Adobe CCの「困った」を解決!FAQ
カテゴリ:Adobe Creative Cloud
皆さんこんにちは、はるです。
3月になりましたね! 3月から4月にかけては新入社員が入ってきたり部署異動があったりと、職場のメンバーが変わることも多いかと思います。
印刷業界ではおなじみのAdobe製品ですが、初めて使ってみるという方もいらっしゃるかもしれません。
使い始めたばかりの製品は、何かトラブルや不明点があったときにどうしたらいいのか分からず困ってしまうことがありますよね。
そこで、今回はAdobe CCのよくあるご質問・トラブルとその対処方法をご紹介いたします!
1. 期限切れや体験版になってしまう
ちゃんと契約しているのに、期限切れや体験版の表示が出て製品が利用できないと困りますよね。これはライセンス認証情報が正常に読み取れていないために起きるトラブルとなります。
■対処方法
下記の手順でAdobe IDのログアウトと再ログインを行います。
1.Adobe Creative Cloudデスクトップアプリケーションを起動します。
2.アプリケーション右上の「アカウント」アイコンよりログアウトします。
3.改めてログインし直した上で製品を起動し、問題が解決されているかをご確認ください。
もしログインし直しても製品が利用できない場合は、下記ページの「ログインしてもなお製品が利用できない場合」の欄をご確認ください。
【グループ版をご利用の皆様へ】Creative Cloud製品が利用できない場合の対処方法 | Creative Cloud グループ版
2. アプリを自動更新しないようにしたい
印刷業界ではお客様と作業環境を合わせたり、古いデータを再利用することもあるため、アプリの古いバージョンを残しておきたいという場合も多いですよね。
他にも、Adobe製品と連携して使用するアプリなどの関係でバージョンアップができないケースもあるかと思います。
Adobe Creative Cloudデスクトップアプリケーションの環境設定にはアプリの「自動更新」の設定があり、デフォルトではこれがオンになっています。
そのため上記設定を変更していない場合は新しいバージョンがリリースされるとアプリが自動でアップデートされ、以前のバージョンはアンインストールされてしまいます。
■対処方法
1. Adobe Creative Cloudデスクトップアプリケーションを起動します。
2. アプリケーション右上の「アカウント」アイコンより「環境設定」を選びます。
3. 左側のサイドバーから「アプリ」を選択します。
4. もし全てのアプリの自動更新をやめたい場合は「自動更新」をオフにします。
アプリごとに設定を行いたい場合は、「自動更新」をオンにした上で、個々のアプリのトグルを必要に合わせて設定します。この際、「詳細オプション」をクリックして「以前のバージョンを削除」のチェックを外します。
自動更新をオフにした場合、好きなタイミングで手動でアップデートやインストールを行うことができます。
3. Admin Consoleの管理者を変更したい
Admin Consoleでは管理者アカウントにてユーザーへのライセンスの割り当て・解除などを行うことができます。
部署異動や退職などのため管理者を変更したい場合、下記手順にて実施できます。
■対処方法
【管理者のID、パスワードが分かっている場合】
現在の管理者IDにてAdmin Consoleにログインし、管理者の追加および契約オーナー(システム管理者)の変更を行います。
新しい管理者の方にメールが届きますので、承認をすることで変更が完了となります。
詳しい手順は以下のページをご確認ください。
契約オーナーの変更方法【 Creative Cloud グループ版 】
【管理者のID、パスワードが分からない場合】
管理者の変更をせずに前任者が退職してしまい、「管理者のIDとパスワードが分からない!」ということもあるでしょう。
その場合、直接Adobe社へメールで管理者変更の依頼をする必要があります。
メールの宛先や記載する内容については、下記のページをご確認ください。
VIP(バリューインセンティブプラン)契約オーナーの変更方法
※処理完了まで時間がかかる場合があります。
※Adobe社直販でご契約中の場合は カスタマーケアまでお問い合わせください。
4. 契約更新したのにAdmin Console上で契約応当日が更新されない
Adobe CCでは、各製品のライセンスが年に1回更新時期を迎えます。
契約応当日の前後30日間が更新期間として設けられており、その期間になるとライセンスの更新を促すメッセージがAdmin Console上に表示されます。
そこできちんと契約を更新したのに、Admin Consoleで確認すると「契約応当日が更新されていない!」と気付いた方もいらっしゃるかもしれません。
契約応当日がそのままだと、本当に更新できているのか心配になってしまいますよね。
ですが、これはAdmin Consoleの仕様ですので問題ありません!
ライセンスを更新しても、Admin Consoleに新しい契約応当日が反映されるのは元の契約応当日から30日後になります。
更新できているか心配な場合は、その頃に改めてAdmin Consoleを確認してみてくださいね。
また、Admin Consoleの使い方については過去の記事でも取り上げておりますので、ぜひご覧ください!
