文字ツールでテロップを入れたものの、いまいち映えないということ、ありますよね。
可読性を考慮しつつ、見た目にもリッチなテロップを入れるとなると、頭を悩ませるところです。

Premiere Proでは「エッセンシャルグラフィックス」のパネルから、テロップのフォントや設定を調整することができます。
実際にフォント等を変更しながら、ビフォー＆アフターを比較してみましょう。

テロップに使用するフォント選びは重要です。
見やすさを考慮した場合、太めのゴシック体がおすすめです。

明朝体を使用する場合にも、太めのウエイトを選択しましょう。
また、明朝体は縦線が太く、横線が細いという特徴があります。そのため、細いウエイトの明朝体は横線がかすれてしまうことがあります。
モリサワの“黎ミングラデーションファミリー”では、横線の太い書体として「Y20」や「Y40」といったバリエーションを用意しています。
同じウエイトでも、横線の太さの違いによって印象が異なりますね。

続いてアピアランスのパネルから、塗りや境界線を設定します。
境界線やシャドウについては複数追加することができますので、多彩な表現が可能となっています。

文字の色を設定するだけでは、背景によっては明度差がつきづらく、読みにくくなってしまう場合があります。

そんなときは「背景色」を設定したり、「境界線」を設定することで、はっきりと文字を目立たせることができます。

他にも、「カラーユニバーサルデザインを実践してみよう」でご紹介したように、人によっては認識がしづらい色の組み合わせがありますので、それらも考慮した上で配色を決めていきましょう。

ところで、文字にフチをつけたときに、角が尖ってお悩みではありませんか？

そんなときは、アピアランスの右上アイコン「グラフィックプロパティ」を確認しましょう。
「線の結合」がデフォルトでは「マイター結合」になっているため、角張ったようなフチがついてしまいます。「ラウンド結合」に変更すると、フチの角を丸めることができますよ。

少しの手間ですが、テロップの見映えが変わりますので、ぜひお試しください！

境界線やシャドウは複数追加することができるため、調整することで、多彩な表現が可能です。

ここでご紹介しているのは一例ですので、いろいろな設定を試してみてください。

作成したテロップは、スタイルとして保存しておくことができます。
スタイルにしておけば、毎回設定をすることなく、文字の見た目を変更することが可能です。
ぜひ名前をつけてスタイルを作成しましょう。

スタイルはプロジェクトの中に保存されます。

タイムライン上にある複数のテロップを選択し、プロジェクトパネルから目的のスタイルをドラッグすれば、一括でスタイルを適用できるので便利です。

また、作成したスタイルは右クリックで書き出せるため、別のプロジェクトでも使用することができますよ。

エッセンシャルグラフィックスパネルから「参照」をクリックすると、さまざまなテンプレートの一覧が表示されます。

文字のアピアランスだけでなく、モーションを含んだものもあります。

使いたいテンプレートを選択し、タイムラインにドラッグ＆ドロップすると配置されます。あとは、必要に応じて文字の打ち替えや色の変更を行いましょう。

さらに「Adobe Stock」を選択すると、さまざまな動きまで含んだ「モーショングラフィックス」を利用することができます。

有料のものから無料のものまで、さまざまなモーショングラフィックスが公開されていますので、作りたいイメージにあわせてご利用ください。

動画のクオリティをワンランクアップさせる“映える”テロップ作成、ぜひチャレンジしてみてください！

過去に当ブログで特集したPremiere Proの記事一覧です。
動画作成の基本が学べますので、ぜひお役立てください！