MCCatalog+の運用について
InDesignとPDFのどちらが良い?など
カテゴリ:多言語ユニバーサル情報配信ツール『MCCatalog+』
皆さま、はじめまして。ヤクモンと申します。
この度、新しくブログメンバーに加わることになりました。
どうぞよろしくお願いいたします。
今年もあっという間に9月となりました。日中はまだまだ残暑も厳しく、強い日差しが降り注ぎますが、朝方や夕方には少しずつですが秋の気配を感じはじめた気がします。過ごしやすい気候になったら、新型コロナ対策をしっかりしつつアウトドアなんかを楽しみたいですね。
さて、今回のテーマはMCCatalog+の効率的な運用方法についてです。
※MCCatalog+ってなに?という方はこちらの記事をご覧ください。
1.インポートするのはInDesignデータとPDFのどちらが良い?
まずは「MCCatalog+ MakerにインポートするデータはInDesignデータとPDFのどちらが良いのか?」という話題から。
MCCatalog+ Makerにデータをインポートする際には、InDesignデータかPDFを使用します。
どちらかを自由に選べるのであればInDesignデータをインポートするのがお勧めです。
というのも、PDFをインポートするとテキストポップアップ表示に使用するテキストを抽出することができますが、多段組になっている場合は文章のつながりが切れてしまう場合があるからです。
そうなってしまうとMCCatalog+ Maker上でテキスト連結の処理が必要になり、作業効率に影響が出ます。
InDesignデータをインポートする場合、ルビや文字色といった情報を一緒に取り込めますが、それだけではなく、InDesign内でテキストフレームを連結してあれば、段組みがあっても文章のつながりを保持したまま取り込むことができます。
ただ注意点として、InDesignデータのインポートを行う場合、MCCatalog+ Makerを使用するPCにInDesignもインストールしている必要があります。
2.InDesignデータ+PDFの複合インポートも効果的
前述したように、InDesignデータをインポートする場合、使用するPCにInDesignがインストールしている必要があります。
また、そのInDesignデータで使用しているフォントも必要です。
例えば協力会社にInDesignデータを作成してもらい、MCCatalog+の運用は自社で行うという場合、InDesignは用意できてもフォント環境まで揃えるのは難しいかもしれません。
そんな時は、InDesignデータとPDFの両方をインポートすることで、紙面の見た目はPDFから、テキストの内容やつながりはInDesignデータから取り込むことができます。
3.MCCatalog+ MakerとCMSはどちらが良い?
続いて、MCCatalog+ MakerでMCGファイルを作ってからアップロードするのと、CMSから直接アップロードするのはどちらが良いのか?という話です。
お勧めの運用方法は、表裏1枚程度の簡単な文書についてはCMSから直接アップロードする方法です。一方、多ページに渡る文章量の多い文書についてはMCCatalog+ MakerでMCGファイルにしてからアップロードする、という運用方法です。
CMSから直接アップロードをする場合、ネットワークのトラブルにより通信が途絶えてしまったり、うっかりブラウザを閉じてしまった際にはそれまで行った設定が消えてしまうというリスクもあります。そのため、あまり多ページにわたる文書の運用には向きません。
MCCatalog+ Makerであればそうしたリスクは少ない一方、簡素な文書をわざわざMCGファイルに変換していると、かえって時間がかかる場合もあります。
ちなみに、より細かい機能差について知りたい方は、CMSのヘルプに詳細が載っていますのでご覧ください。
いかがでしたでしょうか。作業効率の向上は細かな改善の積み重ねだと思います。
是非、MCCatalog+の運用にお役立てください。