Adobe Premiere Pro で動画編集にチャレンジ♪ ~カラー補正・エフェクト編~

みなさまこんにちは、イノウエです。
2022年となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
本年も有益な情報を提供できるよう頑張りますので、引き続き「Morisawa DTP Lab.」をよろしくお願いいたします。
さて、今回は連続企画「Adobe Premiere Pro で動画編集にチャレンジ♪」の第三弾、カラー補正・エフェクト編をお送りいたします!
前回までの内容は、ぜひ過去の記事でおさらいをしておいてくださいね。
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Lumetriカラーで動画を簡単にカラー補正
動画を撮影する環境によっては、動画が暗くなってしまったり、色かぶりをするような場合があります。
そんなときは「Lumetriカラー」を使用すると、簡単に動画のカラーを補正することができます。
まずは画面上部の「カラー」をクリックし、カラー補正を行う作業環境(ワークスペース)に変更しましょう。右側に「Lumetriカラーパネル」が表示されました。

Lumetriカラーには6つのカラー補正方法がありますので、順番にご紹介していきます!
1. 基本補正
「基本補正」では「色温度」や「色かぶり補正」といったスタンダードな補正ができます。また、「WBセレクター」のスポイトを使用することで、簡単にホワイトバランス調整が可能です。
Photoshopの色調補正と似たようなイメージですね!
「トーン」の「露光量」や「コントラスト」を調整することで、より細かなカラー補正を行うことももちろん可能です。

2. クリエイティブ
「クリエイティブ」では、既存のプリセットを使用してカラー調整を適用できます。
「Look」を適用すると、まるで映画のワンシーンのような色合いに調整することができました。

パネルの下部では、「Look」を適用する強さを変更したり、その他「フェード」や「彩度」などの調整を行うことも可能です。
例えばシャドウ部の色相を青っぽく、ハイライト部の色相を赤っぽく、といったように、補色の関係にある色で調整をすると、雰囲気のある動画になりますよ。

3. カーブ
「カーブ」では、Photoshopのトーンカーブのようなイメージでカラー補正ができます。
「RGBカーブ」は全体的な調整のほか、カーブ上部のアイコンを切り替えることで、R(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)それぞれのトーンカーブを調整することも可能です。

「色相 / 彩度カーブ」は、特定の色相を抜き出して彩度を上げたり、色相を変更するといったことが可能です。
例えば料理の緑の部分だけ彩度を高くしたい、といった場合は、「色相 vs 彩度」のスポイトで該当の部分を指定します。するとスライダー上の緑の色相部分にポイントが作成されます。このポイントを動かすことで、彩度を指定することができます。

4. カラーホイールとカラーマッチ
「カラーホイールとカラーマッチ」は動画を比較しながらカラー補正を行います。
撮影するうちに照明の環境などがかわり、動画の前半と後半で色が変わってしまうようなことがあります。
そのときは「比較表示」をクリックし、色を合わせたいシーンを並べましょう。
「一致を適用」をクリックすると、自動的に近いカラーに補正することができます。
「顔検出」は人物が映っているときにチェックしておくと、肌のトーンを優先してくれますよ。

5. HSLセカンダリ
「HSLセカンダリ」は、色相(Hue)、彩度(Saturation)、輝度(Lightness)で特定のカラーを指定し、補正することができます。
スポイトで目的のカラーを指定し、H・S・Lそれぞれのスライダーで範囲を調整します。「カラー / グレー」のチェックを入れておくと、色が補正される範囲がわかりやすく表示されます。

6. ビネット
「ビネット」は古いレンズで撮影したときのように、画面の周囲を暗く補正することができます。
適用量のスライドを左にすると暗く、右にすると明るくなります。

調整レイヤー
複数の動画にまたがってカラーを補正したい場合は、「調整レイヤー」が便利です。
「新規作成」から「調整レイヤー」を選択すると、プロジェクトパネルに調整レイヤーが追加されます。
これを、動画を追加したときと同じ方法で、タイムラインへドラッグして配置しましょう。
配置後、複数の動画にまたがるようにドラッグで長さを調整します。

あとは追加した「調整レイヤー」を選択して「Lumetriカラーパネル」でさきほどと同じようにカラーを補正するだけです!
すでに動画に適用されたLumetriカラーの設定を使用したい場合は、該当の動画を選択した状態で、「エフェクトコントロール」見てみましょう。
※「エフェクトコントロール」はワークスペースを「エフェクト」に切り替えるか、「ウィンドウ」メニューから表示してください。
動画に設定されている「Lumetriカラー」をコピーし、調整レイヤーに「ペースト」することで、カラーを補正した設定を簡単に流用することができますよ!

エフェクトを使用して動画を加工
さきほどの「カラー」でも少し触れましたが、「エフェクト」を使用すると、動画にさまざまな効果を設定することができます。
画面上部の「エフェクト」をクリックし、作業環境(ワークスペース)をエフェクトのものに変更しましょう。右側に「エフェクトパネル」が表示されました。
デフォルトでさまざまなエフェクトが用意されています。さらに有料のエフェクトを購入して追加することも可能です。

「トランジション」と書かれたフォルダ内のエフェクトは、「動画結合編」の「6. 動画を切り替えるエフェクト」で紹介した、動画の切り替えに使用するエフェクトです。
今回は「ビデオエフェクト」に含まれる「ワープスタビライザー」を一例としてご紹介します。
これは、手持ちのカメラで撮影する際に起こる手ブレを、自動的に補正してくれるエフェクトです。
スマートフォンで撮影した映像も、三脚で固定した映像のように見やすく補正できますよ!
それでは、エフェクトパネルから「ワープスタビライザー」を検索して選択しましょう。
エフェクトコントロールパネルに「分析」ボタンが表示されますので、クリックすると自動的に動画が分析され、手ブレが補正されます。

私のスマートフォンで撮影した動画も、こんなに綺麗に手ブレを補正してくれました。
補正する分、画角が狭くなってしまいますので、あらかじめ広めに撮影しておくと良いかもしれません。

以上、カラー補正・エフェクト編でした。
今回ご紹介した内容を実践すると、グッと動画の品質が上がること間違いなしですよ!
次回の企画記事は、テロップなどの文字入力についてご紹介いたします。
どうぞお楽しみに!
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