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Premiere Pro 2023(Ver.23.0)の新機能をご紹介!

  

カテゴリ:Adobe Creative Cloud

こんにちは、明石です。

さて、本ブログでは今年のAdobe MAXで発表された新機能をアプリケーション別にお伝えしておりますが、私からは Premiere Pro の新機能についてご紹介いたします。

他のグラフィック系製品に比べて、Premiere Proの新機能は少し控えめかもしれません。

しかしながら、「これがやりたかった」という細かなニーズを満たしてくれる機能強化が行われていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

必要システム構成

今回のバージョンアップで、Premiere Pro 2023の内部バージョンはver.23.0となりました。

必要システム構成のOSは下記のとおりです。
・Windows 10 20H2 以降
・macOS 11.0(Big Sur)以降

ビデオ製品の動作には、処理能力やストレージなどのパフォーマンスが必要です。Adobeの推奨ハードウェアも、ぜひ参照してください。

Premiere Pro および After Effects の推奨ハードウェア

新機能概要

バージョンアップ内容は以下の通りです。

・グラフィックの内側ストロークおよび外側ストローク

・柔軟な整列コントロール

・タイムライン上の一括編集タイトル

・モーショングラフィックステンプレートの2倍高速化 など

 

※新機能の詳細については、AdobeのWebページもご参照ください。
今回はその中からピックアップしてご紹介いたします。

1. ストロークの処理と、整列の機能強化

アピアランスの境界線(ストローク)で、「外側」「内側」「中央」のオプションを選択できるようになりました。
こまかい調整ができるのは嬉しい機能アップですね!

また、整列の機能が強化され、テキストやグラフィックをビデオフレーム基準で整列できるようになりました。

ビデオの左端基準や、中心基準に整列させるような場面は多いかと思います。整列のオプションを選択し、ワンクリックするだけで揃えられるため、非常に便利になりました!

もちろん、今まで通り選択したオブジェクト基準に揃えることもできます。

テキストや枠線を、ビデオフレームの左右中央に整列させた結果

2. タイムライン上のテキスト一括編集

タイムライン上に並んだ複数のテキストオブジェクトを選択し、フォントやサイズ、色などのアピアランスを、一括で編集することができるようになりました。

3. レガシータイトルの廃止

今回のバージョン2023で、ついにレガシータイトルの機能が廃止されました。
これまでのバージョンでも、レガシータイトルを使用する際に、将来的に廃止されるアラートが表示されていましたが、今回のバージョンからは姿を消しています。

これからはレガシータイトルのかわりに、エッセンシャルグラフィックの機能を使用することになります。

Premiere Pro でのレガシータイトルの廃止 |よくある質問

 

レガシータイトルを含むプロジェクトファイルを開くと、このようなアラートが表示され、レガシータイトルは自動的に置き換えられます。

今回テストしたファイルでは、レガシータイトルはエッセンシャルグラフィックに置き変えられ、文字の編集も可能な状態でした。

置き換え後は必ず確認を行うように注意しましょう。

今回のPremiere Proは派手な新機能ではなく、動作の安定と、痒いところに手がとどく機能強化がされた印象です。

ぜひバージョンアップをして、実際に使用してみてください。

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