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RISAPRESS20周年記念記者発表会レポート!

カテゴリ:イベント、プリンティングシステム『RISAPRESS』、POD

こんにちは!ヌッティです。
2022年も年明けしてからもう4ヶ月が過ぎようとしています。年々、「時がたつのはとても早いな」と感じる日々ですが、モリサワでも発売開始から「そんなに時がたったのか!」と思う製品があります。

以前、ブログで少しだけ触れましたが、モリサワで販売しているオンデマンドプリンティングシステム「RISAPRESS」は2002年4月に発売を開始し、今年4月で発売20周年を迎えました‼

この20周年を記念し、2022 年4月15日(金)にコニカミノルタジャパン株式会社様と共同でRISAPRESSシリーズ発売20周年記者会見を行いました。
今回のDTP Lab.は記者会見の様子や20周年に関する情報をお伝えします。

1. RISAPRESS20周年記者発表会

RISAPRESS20周年を記念し、発売20周年記念記者発表会をコニカミノルタジャパン様ショールームにて4月15日(金)に開催しました。
会見当日は両社代表取締役社長が出席し、RISAPRESSシリーズ20年の歩みや、印刷・POD市場を取り巻く環境の変化、今後のSDGs活動によるシナジーについて語りました。
まずは両社長のご挨拶から紹介いたします。

株式会社モリサワ 代表取締役社長 森澤彰彦 挨拶

「RISAPRESSが発売開始より20周年を迎えることができました。これもひとえに、ご導入いただいたお客様により広く深くご愛顧いただけたことによるものと、開発やサポートに携わるコニカミノルタ様のご協力と言えるかと思います。モリサワでは今後もお客様の持続的成長を支え、印刷物を手に取るエンドユーザーのためにも、RISAPRESSシリーズを末永く提供し続けてまいります。」

株式会社モリサワ 代表取締役社長 森澤彰彦

コニカミノルタジャパン株式会社 大須賀健社長 挨拶

「RISAPRESS発売20周年、誠におめでとうございます。今後も働きやすい環境の提供および持続可能な開発目標であるSDGsにも貢献できる環境負荷軽減やエシカル対応メディアと組み合わせた利用ができるよう、モリサワ様とともにお客様の多様化するニーズに対し、様々なツールのご案内と新しい価値を創造して参ります。」

コニカミノルタジャパン株式会社 大須賀社長

会場の様子

RISAPRESS Color14000 の前で両社長の記念撮影
記者会見時に配布された記念冊子とアジェンダ
記念冊子の年表
記者会見会場の様子
記者会見はZoomにてオンライン配信も行いました。

2. RISAPRESSの歴史や将来的な展望

モリサワからはRISAPRESSに関する歴史や将来的な展望・20周年イベントに関する情報を営業部門営業副部門長 滝下よりお話ししました。

株式会社モリサワ 営業副部門長 滝下

RISAPRESSの立ち上げ時の背景や歩みについて

2002年当時、これからはデジタル印刷機の時代であると想定し、自社ブランドとして広く販売をしたいと考え、初代RISAPRESS(モノクロ機)の販売を開始しました。​
コニカミノルタ株式会社様のデジタル印刷機はトナーの特徴・出力品質の高さにより、当社の代表的なフォントであるリュウミンL・中ゴシックBBB・じゅん101など、さらに細いウエイトのフォントが鮮明に印刷できた点が大きな決め手となり、RISAPRESSとして採用させていただきました。​

そして、2002年4月にモノクロ機である初代RISAPRESSを販売開始、その後2004年にカラー機のRISAPRESS Color51Lを販売開始した後から、順調に販売台数を増やし、本日までにモデルとして送り出した機種は40を超えています。
近年では特に自動化がより進化しており、ご利用されるお客様にはスキルレス・時間短縮により省人化・コスト削減をご提案することができています。
他にも大判用紙での量産にも対応、印刷から折り加工・断裁までワンパスで行えるなどの特徴もあり、現在でも多くのお客様にご利用いただいております。

SDGsやサステナビリティへの対応

RISAPRESSをご利用いただくことによる点でいえば、SDGsやサステナビリティへの対応にも繋がっています。​
デジタル印刷機は、最小限の資源で印刷できるため、紙やエネルギーの無駄を極力減らすことができます。さらに現在のRISAPRESSは技術が進み、カラーマッチングや印刷時の調整など自動化することができ、確認用のサンプル出力や調整出力は短時間かつ最小限ですむようになりました。日頃の設定や調整でも無駄な印字は極力なくす、結果として廃棄されるはずの資材を抑制できることから、自然環境への配慮に繋がる点が挙げられます。

そして高精細な印字とモリサワのUDフォントを組み合わせることは情報を正確に伝達し、​誰一人として情報から取り残さないというSDGsの考えに繋げることができます。RISAPRESSUDフォントの組合せで考慮・配慮していくことは今後、より求められることと考えています。

 