5. アプリの動作がおかしい
アプリを使っていて、なんだか調子が悪い、動きがおかしい……と思うことってたまにありますよね。
(例)
・アプリが起動しない/起動にやたら時間がかかる
・動作が重い/フリーズする
・機能の一部がうまく動かない
そういう時には、ぜひ「環境設定ファイルの再作成」を試してみてください。アプリごとに手順をご紹介いたします。
■対処方法
下記の手順を行う前にあらかじめ非表示フォルダーを表示させておいてください。
▼Windows
Windows の隠しファイルおよび隠しフォルダーを表示する
▼Mac OS
Mac OS でユーザーライブラリフォルダーを表示できない
【Photoshopの場合】
1. Photoshopが起動している場合は終了します。
2. ご使用中のOSに合わせて以下の場所にある「Adobe Photoshop<バージョン>Settings」フォルダーの名称変更をします。
(例:「Adobe Photoshop<バージョン>Settings.old」などに変更)
▼Windows
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Adobe Photoshop<バージョン>\Adobe Photoshop<バージョン> Settings
▼ Mac OS
Macintosh HD/ユーザ/<ユーザー名>/ライブラリ/Preferences/Adobe Photoshop<バージョン> Settings
3. Photoshopを起動し、問題が解決しているかどうかご確認ください。
(新しい環境設定フォルダーが自動的に再作成されます。)
【Illustratorの場合】
1. Illustratorが起動している場合は終了します。
2. ご使用中のOSに合わせて以下の場所にある「Adobe Illustrator<バージョン>Settings」フォルダーの名称変更をします。
(例:「Adobe Illustrator<バージョン>Settings.old」などに変更)
▼Windows
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe
▼Mac OS
Macintosh HD/ユーザ/<ユーザー名>/ライブラリ/Preferences
3. Illustratorを起動し、問題が解決しているかどうかご確認ください。
(新しい環境設定フォルダーが自動的に再作成されます。)
【InDesignの場合】
1. InDesignが起動している場合は終了します。
2. InDesignを起動し、すぐに下記のキーを押したままの状態にします。
▼Windows
Ctrl + Alt + Shift キー
▼Mac OS
Command + Option + Control + Shift キー
3. 「InDesign環境設定ファイルを削除しますか?」というメッセージが表示されたら、「はい」をクリックします。
4. InDesignが起動しますので、問題が解決しているか確認してください。
(新しい環境設定フォルダーが自動的に再作成されます。)
環境設定ファイルを再作成しても解決しない場合や上記以外のアプリについては、下記のページをご確認ください。
製品の使用時におかしいなと思ったら:文書一覧(Creative Cloud)
6. CS6が使えなくなるって本当?
先日Adobe社よりCreative Suite 6の永続ライセンスとCCサブスクリプション提供分のCS6のログインサポート終了に関するアナウンスがありました。
2023年1月末に予定していたログインサポート終了について、期限を延長するとのことです。新たな日程についてはまだ発表されておりません(2023年3月現在)。
「 Creative Suite 6および Creative Cloud サブスクリプションの最初のバージョン(10年以上前のソフトウェア)をご利用のお客様へ:ログインサポート終了のお知らせ」について
ログインサポートが終了になりますと、パッケージ版などのシリアル番号ライセンスですでに利用中の端末は継続して使用できますが、再インストールや再ライセンス認証ができなくなります。
また、サブスクリプションで利用中の場合はログインができなくなります。
現在のところログインサポート終了期限が延期された状態ですが、そう遠くない将来、再度サポート終了についてアナウンスされることが推測されます。
Adobe CCでは、最新バージョンとその1つ前のバージョンのアプリケーションがサポートされており、CS6についてはサポート対象外です。
Creative Cloud サポートポリシー
またCS6の必要システム構成は、すでにメーカーのサポートが終了したOSのみとなっております。
Creative Suite 6 の必要システム構成
セキュリティの観点からも、ぜひこの機会に新バージョンへの移行をご検討ください!
いかがでしたでしょうか。
Adobe製品で困ったときにぜひご参考にしていただければと思います。
それではまた次回の更新をお楽しみに♪
DTP Lab. information メールマガジンのご案内
本ブログの更新や、イベント・セミナー情報などをメールマガジンで配信しています。
今後の情報配信をご希望の方は、ぜひ下記よりご登録ください。
DTP Lab. information メールマガジン登録フォーム
■おすすめ関連記事一覧
Adobe Creative Cloud
Illustrator 2023(Ver.27.0)の新機能をご紹介!
2022年10月21日 |
|
Photoshop 2023(Ver.24.0)の新機能をご紹介!
2022年10月21日 |
|
InDesign 2023(Ver.18.0)の新機能をご紹介!
2022年10月21日 |
|
Premiere Pro 2023(Ver.23.0)の新機能をご紹介!
2022年10月21日 |