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InDesign 2023(Ver.18.0)の新機能をご紹介!

  

カテゴリ:Adobe Creative Cloud

皆さまこんにちは、はるです。
前回までの記事に引き続き、2022年10月19日~20日開催の「Adobe MAX」で発表された最新情報をお届けします。

今回はInDesignの最新情報の中から、特に印象的だった新機能についてご紹介します!

必要システム構成

今回のリリースでInDesignの最新版は「InDesign 2023」、内部バージョンは「18.0」となりました。対応OSは以下の通りです。

▼macOS

・macOS バージョン 12.0(Monterey)
・macOS バージョン 11(Big Sur)
・macOS バージョン 10.15(Catalina)

▼Windows

・Windows 11(64 ビット)バージョン 21H2
・Windows 10 (64 ビット)バージョン 20H2、21H1、21H2

必要システム構成について詳しくはこちらをご確認ください。

新機能の概要

バージョンアップ内容は、以下の通りです。

・IllustratorとInDesign間での効率的なコピーとペースト
・複製したページやスプレッドを選択範囲の直後に配置
・InDesignドキュメントのプレビューが可能に
・HEIC、HEIF、WEBP、JP2K ファイルへの対応
・UXPスクリプティング
・スタイルの自動設定(テクノロジープレビュー)※日本語版は未対応

※新機能の詳細は、こちらをご覧ください。

今回は抜粋した内容にてご紹介していきます!

1. IllustratorとInDesign間での効率的なコピーとペースト

Illustrator と InDesign 間で、書式や適用された効果を維持したまま、テキストを効率的にコピー&ペーストできるようになりました!
ペースト時に元の書式あり、または書式なしをペーストオプションから選択することも可能です。
※本機能を使用するには最新バージョンの Illustrator 2023(27.0)と InDesign 2023(18.0)が必要です。

またコピー&ペースト時のデフォルトの動作については環境設定で設定することができます。

InDesign 2023の環境設定

 今までのバージョンですとコピー&ペースト時に一部のテキストがグラフィック化してしまうこともありましたが、最新バージョンではIllustratorのデータが非常に活用しやすく、データ作成の効率化に繋がりそうです!

2. 複製したページやスプレッドを選択範囲の直後に配置

これまでのバージョンではページやスプレッドを複製するとドキュメントの最後にそのページやスプレッドが配置されていましたが、最新バージョンでは選択範囲の直後に配置できるようになりました。

もちろんこれまでと同様にドキュメントの最後に配置することもできます。

 

ページを複製

3. InDesignドキュメントのプレビューが可能に

InDesign ドキュメント(.indd)のプレビュー表示に関する仕様が変更され、ドキュメントを開かなくてもWindowsのエクスプローラーやMacのFinderなどでデータを手軽に確認することができるようになりました!

これまでもBridgeであればプレビュー表示が可能でしたが、日常的に使用機会の多いエクスプローラーなどでもプレビューが確認できるととても便利ですね。

環境設定からプレビューのページ数やサイズの設定を調整することもできます。

プレビューとして保存するページについては、「最初のページ/最初の 2 ページ/最初の 5 ページ/最初の 10 ページ/すべてのページ」から選択できます。デフォルトでは「最初の 2 ページ」となっています

また、サイズについては「小(128x128)/中(256x256)/大(512x512)/特大(1024x1024)」から選択できます。

一つのフォルダに複数のInDesignドキュメントを保存している際など、どれがどのデータなのか分からなくなるといった経験をしたことがある方も多いかと思いますが、プレビューを確認できるとそういったことも減りそうですね!

 

いかがでしたでしょうか?
作業の効率化が図れそうな機能が色々とあったのではないでしょうか。
ぜひ、皆さまの日頃のお仕事にお役立てください。
それではまた次回の更新をお楽しみに♪

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