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亀岡市(市役所職員) 環境先進都市推進部 環境政策課 谷口 明子 氏

UDフォントとセミナー受講で成長
1年半前とは見違えるほど
伝わりやすい資料がつくれるように

亀岡市(市役所職員)

環境先進都市推進部 環境政策課

谷口 明子 氏

京都府亀岡市はプラスチック製レジ袋提供を条例で禁止した国内唯一の自治体であるほか、学校での環境学習に力を入れるなど、環境問題に先進的に取り組むまちとして注目を浴びています。同市の職員である谷口 明子氏は環境先進都市推進部 環境政策課に所属し、チラシづくりをはじめさまざまな情報発信に取り組んでいます。広報は未経験というなか、持ち前の探究心大いに発揮YouTubeやモリサワのセミナーを活用しながら腕をメキメキと上げています。 

手探りで挑んだ
初めてのプレゼン

環境政策課に異動し、1年半ほどが経ちます。それまでは市の福祉関連業務に携わっていたほか、直近は市立病院に勤務していました。広報やプレゼンとは無縁だったのですが着任して間もなく、なんと環境省が主催するオンラインイベントでプレゼンをすることになりました。このイベントは亀岡市をはじめ、SDGsに取り組む自治体がその取り組み事例を紹介するというものです。 

なんとか大役を務めあげなければと、まずはプレゼンやスライドづくりについてYouTubeで学ぶことにしました。そんななか出会ったのが、『ザ・プレゼン大学』というYouTubeチャンネルも開設するプレゼンのプロ、髙橋惠一郎さんです。 

髙橋さんの動画で特に重要だと感じたのが、「情報をそぎ落とす」こと。いったんスライドをつくり終えたら「ここからが本番」と考え、内容をどんどんシンプルにしていきました。
学んだことを取り入れ、試行錯誤しながらスライドが完成。目の前に人がいなくてもやっぱり緊張しましたが、なんとか無事にプレゼンを終えることができました。 

チラシづくりで意識すべき
「7対3の法則」とは?

髙橋さんモリサワさんと一緒に無料オンラインセミナー(もっと伝わるスイッチPROJECTを開催されると聞きこれはまたとないチャンスって受講させていただくことに登壇者は髙橋さんのほか埼玉県三芳町の広報として尽力され、現在は広報事業展開されてい佐久間智之さん、デザイナーでありYouTubeチャンネル428:ぱちぱちデザインChannel運営されているシブヤ領一さんの3名  

私のために選んでいただいたのかのような、まさに理想通りの講師陣で驚きました。期待に胸をふくらませて参加したところ、想像以上の内容でした。 

髙橋惠一郎さんセミナーレポートはこちら
佐久間智之さんセミナーレポートはこちら
シブヤ領一さんセミナーレポートはこちら 

たとえば「7対3の法則」について学べたのは大きかったです。人間は文字より画像に目が留まりやすいという性質を持っているため「7割を画像、3割を文字にするとよい」というセオリーです。たとえば縦長のチラシでは上7割に画像、下3割に文字を配置するとよりすっきり見せることができます。 

先日、亀岡市と協定を結んでいる企業による講演会が亀岡市内の公立中学校で行われ、私たちがそれを支援したのですが、イベントのプレスリリ−スをつくるときに早速、この法則を試してみました。いままでなんとなく決めていたレイアウトを7対3にしたことで、かなり見やすくなったと感じます。 

文字にメリハリをつければ
情報が伝わりやすくなる

3名によるセミナーは、7月〜10月まで1か月に1回のペースで計4回ずつ行われ、私はそのすべてに参加しました。何回も繰り返し教わることでフォントの重要性や、情報が伝わるためのロジックが頭に浸み込んでいったように思います。 

またセミナーではいろいろ課題が出されましたので、積極的に提出するようにもしていました。「7対3の法則」以外にも、文字に強弱をつける「ジャンプ率」など、いろいろなセオリーを課題で体感できたのはよかったですね。 

たとえばプレゼンのスライドも「タイトルは一番大きく」「見出しはやや大きめに」「本文は小さく」と、ジャンプ率を意識すれば情報がスッと目に入ってきて見やすくなります。 

また、人間の視線は左から右へ「Z型」に動くことも初めて知りました。確かに普段を振り返ってみると納得なのですが、人の目が留まりやすい「画像を左」に置き、「文字を右」に配置すると、やはり見る人は情報を瞬時に捉えやすくなります。  

