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バンタンデザイン研究所

最新のデザインワークに
欠かせないOpenType が
低コストで導入できるメリットは
デザイナー育成の面でも非常に大きい。

バンタンデザイン研究所
  • バンタンデザイン研究所

    井口 祐江 氏

  • バンタンデザイン研究所 講師 / 大熊デザイン事務所

    大熊 務 氏

多くの若者や、いちど社会に出たがやはり「デザイナーになりたい」と思う人たちが通い、 デザインを学ぶ場である「スクール」において、文字は重要な役割を果たしている。学ぶ 過程でどれだけの文字と出会えるかが、デザイナーとしての文字の審美眼の基礎となると 言っても間違いない。

選べる文字が少ないと文字に対する興味が無くなってしまう

「バンタンデザイン研究所」は、1965 年に設立されて以降、数多くの若者をデザイナーとして育て社会に送り出してきた。設立当初はファッション分野からスタートし、旧来の「洋裁」ではなく「デザイン」という発想で人材育成事業をスタート。今ではグラフィック、インテリア、映像、フードなど各分野で、バンタンデザイン研究所の他に7 つのスクールと約10,000人の在校生を抱えるほどの規模を誇っている。また、今日に至るまで学校法人とはせず、企業として活動を行っているのも大きな特徴だ。これにより「学校教育」いう枠にとらわれることのない、オリジナリティの高い教育カリキュラムが可能になっていますと、 バンタンデザイン研究所の井口祐江氏は語る。

バンタンデザイン研究所で、デザイナーを志す若者たちにグラフィックデザインを教えているのが、現役のデザイナーでもある大熊務氏。大熊氏に限らず、バンタンデザイン研究所ではすべて「現役のプロ」が講師を担っている。大熊氏の授業では、文字や組版などの基礎的な内容に始まり、描き文字の制作、文字だけを用いたオリジナルの小冊子の制作、サイン計画、そしてオリジナル欧文フォントの制作、仮想イベントのポスターやチラシ、チケットやSP ツールの制作などを教えている。在校生は、2 年間のコースでこれらのことを学びながら、数多くの課題制作を積み重ねて、デザインの力を身につけていくことになるわけだ。

大熊氏が、1年目の学生に対して必ず課している課題がある。「自分のコンピュータに入っている書体を使って、自分だけの見本帳を作ってもらいます」と、大熊氏。まずは自分が授業で用いるコンピュータに入っている書体を知ることで、文字に対する興味を持ってもらい、そして文字が持つさまざまな表情を知るのだ。しかし、この授業を行っていく中で、大熊氏にはひとつの悩みがあったという。

「ひとつのコンピュータに、それほど多くのフォントが入っているわけではありませんでした。選べる文字の数が少ないと、文字に対する興味がなくなってしまいます」(大熊氏)

MORISAWA PASSPORT でライセンス管理が楽になる

グラフィックデザインやエディトリアルデザインのカリキュラムを持つバンタンデザイン研究所のことだから、フォントのバリエーションが全く無い、ということではなかった。実際、Mac OS X Tiger やOpenType フォントといった、最新の環境で授業を行っている。

オリジナルの書体見本帳を制作し、文字への理解を深める。

その一方、バンタンデザイン研究所でシステム管理を行う岩佐直樹氏は、「しかし、授業で使うすべてのコンピュータに、十分な数のOpenType フォントを導入することは、コスト的にも管理的にも難しいものがありました」と話す。そのような悩みを解決するために導入されたのが、MORISAWA PASSPORT だった。数十台のMac で使用する高品質なフォントをすべてパッケージで導入するのは重荷だが、年間契約のライセンスとすることで課題を解決しようとした。「パッケージの購入ではなく年間契約のライセンスとなることで、管理という面でも楽になりました」と、岩佐氏。MORISAWA PASSPORT なら契約期間内ならすべてのモリサワフォントを使用できるので、書体によって所有している本数が違う、コンピュータによってインストールされているものとされていないものがあるーといった問題は解消される。

2008 年5 月の段階では、60 本以上のライセンスを所有し、さらに追加も検討していると岩佐氏は言う。

MORISAWA PASSPORT を導入することによって、バンタンデザイン研究所では60 台以上のコンピュータで、すべてのモリサワ書体が使用できる環境が整った。これは、実際にタイポグラフィを教える大熊氏にとっても大きなものだったようだ。「これだけのフォントが選べるというのは良いこと」と大熊氏は話す。とくに、最新のデザイン制作ワークフローには欠かせないOpenTypeフォントが、より多くのMacで使用できるようになった点を気に入っていると話す。

「OpenTypeフォントが持つ詰め情報、これは便利ですね。難しいことをしなくても、きれいな文字組みができる。OpenTypeフォントを使うことで、プロと学生との差はなくなってきているといえるでしょう。プロと呼ばれる人でも、ひどい文字組みのものはあるわけですから。」(大熊氏)

オリジナル欧文フォントの制作例。
ただフォントを作るだけではなく、企業/商品コンセプトを考え、そのイメージ合ったものを制作。

講師陣も待っていた学生・受講生向けフォント製品

そして今、大熊氏が大いに注目しているのがMORISAWA FONT Student Pack(BASIC, 2years, 4years)だ。

「以前から、学生向けのフォントを出してほしいとずっと思っていたんです。今までの高品質なフォントは、(学生やスクール生が購入するには)高価だった。自宅で課題を制作したくても、フォントがないととても不便です。自宅では置き換えられたフォントで編集して、そのあと教室のMacで再度確認して…と、手間がかかっていました。」(大熊氏)

「富士山麓で行われる音楽他のイベント」
を想定し、企画からポスター、 チケット、
フライヤー、記念グッズ、スタッフ用ジャ
ンバーまでデザイン。

今や多くの学生が自宅でもMac 等のコンピュータを持っており、自宅で制作作業をしたり、自らサービスビューロにデータを持ち込んで出力をすることもあるとのこと。大熊氏は、「学生が自分で出力に持っていくときにも、モリサワフォントなら安心です。それがスタンダードですから」とも話している。
MORISAWA PASSPORT の導入によって、より自由なクリエイティブ環境を手に入れたバンタンデザイン研究所。この環境を活かし、これからも数多くのデザイナーを育てていくことだろう

※MORISAWA FONT Student Packは2013年9月13日をもって販売を終了させていただきました。学生の皆様にはMORISAWA PASSPORT アカデミック版をご用意しております。
MORISAWA PASSPORT アカデミック版