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アドビ認定プロフェッショナルを受けてみた!

  

カテゴリ:Adobe Creative Cloud

 皆さんこんにちは、はるです。

5月に入りましたね! 新年度から部署や業務内容が変わった方も、だいぶ新しい環境に馴染んできた頃ではないでしょうか。ただ、「5月病」と言われるように環境の変化からストレスが溜まりやすい時期でもありますので、無理せず適度な休養を取りながら業務にあたりたいですね。

 

さて新年度と言えば、「新しい資格の取得に挑戦したい!」と思っている方もいらっしゃるのではと思います。

印刷業界に関わる資格も色々とありますが、今回は私が昨年受けた「アドビ認定プロフェッショナル」という資格をご紹介します!

1. アドビ認定プロフェッショナルとは

 このブログを読んでくださっている方の中には普段Adobe製品を使用している方も多いと思いますが、Adobe公式の資格試験があることをご存知でしょうか?

PhotoshopやIllustratorなどのAdobe製品の基本的な利用スキルを証明する資格、それが「アドビ認定プロフェッショナル」です。

 

試験対策を通じてAdobe製品の基本的な操作スキルが身につきますし、すでにAdobe製品に精通している方は自身の理解度を確認するために受験するのもいいかもしれません。

またAdobe製品の利用スキルを証明できるので、就職や転職時のアピールに活かすこともできます。

 

かくいう私も普段からAdobeソフトを仕事でよく使うので、知識の確認と力試しのつもりで昨年PhotoshopとIllustratorの試験を受け、無事合格いたしました。

受験するにあたりテキストを読み込んだり、あまり使ったことがない機能に触れたりして、各ソフトに対する理解が深まったと感じています。

「ちょっと気になるけどどんな感じなのかな?」という方はぜひ以下の試験の詳細をご確認ください!

◆試験科目

試験の対象となるアプリケーションはPhotoshop・Illustrator・Premiere Proの3つです。
Adobe CCはバージョンごとに機能が追加・改良されているため、バージョンごとに試験が用意されており、それぞれ下記の名称がついています。

【Photoshop】
・Visual Design using Adobe Photoshop 2020
・Visual Design using Adobe Photoshop 2021
・Visual Design using Adobe Photoshop 2022

【Illustrator】
・Graphic Design & Illustration Using Adobe Illustrator 2020
・Graphic Design & Illustration Using Adobe Illustrator 2021
・Graphic Design & Illustration Using Adobe Illustrator 2022

【Premiere Pro】
・Digital Video using Adobe Premiere Pro 2020
・Digital Video using Adobe Premiere Pro 2021
・Digital Video using Adobe Premiere Pro 2022

※2020とつく試験は、2023年5月31日で終了となります。

 

ちなみにPhotoshopとIllustratorの2科目に合格すると「Adobe Certified Professional in Visual Design」として認定され、PhotoshopとPremiere Proの2科目に合格すると「Adobe Certified Professional in Video Design」として認定されます。

長くてややこしい名称がついていますが、複合的なスキルの証明となるそうです!

◆試験概要

 試験概要は以下の通りです(2023年4月現在)。
※アプリケーション共通です。

項目 内容
問題数 30問前後
出題形式 選択形式、ドロップダウンリスト形式、クリック形式、ドラッグ&ドロップ形式、操作問題
試験の形態 試験はすべて、コンピュータ上で実施するCBT(Computer Based Testing)形式
試験時間 50分
受験料 (一般価格)10,780円(税込)
(学割価格) 8,580円(税込)

 

試験問題は、知識を問う「選択問題」のセクションと実際にアプリケーションを使用する「操作問題」のセクションの2つに分かれて出題されます。

操作問題も含めて全てコンピューター上で試験を実施するCBT(Computer Based Testing)形式となり、試験を終えるとその場で合否が確認できます。
ドキドキしますが結果がすぐに分かるのは嬉しいですね。

操作問題では各アプリケーションに問題用のパネルが出てくるので、その内容にしたがって操作を行っていきます。
試験の前に試験の説明とチュートリアルがありますので、CBT形式は初めてという方でも安心ですよ♪