こうしたスキルを使った資料と、1年半前に作成した資料を改めて見比べたところ、自分でもその違いに驚きました(笑)当時はそれが良いと思っていたのが、不思議なくらいです。 

より多くの方にとって読みやすくなるよう
工夫されたユニバーサルデザインフォント

あらゆる人に配慮した「ユニバーサルデザイン」(UD)に基づく製品や施設はいろいろ普及していますが、フォントにもUDの考えに則って開発された「UDフォント」があることは知識として知っておりましたが、セミナーではより深く理解できました。
私が特に共感したのが「UDデジタル教科書体」です。  

子どもたちが文字を学ぶ際に使われる書体が「教科書体」と言うジャンルのフォントだそうで、この教科書体をより多くの子どもたちに学びやすいように開発されたのが「UDデジタル教科書体」とのことでした。特に、「ディスレクシア」と呼ばれる特性を持つ子どもにも効果があるフォントだと知った時には文字の力はすごいと感動したのを覚えています。セミナーやそのほかモリサワさんのYouTubeで開発背景を聞き、「やさしさあふれるフォントだな」と好きになりました。  

先ほどご紹介した講演会は中学で開催されることがわかっていたため、スライドのフォントはUDデジタル教科書体にするなどシーンに合わせて使い分けるようにしています。 

グラフや表が整う
「コンデンス書体」

フォントのなかには視認性や可読性を保ちつつ、横幅を狭くした「コンデンス書体」というものがあります。表に文字を入れる場合、その文字量によって表の高さや長さにバラつきが出ることがありますが、コンデンス書体を使えば少し幅の狭いスペースでも文字が収まりやすく、よりすっきり見せることができます。

ただ、UDデジタル教科書体にはまだコンデンス書体がありませんので、UDデジタル教科書体と合わせても違和感のないコンデンス書体があるといいな、と思っており、モリサワさんの今後の開発に大いに期待しています。 

一方的な情報発信ではなく
相手に「伝わる」よう意識すること

「デザインは、コツを知っているか知らないかだけです」と広報専門家の佐久間さんは話されていましたが、確かにそうだなと感じます。7対3の法則やジャンプ率、UDフォント、コンデンス書体などを知っているか知らないかによってかなり大きな差が出てきます。  

また、自治体の実情をよくご存じの佐久間さんは「アリバイ広報は、情報を発信していなのと同じです」とも言われていました。自治体は不要なトラブルを回避するために可能な限り情報を載せることがよくあります。ですが、情報がギュウギュウに詰まったチラシや広報紙を見た人は、なかなかその内容を理解できない・・・。 

アリバイ広報のように一方通行ではなく、「どうやったら相手に伝わるか?」を常に意識することは、レイアウトのテクニックと同じくらい重要だということを学びました、これは仕事だけではなく日常生活にも役立つことであり、それを周りの人たちに知ってもらいたいと心から思うようになりました。 

そのせいか、最近は職場で見かけるスライドやチラシに目が行くようになり、「もう少しジャンプ率を意識したらいいのにな」などと思うようになっています(笑) 

資料づくりに十分な時間を取れないことがもどかしいですが、いまはチラシやスライドをつくることが楽しいですし、この歳になって学べるのは有り難いですね。これもセミナーに参加できたからだと、本当に感謝しています。 

フォントと色の両輪で
伝わりやすさを追求

亀岡市は昨年12月から、市役所全体で「BIZ UDゴシック」や「BIZ UD明朝」を使うようになりました。職員の提案によってはじまったのですが、誰にでもわかりやすいフォントで情報を届けることは自治体として大切なことだと思います。 

UDフォントを55種類使える有料版の「MORISAWA BIZ+」はさらに優れていて、使いはじめると今までのフォントでは、物足りなくなります。今後は、このフォントをより使いこなすためにもフォントの選び方や使い方、統一の仕方などについて知識を深められるような、新しいセミナーやイベントもぜひ開催していただけたらと思います。 

それから私は最近、色彩検定の資格を取得し、「ユニバーサルカラー」というものについて学びました。ユニバーサルカラーとは、UDフォントと同じように誰にとっても見やすく特性に配慮した色の使い方です。これからも「伝わる」をテーマに、フォントと色の両方を意識しながら情報発信をしていきたいと考えています。 

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