またエンドユーザー様だけではなく、RISAPRESSをご活用いただくお客様の持続性も大事だと考えます。​
RISAPRESSを使用するには、さまざまな問題が発生することもあります。お客様だけで解決が難しいケースもあり、過去にはコニカミノルタ様、当社の3社にて様々な協議や検討をすることによって、​問題解決に繋がることもありました。​​お客様においても、問題をクリアして前進していただくこと、ひいてはお客様の持続可能な成長を行っていただくことが大事だと考えています。​
お客様と共にあるモリサワとも思っていますので、ともに問題を解決しながら目標の達成と成長を続けていくことは、SDGsの観点からも重要と考えています。​
これからもお客様が成長できるよう、そして当社もそれに学びながら一緒に成長できるよう、コニカミノルタ様とともに、今後もRISAPRESSのご提供を続けてまいりたいと思います。​

3. コニカミノルタ様の印刷業界への取り組みとお客様支援

つづいてコニカミノルタ株式会社 上席執行役員プロフェッショナルプリント事業部長 須田 徹 様より、お話しいただきました。

まずはお客様にいかに貢献できるかを最大限に考え、お客様の「売上げの最大化」・「コストの最適化」を二本柱としてプリントビジネスコンシェルジェを目指す取り組みについて、支援ツールやソリューションなどの紹介を含めてお話しいただきました。

生産プロセスの効率化による「コストの最適化」

生産プロセスの効率化を図る事によって、柱の一つである「コストの最適化」に繋げることができ、最終的にはお客様への貢献になると考えます。
例えばRISAPRESSのオプションであるIQ-501(インテリジェントオプティマイザー)を使用すれば、印刷に関わる色・表裏・濃度などの自動調整、自動検品を行うことができ、省力化によりコスト削減に貢献することができます。さらにオプションのTU-510(トリマーユニット)を使用することで 化粧断裁、筋入れ、ドブ断などの後加工に関わる作業も自動化させることができます。これらの機能は他社にない特長であり、利用している多くのお客様からもご好評をいただいています。

そして、RISAPRESS以外の下記のソリューションも利用することで、さらなるコストの最適化を図ることができます。

 

AccurioPro Flux Premium
前工程と後工程のワークフローを自動化するソリューションです。バリアブル対応や受注からの自動処理を強化しワークフローの更なる自動化・効率化を実現します。​

 

・AccurioPro Dashboard(今年夏頃発売予定)
今年の夏ごろ発売予定のワークフローを自動化するシステムです。複数台運用状況の可視化・分析を可能とし、更なる工程改善を実現することができます。

付加価値創造による「売上の最大化」

そしてもう一つの柱である「売上の最大化」は、現在の印刷工程や印刷物にさらに付加価値を創造させることによって図れます。付加価値創造のためのプリントソリューション製品を利用することでお客様の「売上の最大化」を支援します。

 

in2site
印刷会社様に特化したWeb to Printをスキルがなくても簡単に展開することができます。また、Webによる新規受注によって営業を介する必要がなくなるため、クリエイティブな時間を作ることができます。

 

Printバル

印刷会社向けマーケティングオートメーションツールです。インターネットと印刷物との統合を図ったマーケティングを可能とします。

 

・EX感性(今年秋頃発売予定)
今年の秋ごろ発売予定のソリューションです。印刷に関わる文字、色、デザインを脳科学と経済学である購買行動を取り込み、デザイン効果の有効性を数値化、可視化することで目的に応じたデザインの効果予測を行えます。印刷会社様の提案力の強化や他社との差別化図る付加価値を創造します。

企業のSDGs対応支援と今後の展望

先述したデジタル印刷機でのSDGs対応はもちろんの事、自社のDXソリューションとモリサワのUDフォントを協業させながら企業のSDGs対応支援に貢献したいと考えています。例えば特例子会社、UDフォントを使った新規ビジネスへの拡大などを目指し、今後もモリサワとのパートナーシップで次の十年への発展につながるようにすすめてまいります。
そしてRISAPRESSは、印刷・後加工における品質、生産性、自動化・効率化のさらなる追求にとどまらず、受注から出荷までのトータルワークフローの自動化・効率化を実現するシステムとして発展させていきます。さらに印刷を単なる「生産物」ではなく、置き換えの利かない有効なコミュニケーションツールに高めるための提案も合わせて実現し、お客様のビジネスの持続・拡大に貢献してまいります。​

4. RISAPRESS20周年のキャンペーン

20周年を記念して、これから1年間、お客様にさまざまなイベントや特典を提供予定です。


・20周年を記念したセミナーの開催
・​ご導入いただいたお客様向けのキャンペーン
・ご導入済みお客様向けのご相談や問題解決になるような対応

 

各種イベントにつきましては、順次お客様へご案内、または必要に応じて当社サイトでご案内していく予定です。​ぜひご期待ください。

そして当社もお客様とともに学びながら一緒に成長できるよう、コニカミノルタジャパン様とともにRISAPRESSのご提供を続けてまいりたいと思います。​

今後ともどうぞRISAPRESSをよろしくお願いいたします。

会見時に大須賀社長から森澤社長に贈られた感謝状

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