのフォントはOSごとにフォント形式が異なっていたため、異なるOS間でデータをやり取りすると文字化けやレイアウト崩れが起こっていましたが、 OpenTypeフォントはこの問題を解消し、異なるOS間でも同じ制作環境が提供できるようになりました。

さらに、一つのフォントファイルの中に最大で約65,000文字という膨大なデータを収録できるようになったことで、種類豊富な漢字や多言語を扱えるほか、内部に異体字の切り替えや文字詰めの自動調整といった組版機能に対応した情報を含むことで、高度な文字組みを実現しました。

出力面においては「ダイナミックダウンロード」という仕組みに対応したことが大きな進化となりました。それまでのPostScriptフォントは、印刷するためにプリンタ側にも専用のファイル(プリンタフォント)をあらかじめ用意しておく必要がありましたが、OpenTypeフォントは印刷時にパソコンからプリンタへ必要な情報をその都度送信するため、プリンタフォントを持たない家庭用や業務用のプリンタからでも、高解像度の印字結果を得ることができます。

なお、OpenTypeフォントには、アウトラインデータの格納形式の違いにより、2つの種類があります。

TrueTypeベース:アウトラインが2次曲線
TrueTypeフォントの技術をベースに作られたOpenTypeフォントです。フォントファイルの拡張子は主に「.ttf」で、現在では一般的にこのOpenTypeフォントのことを「TrueTypeフォント」と読んでおり、モリサワでもビジネス向けの製品などで提供しています。

PostScript(CFF)ベース: アウトラインが3次曲線
PostScriptフォント(CIDフォントなど)の技術をベースに作られたOpenTypeフォントです。「CFF(Compact Font Format)」という技術を使ってデータを圧縮しているため、CFFベースとも呼ばれます。フォントファイルの拡張子は主に「.otf」で、現在では一般的にこのOpenTypeフォントのことを「OpenTypeフォント」と読んでおり、モリサワでもデザイン向けの製品などで提供しています。