試験概要の詳細については、下記のページをご参照ください。

▼アドビ認定プロフェッショナル 試験概要
https://adobe.odyssey-com.co.jp/outline/

 

なお合格するとデジタル認定証が発行されます。デジタル認定証はWeb上で確認できる資格取得の証明書であり、本人が閲覧を許可した第三者に公開することや、印刷などが可能です。

Adobe公認の証明書となりますので、試験結果を勤務先などに提出する必要がある場合はこちらを利用することができますよ。

◆申し込み方法

以下のページより申し込みを進めていくことができます。

▼アドビ認定プロフェッショナル 受験するには
https://adobe.odyssey-com.co.jp/exam/

 

試験会場を探して、その試験会場の申し込みページから直接申し込みを行っていく形になります。
2023年4月現在、例えば東京では8ヵ所試験会場があります。都合のいい場所・日時で申し込みを行ってください♪

2. 実際に受けてみて

ここからは実際に私が受験した際の感想などをお伝えします!

難易度についてお伝えするのは難しいのですが、普段からAdobeソフトを使用している方であれば、解ける問題も多いのではと感じました。

なお私が受験した際は1000点満点で700点が最低合格点数でした。
(※現在も同じ基準かどうかは不明です。)

合格率は公開されておりません。

 

また、受けてみて感じた注意点やおすすめの学習方法をご紹介いたしますので、これから受験される方はぜひ参考にしてみてください!

◆注意点

【時間配分について】

まず気を付けていただきたいのが時間配分です!
問題数が多く、1問1問に時間をかけていると時間が足りなくなってしまう恐れがあります。
よく分からない問題、自信がない問題で悩んでしまうこともありますが、そういう時は「後で見直す」ボタンを押しておき、あまり1つの問題に時間をかけないのがオススメです。
「後で見直す」ボタンを押しておくと、全て回答し終わった後にその問題を見直すことができるようになっています。

 

【リセットボタンについて】

操作問題については、正解が分からずごちゃごちゃと不要な操作を繰り返してしまったり、間違った操作をしてしまうこともあると思います。
そういう時は一度「リセット」ボタンをおすのをオススメします!
そうすると、その問題を1からやり直すことができます。もちろん他の回答済みの問題には影響はありませんので、その問題のみを回答し直すことができます。

◆学習方法

前半の選択問題は、「各アプリケーションに関する知識」のほか、「デザインプロジェクトの基本的な知識」などを求められます。
そのため各アプリケーションに関する書籍のほか、デザインに関する書籍なども参考にするのがいいかと思います。
「デザインプロジェクトの基本的な知識」は印刷業界ではよく聞く資格「DTPエキスパート」でも出題される範囲ですので、もしDTPエキスパート用の学習テキストなどをお持ちの方は、そちらを参考にしてもよいかもしれませんね。

 

また後半の操作問題は、さまざまな機能に関して広く出題されるので、普段あまり使用しない機能や使い方がよく分かっていない機能がある場合は、特にしっかりと確認しておくのがよいと思います。
こちらも各アプリケーションに関する書籍などを参考に、一通りの機能を触ってみるのがオススメです!

 

公式のテキストもありますので、「どう勉強したらよいか分からない」という方はとりあえず公式のものを使用されるのがよいと思います。

▼アドビ認定プロフェッショナル 学習するには
https://adobe.odyssey-com.co.jp/study/


各アプリケーションの機能や印刷・デザイン用語などが体系的に解説されており、各章ごとに練習問題が付いています。

私もこちらを購入しましたが、非常に分かりやすいテキストで、とても参考になりました!
試験が終わった後も各アプリケーションの操作ガイドとして活用できる内容になっています。

ちなみに私が初めて受験しに行った時はなんと試験会場のPCでシステムエラーが発生してしまい、試験を受けられずに帰宅するはめになってしまいました。
Adobe社のシステムを利用した試験のため、何かトラブルがあっても各試験会場では対応できないそうです。
そんなトラブルはそうそうないとは思いますが、「絶対に○月中には合格したい!」というような期限がある方は、少し早めに受験されたほうが安心かもしれませんね。

これから受験される方や受験を検討されている方の参考になれば嬉しいです。


それでは次回のDTP Lab.もお楽しみに!

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