Adobe Premiere Pro で動画編集にチャレンジ♪ ~テロップ・書き出し編~
みなさまこんにちは、イノウエです。
1月、2月は過ぎてゆくのが早いとよく言いますが、まったくそのとおりで、もう3月になりました。
3月も「去る」と言われるとおり、うかうかしているとすぐに終わってしまいそうなので、改めて気を引き締めて毎日を過ごしていきたいと思います。
さて、連続企画「Adobe Premiere Pro で動画編集にチャレンジ♪」も4回目の今回で最後となります。
最後は動画編集の仕上げとして、テロップ・書き出し編をお送りいたします。
前回までの内容は、ぜひ過去の記事でおさらいをしておいてくださいね。
- 基本編 プロジェクトを作成し、素材を読み込む方法
- 動画結合編 動画をトリミングする方法、複数の動画を結合する方法
- カラー補正・エフェクト編 動画の色の調整と、効果をかける方法
文字入れ・テロップ(字幕)作成
動画の編集で欠かせないのが「文字」の存在です。
動画にタイトルを入れたり、テロップを追加したりと、文字があることで格段にわかりやすい動画に仕上げることができます。
早速、Premiere Proで文字入力を行ってみましょう。
1. テキストツールでタイトル作成
まずは動画のタイトルを作成してみましょう。
作業環境(ワークスペース)の「キャプションとグラフィック」を選ぶと、文字編集に関連した機能が画面上に表示されます。
まずはタイムラインの再生ヘッドを、文字を入れたい位置に合わせましょう。
左側から文字ツールを選択します。このとき、長押しすると「縦書き」と「横書き」を切り替えできますよ。
任意の位置をクリックして文字を入力してみましょう。
右側に出てきた「エッセンシャルグラフィックス」のパネルで、フォントや文字のサイズはもちろん、色や境界線などの修飾も変更できます。
ちなみに、TVなどの動画では文字の境界線が何重にも重なったテロップが使われる事が多いですが、これは日本と韓国ならではなのだそうです!
入力した文字は、タイムラインを見ながら表示のタイミングを調整しましょう。
表示させるときに前回の記事で紹介したエフェクトを使用すれば、一気に見栄えがアップしますよ!
2. 自動文字起こしで字幕作成
人が話すことの多い動画では、下に字幕を出すととてもわかりやすくなります。
ですが字幕を作成するとなると、すべての言葉を入力しなければならず、とても手間がかかる……とお思いですよね?
Premiere Proには、なんと動画の音声から自動でテロップ(字幕)を作成してくれる機能があります!
「シーケンスから文字起こし」 をクリックすると、「自動文字起こし」が表示されます。「言語:日本語」を選択した後、「文字起こし開始」を押してみましょう。
私のWindows PCの場合、40秒の動画を処理するのに、だいたい15秒ほどかかりました。
※文字起こしはサーバーと通信し、サーバー上で音声処理を行っています。そのため、通信環境によって処理速度は変わります。
文字起こしが終わったら、キャプションを確認して、気になる箇所があれば修正します。
かなり高い精度で文字起こしができていましたが、今回の内容ではフォントデザインの用語である「ふところ」はひらがなで表記したかったので、手作業で修正しました。
上部にある「すべてを置換」の機能を使うと、動画内のキャプションを一括で修正可能です。
修正が終われば、「キャプションの作成」をクリックします。
ここで、作成するキャプションに対して細かい設定が行なえます。今回は一行あたりの文字数である「文字の最大長」を「16」、線グラフ(行数)を「2倍(2行)」に設定しました。
※動画の内容にもよりますが、1秒あたり4文字、12~16字×2行で字幕を表示するのが一般的なようです。
「サブタイトル」という項目が追加され、これに従ってテロップが表示されます。
ドラッグすると文字が表示されるタイミングを調整することができます。
字幕は話者の喋り始めより少し早めに表示させ、喋り終わった後も少し長めに表示させておくと、見ている人にとって読みやすいですよ。
より見やすい字幕を作成するためには、普段からテレビや映画に使われている字幕を観察して、コツを掴んでおきましょう!
もちろん、フォントや文字色を調整することも可能です。
調整した内容を「トラックスタイル」に登録しておけば、全体に適用させたり、修正を行うことが簡単にできるのでオススメです!
動画の書き出し
1. 一ファイルずつ書き出し
最後は動画の書き出しについてご紹介します。
ファイル(F)メニューの書き出し→メディアを選ぶことで、動画ファイルの書き出しが行えます。
Premiere Proは非常に多くの形式に書き出しが可能なため、どれを選べばいいか迷ってしまうかもしれません。そんなときは、目的にあわせた「プリセット」が用意されていますので、それを選びましょう。今回は動画配信サイト向けに書き出しを行ってみます。
「書き出し」ボタンを押すと、書き出し処理が開始されます。
また、タイムラインでイン点とアウト点をマークしておけば、その範囲だけを書き出すことも可能です。
2. Media Encoderを使用して一括書き出し
「書き出し」ボタンではなく「キュー」を押すと、Adobe Media Encoderが起動して、書き出したい動画が「キュー」に追加されます。
複数の動画をまとめて書き出したい場合には、Media Encoderを使用しましょう。
また、Adobe Media Encoderに動画を直接ドラッグ&ドロップすると、編集なしに動画を指定の形式へ変換することができます。
動画をとりあえず公開したい・動画素材を相手先に渡すために汎用的な形式に変換したい、といった際に使用すると便利ですよ。
さいごに
ここまで4回にわたって、Adobe Premiere Proを用いた動画編集をご紹介してきました。
すべてご覧いただいた方は、基本的な動画編集の知識が身に付いたのではないかと思います。
誰もがスマホで動画撮影ができる昨今では、動画の編集知識は必須のものとなってきています。
ぜひ、連続企画「Adobe Premiere Pro で動画編集にチャレンジ♪」を見て、気軽に動画編集に取り組んでいただけると嬉しく思います!
DTP Lab. information メールマガジンのご案内
本ブログの更新や、イベント・セミナー情報などをメールマガジンで配信しています。
今後の情報配信をご希望の方は、ぜひ下記よりご登録ください。
Adobe製品のご導入に関するお問合せはこちら
■おすすめ関連記事一覧
Adobe Creative Cloud
Adobe CC 価格改定のお知らせ
2021年03月29日 |
|
Adobe Premiere Pro で動画編集にチャレンジ♪ ~カラー補正・エフェクト編~
2022年01月14日 |
|
Adobe Premiere Pro で動画編集にチャレンジ♪ ~動画結合編~2021年12月14日 |
|
Adobe Premiere Pro で動画編集にチャレンジ♪ ~基本編~
2021年08月31日 |